雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

新・本と映像の森 102 手塚英孝「予審秘密通報」(『落葉をまく庭・父の上京』新日本文庫)

2017年12月18日 21時20分03秒 | 本と映像の森

新・本と映像の森 102 手塚英孝「予審秘密通報」(『落葉をまく庭・父の上京』新日本文庫)

 1975年。ページ52~113。

 1965年作の小説.今は絶版だと思う。

 題材は戦前の「治安維持法被告事件」つまり「共産党スパイ査問死亡事件」を描いている。

 主人公はスパイの妻となった本名・熊澤光子、小説では北村章子を描いている。戦前の共産党なので、当然「非合法」「地下活動」であり、そのことにいろいろ意見はあると思うが、この場合、それは時代の条件と思って欲しい。別途、このことには触れる。

 あの時代の雰囲気をよく伝えている小説だと思う。結婚して夫とともに地下活動に入った主人公は、ある日、夫の仲閒(つまり共産党中央医院たち)に呼び出される。

 ほぼ実際の事件を追っているようで、実際に査問されたのは2人で、夫もスパイであるとわかり、主人公は絶望から夫と自殺しようとする。

 実際にも、主人公は牢獄のなかで自殺するので、それがタイトル「予審秘密通報」となっている。

 わからないのは主人公は名古屋の出身のはずだが、静岡の出身とされていることだ。もしかして、その場にいたもう1人の女性。浜北の木俣鈴子差んと混同されているのかも。これは、どういうことか、わかったらまた書く。

 登場人物の実名を書くと、秋笹、逸見、宮本顕治、袴田里見、木島(警備、中央ではない?)、外に女性(今は氏名不詳)など。

 主人公の立場の叙述では、スパイ容疑で査問地中に急死した小畑がある夜からきゅうに姿を消してしまう。熊澤光子さんの立場からはそう見えたということだろう。

 文庫版の小説名を上げておくと、戦前を描いた「父の上京」「薬」「虱」それに「予審秘密通報」、戦後の天皇崇拝を描いた「停留所にて」「落葉をまく庭」。

    ☆

 内容的には、以下の文章の続きです。


 「過去現在未来のメモリーノート 4 「浜松夫人」のこと ー 宮本顕治『獄中からの手紙 上』

 宮本顕治さんの『獄中からの手紙 上』の「1939年9月1日付け 巣鴨の東京拘置所より本郷区駒込林町の百合子宛て」に以下の1節がある。

 「浜松夫人健康状態どうだろうと、一応問い合わしておいて貰い度い。そちらの都合で、本人でも妹さんでも。」(p274)

 「浜松夫人」には注で「木俣すず子のこと」と書かれている(p317)。

 しかし、これだけでは誰のことやらさっぱり判らない。不親切きわまりない注釈だ。

 ネットで「日本共産党スパイ査問事件」を見ると、「木俣鈴子 執行猶予判決[2]」というのが出てくる。

 つまり、この大泉、小畑のスパイ摘発と小畑の急死事件の蔡に、そこに同席していた女性の1人だ。

 だが、残念ながら木俣すず子さんのその後も含めて、浜松の民主運動関係者にも木俣すず子さんのことは、ほとんど知られていない。

そこで、『中日新聞 2017年5月19日(金)』が、「治安法の再来許さない 運動家遺族「共謀罪」に懸念 信頼関係や人間そのものを壊す」という熊澤光子さんの記事を載せた。

その記事が木俣すず子さんの消息を伝える写真を載せているので、紹介する。

 写真のタイトルは「赤色リンチに躍る 赤い女党員 名古屋の熊澤辯護士の令嬢や濱松木俣物産の娘」

 以下、写真の文章。「昭和九年一月十七日 名古」、たぶん「名古屋新聞」から

 「赤色リンチ事件に関連して検挙された山田芳子はは本名木俣すず子(二七)で浜松市板屋町一二一織物問屋木俣光(みつ)次の妹で浜松高女卒業後上京東京女子大学に入り高等部から哲学科に進み昭和三年三月卒業同六年神田岩波書店の編輯部員となり同七年九月ごろから全協アジプル部のメンバーとして活躍中同年十二月中野署に検挙され八年二月に釈放されたもので
 同人の妹木俣照子(二四)も七年十二月二十五日シンパとして警視庁に検挙された事があるがまだ深入りしていなかったので・・・・」

