新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

Mission Statement 2008 4.22

2008-04-22 22:56:13 | Weblog

この記事は僕のMission Statementを記した記事です。

「7つの習慣」という座右の書のひとつ(あとは葉隠、言志四録、自省録など)で、大学3年生のころから作り続けているものです。

 

Mission Statementとは「個人の憲法」であり、どのように生きていくか、自分の最終目標を考えて、それをどのように達成していくかを書いていくものです。

 

憲法ですので、一生同じではなく常に変更、修正していきます。 僕は大体半年に一回なのですが、最近は少し頻回です。

今日は誕生日まで半年を切り(あぁ、20代が終わっていく)、いろいろと考える事も多いので自己内省も含め、練り直しをしておりました。

一応、作りましたので載せてみます

             Mission Statement 2008.4.22

私の人生の目標は「人としてすべての人を愛し、すべての人に誠実に、自分の行えることを全力で行い、すべての人のために尽くすことである

医者として「腫瘍の撲滅」を行いたい。

「生命」は有限であるからこそ、大事に生きていけるのである。腫瘍というものはそれを時に気がつかせてくれる。しかし、「生命の有限」をしり、一層輝き始めた人間が命を失うよりは、よりその命を活かしてほしい。

また、「腫瘍」などにならなくては「生命の有限」を知ることができないほど「人類」はおろかではない。だから、「腫瘍」に苦しむ人がいるよりは、腫瘍の撲滅を目指して行動したい

 

 臨床医として 目の前の患者に尽くして生きたい

目の前の患者さんに対して「自分の持っている知識・能力」を総動員して、最良の結果を出せるようになりたい。そのためには自分の能力を向上させること、人格を高めていくことが必要であり、それぞれにおいて最善の努力をしていきたい。

 

息子として、兄として

両親や弟が「家族であること」を誇りに思えるように、公明正大で社会全体のために生きていきたい

家族が一生を望むままに歩んでいけるように最低限の補助をしていきたい

 

 (将来の)夫として、父として

一緒にいて良かったと思えるような「やさしさ」「きびしさ」と「信頼」を持ちたい。

共に時間をすごし、共に学び、共に考え、趣味や遊びのなかからも様々なものを学んでいけるような家庭にしたい

父として、さらに越えるべき壁として、死ぬときには「越えるべき壁として常に模範でいてくれてありがとう」といわれるようにしたい。

夫として自立し(自律)「相互依存」の関係を保つこと。お互いを理解し、お互いの目的をサポートし、人生のよき理解者であり続けること

 

日本人として日本の社会を医療・教育という分野から眺め、それぞれの立地から眺めて変えられるところを変える行動をとっていきたい。死ぬまで日本人として、将来の子供たちのために何かを残せるように行動し続けていきたい

 

地球人として

南北格差を含め、様々な問題点を是正していきたいおそらく、第3世界といわれる国々の人口の増加と、先進諸国の人口の減少により・・時期に「立場」の逆転が生じるであろう

それに備えるわけではないが、むしろ第3世界の国々の教育レベルなどを上げ、その力をもって地球全体が反映していくように、宇宙へとさらに活動の幅を拡大できるように少しでも全体を良くする行動をとっていきたい

**************************

そのために次のことを行いたい

1、 医者として臨床能力を磨き続けること、 

特に血液学・腫瘍学を中心に、様々な知識を深めていきたい

2、 研究者としての物の見方で様々なものを見ていくこと  

腫瘍の撲滅という大きな目標のために、まったく異なる分野であっても「この目標」に関係がないか、自分の目標に、将来の人々に役立つ何かがないか気にかけていくこと

3、 人と接する時間を最大限に活用し、その人々から様々なものを学ぶこと。

出会いを大事にし、チャンスを活かし、自分自身を発展させ、死ぬまで貢献できるようにする事

4、 世界に視野を向け、これからの国際社会に対応するためにも「英語の勉強」を続けること

5、 人格を磨くこと

・人のことをまず考えるやさしさ

・相手をまず理解すること

・約束を守り、人の時間も自分の時間も大事にすること(Time is money)

