こんばんは
今日は読書とトレーニングで一日が終わりました。まぁ、これからまだ本は読むのですけど・・・・・
読んでいる本は「Tomorrow」というオーストラリアが原作の本。ふと手にして、読んでみたら面白かったので全巻買って来ました。 すでに一冊350ページを3巻まで読み終わり、4巻目に突入です。面白いです。
けど、このペースでいくと4月のうちに読み終わるかもw
15時くらいからはトレーニングを再開し、10kmくらいのペースランニングと、軽いジョギング。体操、ストレッチ・・・・で筋トレをして終わりました。 このくらい練習をすると・・・夕食を受け付けなくなりますw まぁ、一応お茶で流し込みましたがw
さて、今日の記事です。北海道新聞からです。
道内14機関で出産休止 この2年間で 産婦人科医1割減 道調査
(04/29 08:18)
診療をめぐるトラブルや過酷な勤務が産科医不足を加速させている問題で、道内では二〇〇七年までの二年間に十四の医療機関が出産の扱いを休止していたことが、道などのまとめで明らかになった。また、産科・産婦人科医が〇六年までの二年で一割近く減ったこともわかった。産婦人科病院関係者は「短期にこれほど産婦人科医が減るのは異常」と危機感を強めている。
病院数の調査は、厚生労働省の指示で道が行った。〇五年末に全道で百十八あった出産可能な産科・産婦人科は、〇七年末には百四に減少した。高度医療を担う三次医療圏では、釧根圏が八病院のうち市立根室病院や釧路労災病院など三病院が出産の扱いを休止。道南圏は道立江差病院が昨年一月に扱いをやめ、南桧山の二次医療圏では出産ができなくなっている。
産科・産婦人科医師数は、〇二年に四百三十人だったが、〇四年には8%減の三百九十五人、〇六年にはさらに9%減って三百五十九人になった。
産婦人科系の医師は大学の医学部を抱える道央、道北でも減少。〇六年までの二年間では石狩管内、上川管内でそれぞれ九人減り、両管内で減少数の半数を占めた。
北大大学院医学研究科の水上尚典教授は「大学病院も医師確保が難しい。最大限努力しても、十分に自治体病院に医師を派遣できない」と危機感をあらわにしている。
道産婦人科医会によると、昨年道内で開業した産婦人科関連の医療機関には出産を扱う病院はなく、すべて婦人科クリニックなどだった。 道によると、医療に関する訴訟の約三割が出産関連で、産婦人科医は訴訟リスクが高い。
このため、全国的に医師が産婦人科を避け、医師不足で出産現場も多忙になっており、道内の医師会関係者は「安定した生活を求める医師が増えている」と嘆いている。
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安定した生活を求めている医師が増えている・・・と嘆いていると言うのは、医師会の方が言った事を記者さんが解釈したのでしょうか?
それとも、そう医師会の方がいったのでしょうか?
医者は安定した生活を求めてはいけないのか?
と、思いました
が・・・・・・・・主題はそこではないので・・・・。
北海道の産科医療。広大な地域を支えている数は、360名の産科医。もちろん、年齢もお年を召されている方から・・・若輩まで大勢いるでしょう。
産科医療は、普通の医療と異なり「出産」という「喜び」の場に携わる診療科で、僕の友人も当初はそういう場所に行きたいといっていましたが・・・・。今では「喜び」の場所ではなくて「訴えられるかもしれない」という恐れが先行していると思います。
また、1名の命でも重いのに「2名の命」を扱う、非常にプレッシャーのかかる診療科だと思います。しかも、日本の国民は・・・今までの産婦人科の先生方の頑張りによって世界最高の産科医療が提供されていたがために、「安全に生まれてきて当然」と勘違いしているところはあると思います。
出産と言うのは「病気」ではありませんが、危険性の高いイベントです。更に出血・肺塞栓・・・など緊急性の高いものも多くあります。 確かに全員がおこるものではないのですが・・・おこりうるものだと思います。
妊婦さんやご家族の気持ちもわかるのです。病気だと思っていないのに・・・事前に覚悟をしていない分・・・訴えたくなる気持ちもわかるのです。 しかし、だからと言って最善を尽くしている産科の先生が訴えられるのはおかしいと思います。
あと、北海道と言う広大な領域に産科医が360名。どれだけの地域が空白になっていることでしょうか。
風などの状況によっては、ヘリも飛ばせなくなります。もし、患者さん・・もしくは妊婦さんの状況が悪くなったといって「無理」にヘリを飛ばして、墜落した場合・・・どうするのでしょうか?
ヘリコプターは風などでかなり影響を受けるものです。霧や吹雪では更に危なくなります。場所や季節によってはヘリコプターが使えない「北海道」の産科医療はかなり危険なものです。
と、言っても・・・流石に集約化していく流れは止められないと思います。
産科医療の崩壊を早く止めなくては、本当に将来の「日本崩壊」に確実に繋がります。 何故それがわからないのか?
国も少子化対策・・・といっていますが、本腰を入れて取り組む気があるのでしょうか?
何度も書きますが、少子化=将来の日本の国税の減収です。移民を歓迎していない日本は、確実に減収です。
欧米各国が「白人」に関して、「少子化も仕方がない」としているから真似をしているのでしょうか?
アメリカはそれでも、生まれてくる子供のほうが死んでいく老人の数より多い!ついでに他の国と事情が違うだろうに・・・・
アメリカは大移民大国、EUに関してはすでに多国籍、相互移動もあり・・・日本とはまったく異なる。
国と北海道、共に少子化対策、産科医療対策・小児科医療対策を本腰を入れて行ってほしいと思います。 そうでないなら、本当に根本的なところから方針を転換しないと駄目でしょう?
日本全国が産科医療対策を迫られていますが、北海道はもっと切実なものです。
それが札幌市は「産婦人科2次救急撤退」の勧告を受けても、ごちゃごちゃ言っているし・・・他の都府県よりも深刻な状況だというのがわからないのでしょうか?
もちろん、北海道内をどこでも・・・・同じレベルでの産科医療を受けられるシステムにする事は出来ません。
しかし、産科医療に関わる先生たちの安全を確保し、少なくとも危険な現場にとどまる先生方をフォローしなくては・・・。 そしてお産から撤退したとしても、産科救急で最低限の処置が「開業した婦人科の先生」たちにも行ってもらえるように、「助けようとしている医者」を守る法律などを確保してくれなくてはならないと思います。
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本当に空白化した地域で、お産を行う施設も先生もいなく、天候不順でヘリも飛ばせない冬だったら・・・・高速道路で行くのでしょうか?
不安をあおるわけではないのですが、いくらなんでも先の可能性をみなさすぎです。
ヘリの配備などは緊急に進めるべきでしょう。
しかし、それに加えて更に多くのことをやらなくてはならない。
そう考えています。
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とりあえず、「自然治癒w」を抜く事に成功して、ちょっとうれしかったりします
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