 また判ったことがあれば続報を載せたい。

 資料など、お持ちの方はご一報ください。」

 

 

 

 


 雨宮日記 12月17日(日) 今年は、あと2週間

2017年12月17日 20時47分45秒 | 雨宮日誌

 雨宮日記 12月17日(日) 今年は、あと2週間

 2017年もあとわずか。「今年の漢字」は「北」。週刊誌で言われたような「クリスマス開戦」なんてことにはしたくない。

 今日は、ビデオ編集、諏訪原さんの講演ビデオ第2回を完成させ、「ピース浜松」にアップする。

 やっぱり、素敵な講演は編集しがいがある。逆に言うと、どこを基って捨てるか困ってしまう。

 あだ、あと数回分はある。今年中には諏訪原さんのは終わりたい。

 テレビで登山家の田部井さんのドキュメント、映画監督の大林さんのドキュメント番組が、とても良かった。

 2本ともガンになった人の生き方を描いて秀逸。涙が出る。

 


新・本と映像の森 101 秋野不矩『秋野不矩展 ー創造の軌跡ー』、2003年

2017年12月16日 19時39分00秒 | 本と映像の森


新・本と映像の森 101 秋野不矩『秋野不矩展 ー創造の軌跡ー』、2003年

 222ページ、図録、A4より少し大きい?

 天竜市二俣の秋野不矩美術館にむかし2人で行った時に、買った図録。

 今でも、数年に1度、思い出したように見ています。

 インドの一連の絵がいい。半分以上はそうかな。基調は黄色。それに黒かな。水牛の黒もいいね。

 「回廊」「廃墟」「ガンガー」もいい。

 インドシリーズではないけど、「少年群像」や「五月」の色調も好きだ。

 小さな「古面シリーズ」(11点)も、いいなあ。

 こういう大きな本は、題を買い出すのがつらいので、もう途中にします。

 秋野さんは「絵画とは、その作家の魂の象徴」(p131、1998年)と言っています。共感します。

 Googleで「秋野不矩」で画像検索すると、秋野さんの絵がいっぱいヒットします。
見てください。

 浜松では自動車メーカーのスズキがインドに進出しているのは、底流でなにか関連があるか、ないか考えてみるのも面白いかもしれない。


新・本と映像の森 目次 1~100

2017年12月15日 22時47分55秒 | 雨宮日誌

新・本と映像の森 目次 1~100

 < 新・本と映像の森 1~20 目次 >

 新・本と映像の森 1(古代1)  『万葉集』
 新・本と映像の森 2(テレビ1) テレビドラマ「精霊の守り人」
新・本と映像の森 3(音楽1)  恩田陸『蜜蜂と遠雷』
 新・本と映像の森 4       松岡正剛「千夜千冊」
 新・本と映像の森 5(SF1)  小川一水『天冥の標 Ⅱ 救世群』
 新・本と映像の森 6(映画1)  アニメ映画「龍の歯医者」
 新・本と映像の森 7(推理1)  エラリー・クイーン『Xの悲劇』創元推理文庫
 新・本と映像の森 8(推理2)  森博嗣『Χ(カイ)の悲劇』講談社ノベルス
新・本と映像の森 9(歴史1)  加藤文三『学問の花ひらいて』新日本出版社
 新・本と映像の森 10(評論1) 内田樹『呪いの時代』新潮文庫