・自立して、自分の天気を持ってすべての出来事に対応すること。行動をするときに、その行動の意味を考えてから行うこと

・「武士道の大意とは何ぞや」と聞かれてもすぐに答えられるよう、Visionを常にもち行動すること。Visionにあわせて、うまくマネージメントをすること

人の悪口をいわない、考えない。考えるのも時間の無駄。人のためになることに時間を使うこと。

自分が影響の与えられる範囲内で行動すること。時間を無駄にしないこと

・自分の良心に従い、率先的であること

自分の行動に責任を持つこと。原因を他に求めないこと

・すべての物事から何かを学ぶこと

 

6、 体と精神を鍛えること

健全な肉体に健全な魂は宿る。また、体・心が健康でなくては人のために働けず、時間を無駄にしてしまう。常に健康に留意し、人のために尽くすこと。

7、 人の潜在能力を引き出すように勤めること

個々人のレベルの向上により世界中が良くなっていくことをめざすこと

競争よりも協力を重視し、さらに互いが互いを尊重し、理解し助け合えるようにしていくこと。お互いの長所を認め、長所を活かし、すべての人に貢献しあうこと

8、 感謝の気持ちを忘れないこと

 

以上8つの点を守り、自分自身のMission Statementを達成し、死ぬまでそれを守っていくこと。

そのことが自分の死に際して、人生を後悔せず、満足のいく幸せな人生だと振り返ることができると信じる

------------------------------

実際にやり遂げていければといつも思います。いつも鋭意努力中です。

ただ、気が短いので・・・怒る事は多いですけどねw

 

さて、5月の友人の結婚式の二次会の司会を頼まれているのですが、どうせなら最高の思い出をと思い、いろいろ考えています。

しかし、よく考えると

「新郎新婦」は何を期待しているのか?

幹事は誰か?誰と話し合えばよいのか?

誰が来るのか、面子は?

 

など様々な不明点があり(僕は司会だけなのか・・・という点も)、友人にメールを送りました

情報がなくては最高のもてなしもできませんので・・・・。

 

さて、そんなこんなでいろいろやっていましたら

「あんた人の結婚式の事ばかり考えていないで、自分の嫁さんを探しなさい

と、母親に言われたり・・・・。 ま、そのうちいい人も見つかるさw

 

ということで、こんな目標・個人の憲法:Mission Statementを立てておりますが、「頑張れ!」と思っていただける方、応援をよろしくお願いいたします

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ

なかのひと 

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

後期高齢者医療精度でどこが良くなる?:国の財源だけでは?

2008-04-22 21:08:09 | 医療

こんばんは

さて、僕は現在、週3回内科外来をやっています。大体、しゃべるのが好きな人間なのでカルテが積まれない限り(そのうち積まれるのですが)、話を聞いて説明は丁寧に・・・のスタンスで外来をしています。

今日も相変わらず「生活習慣病」を中心に、「十二指腸潰瘍」疑いの人が2人+α。この方々は出血はなさそうだったので、GW明けまで込みまくっている内視鏡はやらずに治療を開始して

「3日以内に症状の改善がなければ原因が違う可能性がある」

と具体的に言って、検査的治療で終わっている人もいます。

 

もしかしたらプラセボ効果もあるかもしれませんが、病歴や身体所見、その他では十二指腸だと思うので・・・・。

他にも胆石だとか、いろいろいたのですけど・・・

 

そんな中、外来で一人気になる患者さんが来ました。 精神科からのコンサルトだったのですけど、「発熱精査」。

本人の話を聞いていると、ちょっと大変だったのですが(Bipolarの高い時期なのかな?)、結局・・症状の中心は「発熱、倦怠感」で実は他の症状はなさそう。

こちらから聞くと「そういう症状もある」というが、診察していた30分(長かった)の間・・・咳も何もなかったし、身体所見で異常所見はとれず。

血液検査ではWBC14000、Neutro90% CRP 3.0mg/dlのほかは特記すべき所見なく、尿検査も何も引っかからず(亜硝酸塩とかにも期待したんだけど)

