こんばんは
今日は午前中は外来、午後は2時間半実験、その後メインの職場へいっておりました。
ちょっと今日はやることが多いので、記事を簡潔にします。しかも、ログイン時間の関係で記事の更新に失敗したのでw
まず、朝日新聞から
エイズワクチンの治験、感染高める恐れ 米など試験中断2008年04月07日13時28分 【ワシントン=勝田敏彦】
米国立保健研究所(NIH)が支援したエイズワクチンの臨床試験(治験)で、ワクチンが感染の危険性を高める恐れのあることがわかった。治験は中止され、NIHはエイズワクチン開発戦略の練り直しを迫られている。
問題のワクチンは、エイズウイルス(HIV)がもつ物質を、弱毒化した風邪のウイルスに組み込んだもの。米メルク社が開発し、有望なワクチン候補と期待されていた。 ところが、04年12月から北米・中南米を中心に約3千人が参加して始まった治験で、ワクチンを注射された群のHIV感染率が、偽薬の群の約2倍にのぼることが判明。昨年9月に治験が中止された。南アフリカで07年2月に始まった治験も約800人の段階で中止された。 治験の参加者はワクチンと偽薬のどちらを注射されたのか知らされておらず、現在、全員と面談して注射の内容を知らせているという。
HIV感染率が高まる理由は不明。米ワシントン・ポスト紙は、ワクチン注射で活性化された免疫細胞の表面がHIVとくっつきやすくなったとの見方を報じた。
エイズワクチンをめぐっては、今回のワクチン以外にも治験の中断が相次いでいる。NIHは3月末、専門家を集めた会議を開いて今後の戦略を検討した。同紙によると、現在のワクチン治験の資金を基礎研究に回すことが提案されたという。
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この記事で「それはまずいだろう」と思った点が二つあります
一つは「HIV」のワクチンという失敗したらまずい試験が、希望的観測に基づいて行われた事。HIVに感染した場合の事を考えると、なかなか行えない試験です。恐らくかなりのお金が動いているのでしょうけど、日本では絶対に安全性の観点から行えないですね・・・。
そういう意味では、「日本人」ならではの「安全性重視」「安定第一主義」も悪いわけではないと思います。
2つ目は「NIH」がまだ原因不明といっているのに、事実以外の話を「マスコミ」が報道している事。
あくまで推測でしかない・・・・と言い切ってしまえばよいのかもしれませんが、ワシントン・ポスト紙が「ワクチン注射で活性化された免疫細胞の表面がHIVとくっつきやすくなった」と書けば、みんなそう信じてしまう。そう思います。
「ペンは剣より強い」とは福沢諭吉の言葉として有名ですが、言葉というものは重要です。
どんなに大きな組織でも、どんなに優秀な人であっても「言葉」「論理」を持っていないと何かを動かす事はできないと思います。
ワシントンポスト紙は「言葉」という大きな力を持っています。それゆえに、これはまずいと思うのです。
僕らブロガーもそういう意味では気をつけなくてはならないと思いますが・・・(僕のBlogは漸く500アクセス前後まで復活~)
これに関してもう一点。僕は学生時代は「競争」より「協力」という見地でいろいろな事を行っていました。今でも競争よりは協力だと思っています。 しかし、これは「安定をいいことに、まともな動きがない」場合は競争などを導入してでも、人を動かすべきとも考えています。
何度も書きますが、最良は「目的(ビジョン)」に向けて「協力」して「行動」する事だと思っています。
さて、記事の終わりに日本の「これはまずいだろう」を少し紹介すると
長寿医療制度:開始1週間 被保険者などから質問、苦情が620件 /大分 4月8日18時1分配信 毎日新聞
75歳以上が対象の長寿(後期高齢者)医療制度がスタートして7日までに、制度を運営する県後期高齢者医療広域連合や、各自治体には質問や苦情が多く寄せられ、職員が対応に追われている。
「こんな制度はけしからん」「自分の保険料はいくらか」――。大分市東春日町の広域連合事務局には、1日から7日午前までに被保険者や医療機関から620件の問い合わせがあり、職員29人が総出で対応した。
4回線ある電話もつながりにくい状態が続き、7日に急きょ6回線に増やした。問い合わせは、保険証に関する問い合わせが半数以上。事務局総務課は「制度が始まったばかりで相談も多い。理解が進むように説明したい」と話す。
県内最多の被保険者を抱える大分市では、送付約4万2000件のうち、約1700件の保険証が転居先不明などで返送されてきた。紛失に伴う再発行申請(先月31日~4月4日)も174件あり、市は「保険証がカードで、従来の保険証と違うため、認識していないこともあるようだ」としている。津久見市では、亡くなった32人あてに保険料の支払いを求める通知書を送るケースもあった。【小畑英介、金秀蓮、古田健治】 4月8日朝刊
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いや、それはまずいでしょう。1700人はどうするのだ?
このような件に関して舛添厚労相が何とか対策を練ってくれると良いのだけど。
因みに個人的には「舛添」大臣はいろいろと「厚生族議員」と戦っているようですので、応援しているのですが・・・。
この人が「医療に関する国政が間違っていた」と謝罪をしてくれたら、日本の医療は大きく動き出すでしょうね。
今日は簡潔に、「それはまずいだろ」という事で書きました。
エイズワクチンの件、マスコミの「~という見解」を報じるということ(事実だけを言ってください。マスコミの見解でも事実になってしまうので)、保険証の送付失敗が1700件・・・・。
いずれにせよ、そりゃまずい・・・・と思われる方、応援よろしくお願いいたします