 新・本と映像の森 11(SF2) クラーク『都市と星』早川SF
 新・本と映像の森 12(音楽2) 堀内敬三・井上武士編『日本唱歌集』岩波文庫
 新・本と映像の森 13(音楽3) 与田準一編『日本童謡集』岩波文庫
 新・本と映像の森 14(天文1) 海部宣男作・伊東章夫絵『あっ!星がうまれる』新日本出版社
 新・本と映像の森 15(SF3・マンガ1) 星野之信/ホーガン『星を継ぐ者』小学館
 新・本と映像の森 16(古代1) 内田一成『レイラインハンター』アールズ出版、2010年
 新・本と映像の森 17(SF4・推理3) 
                  瀬名秀明『デカルトの密室』新潮文庫
 新・本と映像の森 18(子ども1)いぬいとみこ『北極のムーシカミーシカ』角川文庫
 新・本と映像の森 19(テレビ2)TVドラマ「おんな城主 直虎」
 新・本と映像の森 20(推理3) 三上延著『ビブリア古書堂の事件手帖 7』メデイアワークス文庫、2017年

   < 新・本と映像の森 21~40 目次 >

 新・本と映像の森 21(経済1) 嶋崇『いまこそ『資本論』』朝日新書、2008年
 新・本と映像の森 22(教育1) 中井久夫『いじめのある世界を生きる君たちへ』2016年
 新・本と映像の森 23(西欧1) 芝崎みゆき『古代ギリシアがんちく図鑑』バジリコ、2006年
 新・本と映像の森 24(古代2) 今村啓爾『富本銭と謎の銀線』小学館、2001年
 新・本と映像の森 25(SF5) オーウェル『一九八四年』ハヤカワepi文庫、2009年
 新・本と映像の森 26(推理4) 森博嗣『森博嗣のミステリィ工作室』講談社文庫
 新・本と映像の森 27(マンガ2) 山田芳裕『へうげもの 1』モーニングKC、2005年
 新・本と映像の森 28(古代3) 森浩一『倭人伝を読みなおす』ちくま新書、2010年
新・本と映像の森 29(生物1) 泉麻人『東京少年昆虫図鑑』新潮ohi文庫、2001年
 新・本と映像の森 30(郷土2・古代4) 米田一夫『私説 遠州風土記』樹海社、1982年

新・本と映像の森 31(古代5) 斉藤光政『偽書「東日流三郡誌」事件』新人物文庫、2009年
 新・本と映像の森 32(哲学1) 井尻正二『銀の滴金の滴』築地書館、1981年
 新・本と映像の森 33(推理5) 江戸川乱歩『孤島の鬼』角川ホラー文庫、2009年
新・本と映像の森 34(天文2) 村山定男『キャプテン・クックと南の星』河出書房新社、2003年
 新・本と映像の森 35(ラジオ1) NHKFM「きらクラ」
 新・本と映像の森 36(映画1・SF6) 「シン・ゴジラ」
 新・本と映像の森 37(文学1・教育2) 旭爪(ひのつめ)あかね『稲の旋律』新日本出版社、2002年
 新・本と映像の森 38(SF7) 半村良『石の血脈』角川文庫、1975年
新・本と映像の森 39(文学2) 石川啄木『新編 啄木歌集』岩波文庫、1993年
 新・本と映像の森 40(文学3) 青空文庫「宮本百合子」

   < 新・本と映像の森 41~60 目次 >

 新・本と映像の森 41(マンガ3・SF8) 手塚治虫『火の鳥 10<太陽編 上>』角川文庫
新・本と映像の森 42(SF9) 平井和正「次元モンタージュ」(『虎は暗闇より』角川文庫)
 新・本と映像の森 43(推理6) 中山七里『連続殺人鬼カエル男』宝島社文庫、2011年
新・本と映像の森 44(古代6) 山口博『大麻と古代日本の神々』宝島社新書、2014年
 新・本と映像の森 45 武谷三男編『安全性の考え方』岩波新書、1967年
新・本と映像の森 46(歴史2) 不破哲三『スターリン秘史(全6巻)』新日本出版社
 新・本と映像の森 47(文学4) 宮城谷昌光『新三河物語 上巻』新潮社、2008年
新・本と映像の森 48(推理7) エドガー・アラン・ポー「盗まれた手紙」
新・本と映像の森 49(哲学2) 三浦つとむ『弁証法はどういう科学か』講談社現代新書、講談社、1968年
 新・本と映像の森 50(歴史3) 加藤文三『民謡歳時記 上』青木書店、1980年

 新・本と映像の森 51(絵本1) あまんきみこ『おにたのぼうし』ポプラ社、1969年
 新・本と映像の森 52 レーニン「マルクス主義の3つの源泉と3つの構成部分」
新・本と映像の森 53 浜松市『はままつの渡来文化と埴輪群像』2015年
  (古代7・郷土3)
新・本と映像の森 54 『マルクス・エンゲルス書簡選集 (上)』新日本出版社、2012年
新・本と映像の森 55(文学5) 北森鴻『狐闇』講談社文庫、2005年
新・本と映像の森 56 パンフレット『共謀罪』2017年
新・本と映像の森 57(文学6) 宮沢賢治『ザ・賢治』第三書館、2007年
 新・本と映像の森 58(文学7) 宮沢賢治「楢ノ木大学士の野宿」青空文庫
 新・本と映像の森 59(平和1・アニメ1・SF10) 有原誠治『つるにのって』1993年
新・本と映像の森 60(郷土4・平和2) 「特集 アサリ中毒事件」(『新居書留帳5』2005年)
 
   < 新・本と映像の森 61~80 目次 >

新・本と映像の森 61(古代8) NHK『100分で名著 三国志』2017年
新・本と映像の森 62 高沢晧司『宿命』新潮文庫、2000年
新・本と映像の森 63 萩原遼『朝鮮戦争 ー金日成とマッカーサーの陰謀ー』文春文庫、1997年
新・本と映像の森 64(マンガ4) 室井大資『レイリ ③』秋田書店、2017年
新・本と映像の森 65(ビデオ1・平和3) 比嘉真人『やんばるからのメッセージ』2007年
新・本と映像の森 66(経済2) 進藤榮一「この世界をどう見る 軍事優先で製造業衰退の米国」2017年
新・本と映像の森 67(SF10・マンガ5) やまざき貴子『ZERO 1』小学館文庫、2009年
 新・本と映像の森 68(マンガ6・平和3・SF11) 新田たつお『隊務スリップ 1』小学館、2014年
 新・本と映像の森 69(マンガ7) 山本亜季『ヒューマニタス HUMANITAS』小学館、2016年

新・本と映像の森 70 西園寺一晃『青春の北京 北京留学の十年』中公文庫、1973年
 新・本と映像の森 71(SF12) 光瀬龍「氷霧2015年」『墓碑銘2007年』早川SFシリーズ、1965年
新・本と映像の森 72(SF13) 筒井康隆『エディプスの恋人』新潮文庫、1981年
新・本と映像の森 73 と学会『トンデモ超常現象99の真相』宝島社文庫、2000年
 新・本と映像の森 74(SF14・映画2) 映画「コンタクト CONTACT」
 新・本と映像の森 75(マンガ8・SF15) 浦沢直樹『20世紀少年』 (その1) 
新・本と映像の森 76(マンガ9・SF16) 浦沢直樹『20世紀少年』 (その2) 
新・本と映像の森 77(マンガ10・SF17) ゆうきまさみ『白暮のクロニクル 11 春の陽の陰』小学館、2017年
新・本と映像の森 78(マンガ11・SF18) 星野之宣『ヤマタイカ 1』潮出版、1987年
 新・本と映像の森 79(マンガ12・SF19) 萩尾望都『ポーの一族 春の夢』小学館、2017年
 新・本と映像の森 80(文学9) 丹羽郁夫『飛翔の季節(とき)』

  < 新・本と映像の森 81~100 目次 >

新・本と映像の森 81(経済3) 友寄英隆『『資本論』を読むための年表 ー世界と日本の資本主義発達史ー』学習の友社、2017年
新・本と映像の森 82(映画3・アニメ2) 片渕須直監督・脚本『この世界の片隅に』
新・本と映像の森 83 森達也『A ー マスコミが報道しなかったオウムの素顔 ー』角川文庫、2002年
新・本と映像の森 84(マンガ13・SF20) 高田裕三『鸞鳳(らんほう) 壱』<イブニングKC>、講談社、2014年
 新・本と映像の森 85(アニメ3・SF21) 新海誠監督アニメ映画『君の名は。』2016年
新・本と映像の森 86(アニメ4・SF22) 安彦良和『機動戦士ガンダム 1』<68の再論>
新・本と映像の森 87 山崎豊子『沈まぬ太陽 御巣鷹山編』新潮文庫
 新・本と映像の森 88(マンガ14) 王欣太『蒼天航路 22』モーニングKC、2001年
新・本と映像の森 89(マンガ15・SF23) つくみず『少女終末旅行 1』新潮社、2015年 20170922
新・本と映像の森 90 大野晋・浜西正人『類語新辞典』角川書店、1981年

