古代史ニュース 4月22日(月) 奈良県桜井市大福遺跡で「筒状銅器」発掘
もともとは別々の遺跡とされていた橿原市北東部の「坪井遺跡」と、桜井市北西部の「大福遺跡」は同じ「坪井・大福遺跡」と認識されるようになったようです。
弥生時代前期から古墳時代まで継続する遺跡です。
以下は「かしはら探訪ナビ」内の 「橿原市/坪井・大福遺跡」 を参照。
報道では、「弥生時代後期から古墳時代前期初頭」の地層から「筒状銅器」が見つかって、「銅鐸」を鋳つぶした再利用の可能性とあります。
筒状銅器は、長さ9.1cm、直径2.2cm、厚さ 最大4mm、74gです。
祭祀用の「やり」に固定する「目釘ぎ穴」があるとされています。
そして「装飾用」?ともいう「すかし穴」があるのは、銅鐸と同じですね。
銅鐸を作った同じ「工人」が作ったのかどうかです。
筒状銅器は、いまのところ静岡県・岐阜県・愛知県・滋賀県など9県の10遺跡から出土していて、奈良県では初です。
つまり、近畿の「銅鐸圏」より少し東に分布がずれて東海地方を中心にしているということですね。
これは「弥生時代後期」なのか「古墳時代前期」なのか、考えないといけませんね。10例の出土状況がわからないと判断できないのですが、どうでしょうか。
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報道では「筒状銅器」となっていますが「筒型銅器」とは違うとされているようです。
つまり「筒状銅器」は、「弥生時代後期から古墳時代前期初頭」ですが、「筒型銅器」は「古墳時代前期(4世紀)後半から中期(5世紀)前半」とされています。
つまり時代が違うのです。でも、似ている!
この「筒型銅器」は、朝鮮半島との関係があるようです。おもしろい!
大福遺跡の「筒状銅器」などの写真は、ネットで写真がいっぱいあるので皆さんの自分の目で見てください。
おもしろいです!探求します!