新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

ちょっとした話:ちょっとした組織論

2008-04-29 20:38:26 | ど~でもいい話

さて、連続投稿です

昨日、記事の中で・・・組織論に関して考えていると書きました

実際のところ、まだまだ・・・まとめきってはいません。 しかし、思うところはあります

日本の例えば省庁を見てみますと、日本の組織って多くはそうなんですけど・・・横の連結がない。だから連結だけを重視した内部組織がほしいという事。

説明を詳しくしないとわかってもらえなさそうなんですけど、たぶん必要です。

 

もう一つは、「総合企画」を行う部署がないこと。これは第1のものとリンクします。

言ってしまえば各省庁で勝手にやっていて、お互いが何をしているかわからないでは困る。大きな組織になればなるほど、自分のところでいっぱいになりますから。

しかも、それらの方針を立てるべき大臣級はちょろちょろ交代しているし、Visionをもっているのかどうかも不明。 お互いの連携なさそうですし

本当に国のことだけ考えるなら、もしくは組織のことを考えることができるなら・・・そのための「総合企画」を行うところが必要なわけです。

内閣府にありそうですけど、どう考えても「細切れになって、内閣府の中で分散化している」だけですね。

厚労省と文科省に関わる「政策」を行うほうがよい・・・と総合企画が考えたら、両省庁と調整の上、内閣総理大臣に相談のうえで・・・総理が実行させるとかですね

一言で言ったら、リーダーシップのない大臣が増えてきたので、リーダーシップを行う官僚を作っておく事。各省庁はマネージメントでしかないですし、まったくの新しいものを作り出すのは意外と難しいでしょうから。

既得権益とかはわからないですけど、こういう省庁ができたら、日本のために何かをしたいという「若い官僚」にとってはやりがいがあるでしょうね。財務省などもお金を握っているとはいえ、政策の決定権をとられたら・・・大変だw

信長のやっていた「才能のあるものには権力を、長くいるもの(功のあるもの)には財を」というのを極端にしたところでしょうか?

いずれにせよ、省庁の垣根を超えたものを作る。もしくは新しい組織でも、総合的に新しい何かを作り出すところを作成しておく。常に時代のニーズに合わせて・・・最良の何かを作り出す事が仕事。過去の業績にとらわれてはいけないw

 

今はちょっと小休止していますが、昔から読んでいる愛読書の一つ「行動科学の展開:人的資源の活用」とか読みながら、更に総合的にどのような組織が最良なのだろうかと考えをまとめているところです。

日本の組織に総合企画(企業じゃあるでしょうけど)、省庁などではなさそうですので・・・そういうものがあってもよいのではないか・・・と思われる方、応援をよろしくお願いいたします

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

今、もう一個情報源を思い出しましたw

先程いなくなったので、明日あたり話を聞いてみますかね。こういう話では僕より数段上の方がいました・・・・。

 新しい組織のために、新しい医療と、新しい日本のために・・・そんなこと考えてみていますw

って、帰ってきたぞw

それでは、また。

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北海道の産科医療崩壊:国や道のやるべきことって?

2008-04-29 20:08:28 | 北海道

こんばんは

今日は読書とトレーニングで一日が終わりました。まぁ、これからまだ本は読むのですけど・・・・・

読んでいる本は「Tomorrow」というオーストラリアが原作の本。ふと手にして、読んでみたら面白かったので全巻買って来ました。 すでに一冊350ページを3巻まで読み終わり、4巻目に突入です。面白いです。

けど、このペースでいくと4月のうちに読み終わるかもw

15時くらいからはトレーニングを再開し、10kmくらいのペースランニングと、軽いジョギング。体操、ストレッチ・・・・で筋トレをして終わりました。 このくらい練習をすると・・・夕食を受け付けなくなりますw まぁ、一応お茶で流し込みましたがw

さて、今日の記事です。北海道新聞からです。

道内14機関で出産休止 この2年間で 産婦人科医1割減 道調査

(04/29 08:18)  

診療をめぐるトラブルや過酷な勤務が産科医不足を加速させている問題で、道内では二〇〇七年までの二年間に十四の医療機関が出産の扱いを休止していたことが、道などのまとめで明らかになった。また、産科・産婦人科医が〇六年までの二年で一割近く減ったこともわかった。産婦人科病院関係者は「短期にこれほど産婦人科医が減るのは異常」と危機感を強めている。  

病院数の調査は、厚生労働省の指示で道が行った。〇五年末に全道で百十八あった出産可能な産科・産婦人科は、〇七年末には百四に減少した。高度医療を担う三次医療圏では、釧根圏が八病院のうち市立根室病院や釧路労災病院など三病院が出産の扱いを休止。道南圏は道立江差病院が昨年一月に扱いをやめ、南桧山の二次医療圏では出産ができなくなっている。  

産科・産婦人科医師数は、〇二年に四百三十人だったが、〇四年には8%減の三百九十五人、〇六年にはさらに9%減って三百五十九人になった。  

産婦人科系の医師は大学の医学部を抱える道央、道北でも減少。〇六年までの二年間では石狩管内、上川管内でそれぞれ九人減り、両管内で減少数の半数を占めた。  

北大大学院医学研究科の水上尚典教授は「大学病院も医師確保が難しい。最大限努力しても、十分に自治体病院に医師を派遣できない」と危機感をあらわにしている。  

道産婦人科医会によると、昨年道内で開業した産婦人科関連の医療機関には出産を扱う病院はなく、すべて婦人科クリニックなどだった。  道によると、医療に関する訴訟の約三割が出産関連で、産婦人科医は訴訟リスクが高い。  

このため、全国的に医師が産婦人科を避け、医師不足で出産現場も多忙になっており、道内の医師会関係者は「安定した生活を求める医師が増えている」と嘆いている

------------------------------

安定した生活を求めている医師が増えている・・・と嘆いていると言うのは、医師会の方が言った事を記者さんが解釈したのでしょうか?

それとも、そう医師会の方がいったのでしょうか?

医者は安定した生活を求めてはいけないのか?

と、思いました

が・・・・・・・・主題はそこではないので・・・・。

 

北海道の産科医療。広大な地域を支えている数は、360名の産科医。もちろん、年齢もお年を召されている方から・・・若輩まで大勢いるでしょう。

産科医療は、普通の医療と異なり「出産」という「喜び」の場に携わる診療科で、僕の友人も当初はそういう場所に行きたいといっていましたが・・・・。今では「喜び」の場所ではなくて「訴えられるかもしれない」という恐れが先行していると思います。

また、1名の命でも重いのに「2名の命」を扱う、非常にプレッシャーのかかる診療科だと思います。しかも、日本の国民は・・・今までの産婦人科の先生方の頑張りによって世界最高の産科医療が提供されていたがために、「安全に生まれてきて当然」と勘違いしているところはあると思います。

出産と言うのは「病気」ではありませんが、危険性の高いイベントです。更に出血・肺塞栓・・・など緊急性の高いものも多くあります。 確かに全員がおこるものではないのですが・・・おこりうるものだと思います。

 

妊婦さんやご家族の気持ちもわかるのです。病気だと思っていないのに・・・事前に覚悟をしていない分・・・訴えたくなる気持ちもわかるのです。 しかし、だからと言って最善を尽くしている産科の先生が訴えられるのはおかしいと思います。

 

あと、北海道と言う広大な領域に産科医が360名。どれだけの地域が空白になっていることでしょうか。

風などの状況によっては、ヘリも飛ばせなくなります。もし、患者さん・・もしくは妊婦さんの状況が悪くなったといって「無理」にヘリを飛ばして、墜落した場合・・・どうするのでしょうか?

ヘリコプターは風などでかなり影響を受けるものです。霧や吹雪では更に危なくなります。場所や季節によってはヘリコプターが使えない「北海道」の産科医療はかなり危険なものです。

と、言っても・・・流石に集約化していく流れは止められないと思います。

産科医療の崩壊を早く止めなくては、本当に将来の「日本崩壊」に確実に繋がります。 何故それがわからないのか?

 

国も少子化対策・・・といっていますが、本腰を入れて取り組む気があるのでしょうか?

何度も書きますが、少子化=将来の日本の国税の減収です。移民を歓迎していない日本は、確実に減収です。

欧米各国が「白人」に関して、「少子化も仕方がない」としているから真似をしているのでしょうか?

アメリカはそれでも、生まれてくる子供のほうが死んでいく老人の数より多い!ついでに他の国と事情が違うだろうに・・・・

アメリカは大移民大国、EUに関してはすでに多国籍、相互移動もあり・・・日本とはまったく異なる。

国と北海道、共に少子化対策、産科医療対策・小児科医療対策を本腰を入れて行ってほしいと思います。 そうでないなら、本当に根本的なところから方針を転換しないと駄目でしょう?

日本全国が産科医療対策を迫られていますが、北海道はもっと切実なものです。

それが札幌市は「産婦人科2次救急撤退」の勧告を受けても、ごちゃごちゃ言っているし・・・他の都府県よりも深刻な状況だというのがわからないのでしょうか?

 

もちろん、北海道内をどこでも・・・・同じレベルでの産科医療を受けられるシステムにする事は出来ません。

 

しかし、産科医療に関わる先生たちの安全を確保し、少なくとも危険な現場にとどまる先生方をフォローしなくては・・・。 そしてお産から撤退したとしても、産科救急で最低限の処置が「開業した婦人科の先生」たちにも行ってもらえるように、「助けようとしている医者」を守る法律などを確保してくれなくてはならないと思います。

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なかのひと 応援よろしくお願いいたします

 本当に空白化した地域で、お産を行う施設も先生もいなく、天候不順でヘリも飛ばせない冬だったら・・・・高速道路で行くのでしょうか?

不安をあおるわけではないのですが、いくらなんでも先の可能性をみなさすぎです

ヘリの配備などは緊急に進めるべきでしょう

しかし、それに加えて更に多くのことをやらなくてはならない。

そう考えています。

 

皆様の応援のおかげで、現在Blogランキング「医学」15位へ浮上しました。ありがとうございます。

とりあえず、「自然治癒w」を抜く事に成功して、ちょっとうれしかったりします

今後も、応援よろしくお願いいたします

コメント (2)
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