新・本と映像の森 91(鄕土5) 浜松市東区役所『東方見聞録 東区の文化誌』2011年
 新・本と映像の森 92(文学10) 内藤了『MIX 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子』角川ホラー文庫、角川書店、2017年、310ページ、定価本体640円
新・本と映像の森 93(文学11・SF24) 星新一「おーい でてこーい」(『世界SF全集㉘』早川書房)
新・本と映像の森 94 天野礼子『ニッポンの川はすくえるか』つり人社、2001年、212ページ、定価本体1500円
 新・本と映像の森 95 板垣巴留(ぱる)『ビースターズ ①』秋田書店、2017年、(マンガ16・SF25)
新・本と映像の森 96 内藤了『AID  猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子』角川ホラー文庫、角川書店、2016年
新・本と映像の森 97(マンガ17) 白戸三平『風魔』<小学館文庫>、原著1966年
新・本と映像の森 98 梅田 正己『日本ナショナリズムの歴史 1 「神国思想」の展開と明治維新』髙文研、2017年
 新・本と映像の森 99 森博嗣『ηなのに夢のよう』講談社文庫、2010年
新・本と映像の森 100 渡辺義浩『三国志事典』大修館書店、2017年


新・本と映像の森 100 渡辺義浩『三国志事典』大修館書店、2017年

2017年12月14日 21時07分31秒 | 本と映像の森


新・本と映像の森 100 渡辺義浩『三国志事典』大修館書店、2017年

 384ページ、定価本体3600円

 歴史書として『三国志』を読むための必須事典。注意!物語ロマンとしての『三国志演義』ではない。

 目次は以下の通り。
 第Ⅰ章 正史『三国志』
 第Ⅱ章 魏の歴史と人物
 第Ⅲ章 蜀の歴史と人物
 第Ⅳ章 呉の歴史と人物
 第Ⅴ章 後漢書・晉書の人物
 第Ⅵ章 名場面四十選
 第Ⅶ章 思想と文学
 第Ⅷ章 魏志倭人伝と国際関係
 第Ⅸ章 資料集
 人名索引
 事項索引

 この事典の特徴は『三国志』で紀や伝で名が立てられている人物全てを載せているってことかな。

 もちろん、『三国志』に出てくる名前の人物すべてを載せるってのは無理ですが。

 ちなみに、吉川英治著、小説『三国志』や、横山光輝著、マンガ『三国志』は『三国志演義』がベースです。

 正史『三国志』をベースにした小説・マンガでボクが推薦するのは宮城谷昌光、小説『三国志』文春文庫、全12巻と王欣太、マンガ『蒼天航路』ですね。

 正史『三国志』自体では、筑摩書房から出ている<ちくま学芸文庫>の全8冊、各定価本体1500円かな。


新・本と映像の森 99 森博嗣『ηなのに夢のよう』講談社文庫、2010年

2017年12月13日 15時48分12秒 | 本と映像の森

 
 新・本と映像の森 99 森博嗣『ηなのに夢のよう』講談社文庫、2010年

 297ページ、定価本体552円、原書2007年

 「Gシリーズ」の第6作。「φ」「θ」「τ」「ε」「λ」の次作。もっともギリシャ数字の順番は意味がないと思うが。

 全シリーズ的にいえば、四季・犀川・西之園3人を結ぶ関係で見ると、全シリーズ第1作の『すべてがFになる』の次、中間報告的な作品と思う。

 「Gシリーズ」は加部谷恵美(かべやめぐみ)、海月及介(くらげきゅうすけ)、山吹早月(やまぶきさつき、男)、雨宮純(あめみやじゅん、女)、反町愛(そりまちあい)、金子勇二などののボクの好きな若者たちが出てきて好きですね。