胸部Xpもあとで僕以外の先生にも見て貰ったが「異常所見なし」で一致。

 

実は歯科治療が切欠で起こっているので、これが原因か(歯科治療後発熱。そのあと出されている抗生剤で解熱(しかもCRP6→1まで低下)とも思ったのですが、内服終了後再び上昇したという事。

 

一応、歯科治療原因の可能性を考え、抗生剤を投与しました。内服終了後、再び発熱するようであれば「血液培養2回」と「心エコー」の指示を出しました。

 

心雑音は聞こえなかったのですが、大きすぎる穴なら聞こえにくくなるでしょうし・・・そもそも発熱のためか頻呼吸で聞こえないし・・・・。

さて、この人が「細菌性心内膜炎」であったら、精神科では手に負えないかもしれないな・・・・どっちがメインで見るのかな?

 

さて、気になる患者さん(僕って結構ヒット率高いんですよね。急性喉頭蓋炎とか、緊張性気胸なりかけとか)の事も書き終わりましたし、今日の記事に行きたいと思います。

今日はキャリアブレインから2件です

「長寿医療制度でここがよくなる!!」  

厚生労働省はこのほど、75歳以上の高齢者を対象にした後期高齢者医療制度(長寿医療制度)の“メリット”を解説した「長寿医療制度でここがよくなる!!」と題する4ページの資料を作成し、各都道府県の担当者に送付した。資料では、「ご安心ください。今までと同じ医療を受けることができます」と繰り返し強調し、医療関係者の連携によるきめ細かな訪問診療や、退院前後のサポートの充実などをアピールしている。  

資料では、在宅、入院、外来の各医療などに分けてポイントを解説。在宅医療については、「住み慣れた自宅で自分らしい生活を送りたい人には、多様できめ細かな訪問診療を提供します」と説明している。しかし、急に病状が悪化した場合には、「あなたの病状をよく分かっている病院」に入院できるとしている。  

入院医療については、「安心して退院できるように、退院前後の医療・福祉のサポートが充実する」とした。今年度の診療報酬改定では、長期入院している高齢者を自宅に戻すことを評価する「後期高齢者退院調整加算」が新設されたが、「医療が必要な高齢者を追い出す」との批判もある。資料では、こうした批判に直接答えず、「医療・福祉のサポート」という表現で理解を求めている。  

外来医療では、後期高齢者の主治医(高齢者担当医)の役割を赤い文字で強調。「希望すれば、こうした医療の流れ(在宅医療、緊急入院、退院調整)をあなたの選んだ担当医が継続して支えてくれます」とした。 

今年度の診療報酬改定で、厚労省は高齢者への重複投薬や重複検査などが医療費を圧迫しているとして、高齢者の受診を総合的に管理する主治医が受け取る「後期高齢者診療料」を創設したが、「自由な受診(フリーアクセス)を抑制する」との批判が絶えない。  

高齢者担当医制度について、資料ではQ&А方式で解説。「医療が制限されることはなく、必要な医療はこれまで通り受けられます」「病状に合わせて、いつでも好きな病院に行くことができます」「患者さんの希望で、いつでも担当医を変更できます」などと回答している。

--------------------------

この制度に関して、まず批判的な一言を

 「システム」を構築してから、○○が出来ますといってほしい

現時点で「医療関係者の連携によるきめ細かな訪問診療」や、「退院前後のサポートの充実」をどうやって実施しようとしているのだろうか?

訪問診療を決め細やかに実施するための施策はなんでしょう?