 愛知県「那古野市」の杁子(いりす)神社で起きた謎の死体発見事件。神社の高い木のてっぺんに首吊り死体が発見される。これは殺人なのか、自殺なのか。

 一連の死亡事件と平行して、西之園萌絵は両親の飛行機事故の真相に近づき始める。

 会話がすごくおもしろい。西之園萌絵と犀川の会話。それと真相を探る学生たちの会話。

 これがこの本の中心内容だと思う。本を直接読んでほしい。

 恵美たちの自殺論を紹介したいけど、ページをめくるのが左手だけで、難しいので今日はやめておく。

 代わりに、瀬在丸紅子が西之園萌絵に言ったことを紹介しておく。

 「どちらも生きたのです。1回生きて、1回死んだのです。同じじゃありませんか?」(p266)

 ところで、萌絵は犀川先生にときどきコーヒーを入れてあげる。則子さんがボクに入れてくれるコーヒーと、どっちがおいしいかなあと思う。

 答え:どっちも同じくらいおいしい。

 


雨宮日記 12月12日(火) 「市民連合はままつ」結成のビデオ作り始める

2017年12月12日 21時06分56秒 | 雨宮日誌

 雨宮日記 12月12日(火) 「市民連合はままつ」結成のビデオ作り始める

 日曜日にあった記念すべき「市民連合はままつ」の結成ビデオの第1回を作る。元シールズの諏訪原さんの講演。

 その予告編というか、PR版というか、とにかくその序章をつくる。4分19秒。「2に続く」。「ピース浜松」にアップ。

 「浜松基地年表 Vol.1」もアップ。

 則子さんは夜、原水爆禁止西遠平和行進実行委員会に出かける。もちろん、来年5月の。

 


古代ブログ 18 古代史の本 3 白川静『新訂 字訓 普及版』平凡社

2017年12月11日 21時40分41秒 | 遠州古代史


古代ブログ 18 古代史の本 3 白川静『新訂 字訓 普及版』平凡社

 2007年、944ページ、定価6000円、

 白川静さんの「漢字3部作」の1つ。今回、3つのうちまっさきに買った。分厚い本です。

 前から読みたかったけど、高いし、重いので、買えなかった。(則子さんに「買います」と言えなかった。)

 まだ何年も生きられて、日本古代史を再勉強するためには読まなきゃいけないだろうと。

 ひとうひとつの言葉について、漢字の字義や訓と日本語への習得過程、記紀や万葉の例が載っている。

 たとえば「さ」行のp310からp406最初から。

 さ(箭)、さいぎる(遮)、さか(坂)、さか(尺)、さか(逆)、さが(性)、さかき(榊)、さかし(賢)、さがし(険)・・・・

 少なくとも、この本を最初から最後まで綿密に読んでいこうと思う。

 もし生きているあいだに、この本を読み切ったら、ここに書く。ま、かなり先のことです。

 和語索引、漢字索引、万葉索引付き。

 


雨宮日記 12月10日(日) 10?年ぶりの戦争遺跡ガイド

2017年12月10日 21時27分16秒 | 雨宮日誌


雨宮日記 12月10日(日) 10?年ぶりの戦争遺跡ガイド

 昨日は、今日のための体調整備で、早く寝たため、ブログ執筆を忘れた。

 体調整備のため、水分摂取を控える。

 今日は、則子さと響夫妻に手伝ってもらって、若い先生たちの戦争遺跡ガイドでした。もしかしたら10年くらいぶりかも知れない。

 しかも、言葉のろれつは良く回らないし、聞きにくかったろうなあと思う。すみません。でも、10年前と比較すれば進歩もある。

 やたらしゃべるまらないこと。あくまで物証に徹すること。戦争の問題から、拡大して「いのち」「魂」のことでガイドを終えること。

 いずれにしても、来年に向けてやるべきことを判らせてくれた、今回の試行でした。先生のみなさん、ありがとう。

 午後は響夫妻は、浜松市民連合の結成でビデオ撮影にいく。元シールズの青年の講演があるので、午前で疲れてなければ、ボクもいったのだけど。

 夜、玄関の橫の部屋を少し片付け。本の整理。

 夜になって、小さいカメラが行方不明、迷子になる。

 


古代ブログ 17 古代史の本 2 黒田日出男『龍の棲む日本』岩波新書、2003年

2017年12月08日 21時32分26秒 | 遠州古代史

古代ブログ 17 古代史の本 2 黒田日出男『龍の棲む日本』岩波新書、2003年

 岩波書店、232ページ、定価本体780円

 「本と映像の森」から「古代史の本」「戦争と平和の本」を分離することにした。

 これはファンタジーやSFではなく、まじめな日本歴史の本です。

 つまり中世的精神では、この日本の姿がどう見えていたか。考える1つは、「行基図」などの日本地図。

 もう1つは中世伝説に出てくる龍。とくに龍という生き物が日本の国土の地下を自由に行き来しているという信仰がおもしろい。

 とくに水のあるところや神社には「龍穴」があり、日本の地下はそのような「龍穴」で縦横無尽に結ばれているのだ。

 浜松の伝説に関心の高い人なら、よく知っている「諏訪湖と遠州が洞窟で結ばれている」という「穴伝説」も、この「龍の穴伝説」の文脈でとらえられる。納得である。

 おもしろいので、引き続き探索していきたい。

 


雨宮日記 12月7日(木) 昭明3部屋と1階のトイレを直す

2017年12月07日 19時09分27秒 | 雨宮日誌


 雨宮日記 12月7日(木) 昭明3部屋と1階のトイレを直す

 今日の午後、2階の2部屋と1階の1部屋の昭明を取り替えた。ボクたちの部屋は明るくなったので、もう今までのスタンドはいらない。

 だいぶ明るくなった。

 1階のトイレが水漏れがするので、取り替える。これで1階は十軒へ引っ越してから2回目。2階のトイレは、まだ変えてない。使い方の問題か?

写真は2階の取り替えた電気。

 


雨宮日記 12月6日(水) テープはあるけれど

2017年12月06日 19時31分08秒 | 雨宮日誌


 雨宮日記 12月6日(水) テープはあるけれど

 録音した音楽テープはあるけれど、テープレコーダーが動かなければ聞けない。

 単三電池を2個入れて動かしてみたけど、電源は入るけど、動かない。

 もうテープは捨てるしかないか。テープレコーダーを直したり、新たに買ったりするほどでもないな。

 以前に親戚からもらったCD内の写真も出てきたので、パソコンへ移す。


雨宮日記 12月5日(火) 定期的な病院通い

2017年12月05日 19時42分11秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 12月5日(火) 定期的な病院通い

 午前中、則子さんと定期的な病院通い。行き帰りともタクシーで片道千円前後。

 異常はなし。血圧計も相談する。

 午後はビデオ編集。「浜松基地の動き T-400問題 ⑫ 2017年12月2日 午後 T-400 浜松基地デモフライト 2」完成し、「ピース浜松 市民の平和ブログ」にアップした。約6分。

 撮影、大変でしたね。

 則子さんはバイクの点検ででかける。

 夜は、則子さん。原水協の会議で出かける。午前、午後、夜の三連ちゃん。もちろん、その閒、父とボクと自分の3人の、朝・昼・夜の食事を作っている。

 心から感謝いたします。ありがとう。

 


雨宮日記 12月4日(月) 安い血圧計

2017年12月04日 22時28分32秒 | 雨宮日誌

 雨宮日記 12月4日(月) 安い血圧計

 則子さんが5000円の簡単に計れる血圧計を買ってきた、だけど、ふだん使っているのより高く出るようだ。

 もしかしてほんとうに高いのかも。

 信頼できないので、きょうりんどうに返しにいった。

 明日は定期的な通院の日なので、お医者さんに相談することにする。

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 「古代史ファイル」と「古代民俗ファイル」の整理をする。紙を使わないパソコン上の整理です。