僕なら・・・・一大プロジェクトになりますが「高齢者の方々に、体調の悪化を感じたら連絡が行くようなボタン」を渡しておいて、緊急時に駆けつけられるようにする? まぁ、実施可能かどうかはわかりませんが

医療関係者の連携による決め細やかな訪問診療をどのようにして実施するのか? 現場の状況を見ていっているのだろうか? 机上の空論になって、いつも現場や受給者たちが困るのだと思うけど・・・・。

という事を感じる。

退院前後のサポートもほぼ同様の考えです。

この制度に関してはフリーアクセスは制限していますし(抑制というか制限ですよね)、医療が必要な高齢者を追い出すのもその通りだと思います

 

この制度を前向きに評価するならば「将来の年金などに関して、若干の余裕が出る」ということでしょうか

将来の財源確保の当てがないために「年金」も恐らくは少なくなるでしょう。

今払っている人は・・・例えば自分自身で100払っていますが、もらうのは110.余分な10は今の現役世代から。

今の現役世代、特に僕ら以下くらいは「120払ってもらうのは90」になるでしょう。これが「120払えば100」くらいで抑えられるかもしれない。というのが前向きな考え方です。

後ろ向きかもしれませんがw

 

僕なら最善を尽くした上で、自分たちも乗り越えられる第三案を考え出しますけどね

 

最初から無理だと思っているから、こういう制度を作ってしまったのでしょう。

さて、続いて次の記事もこの系統です

各地の医師会が批判-後期高齢者医療制度  

4月に始まった「後期高齢者(長寿)医療制度」について、各地の医師会が批判的な見解を示している。反対や撤回に加え、新たな診療報酬として設定された「後期高齢者診療料」の届け出や算定の自粛を呼び掛ける動きも出ており、同制度は施行から1か月もたたないうちに見直しを求められる事態になっている。  

茨城県医師会は「高齢者の生活は、社会が支えなければなりません!」と題した会長の声明をホームページ(HP)に掲載。同制度について「医療費抑制のため、年齢により人間の価値を差別する制限医療を目的にしていることが明白」などと厳しく批判している。 

「同制度に反対であり、撤回を求めて運動する」として、同医師会では「こんな高齢者いじめの制度が許せますか!」と訴えるポスターを作成するとともに、署名活動を展開している。  

また、宮崎県医師会は「後期高齢者診療料の算定について」という文書をHPに掲載している。同診療料は、▽「主病」に対する一医療機関での管理▽年間診療計画の作成▽医師の4日間の研修-を要件として、月6,000円(600点)に設定されているが、同医師会では「一患者に一主病のみ、そして一人の主治医のみが治療する、という厚生労働省の考えが明瞭(めいりょう)に表れている」と指摘。 

これは、一つの医療機関が同診療料を算定すれば、他の医療機関では同診療料だけでなく、主病は一つとの理由で他の医学管理料も算定できないことを意味しており、同医師会では「医療制度を根本的に揺るがしかねない大きな問題点をはらんでいる」として、会員に同診療料の届け出や算定の自粛を要望している。  

さらに、大阪府、宮城県の両医師会も、「後期高齢者診療料」の算定についての見解を発表している。 大阪府医師会は23日の「府医ニュース」で、「75歳を区切りに医療内容が変わることはあってはならず、同診療料の算定については慎重に対処してほしい」と呼び掛けた。宮城県医師会も「制度には多くの検討すべき点が指摘されており、算定に当たっては慎重な姿勢が必要」としている。  このほか、兵庫県医師会は「『長寿』とは片腹痛し。医療の現場では、むしろ命を縮める制度であると、かなり批判が多い」との「会長所感」をHPに掲載している。

----------------------------

ここに書いている太字のところが僕の意見とほぼ一致なので、今回はあえて書きません。

将来が不明確なのは仕方がないですが、現在を犠牲にして不明確である未来に対応しようということが、僕には理解できない事です

 

さて、長くなりましたが・・・後期高齢者医療制度。主目的は医療費の抑制、もしかしたら高齢者が志望していくことでの年金受領者の削減(そこまでいうとこの国の官僚はすさまじく悪者になってしまいますが・・・)、未来の対策がないことによるもの(まずは無駄を省く、回せる金を適切な分野にまず回す)だと思います。

この制度に関してはやはり良くない、何とかしなくてはならないと思われる方、応援をよろしくお願いいたします

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ

なかのひと 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする