新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

生活保護者はジェネリック強制:奨励はよいが、罰則を設けるな

2008-04-27 20:19:29 | 医療

こんばんは

今日は激しく運動をする予定でしたが、昼過ぎから体調を崩し・・・ダウン中です・・・。

家に薬があるし、自分で症状にあわせて内服薬を決めれるから・・・こういう時は医者っていいよね・・・と思います。 明日までに治さないと・・・・

さて、今日はこの記事を紹介したくて、Blogを作っております

<ジェネリック医薬品>生活保護受給者は使用を…厚労省通知

4月27日2時31分配信 毎日新聞  

全額公費負担で医療を受けている生活保護受給者への投薬には、価格の安いジェネリック(後発)医薬品を使うよう本人に指導することを厚生労働省が都道府県や政令市などに通知していることが分かった。指導に従わなかった場合、生活保護手当などの一時停止や打ち切りを検討すべきだとしている。後発薬は価格が安い半面、有効性などについての情報不足から使用に抵抗感を持つ医師や患者もおり、専門家から「患者が選択できないのは問題だ」と批判が上がっている。  

 

◇専門家「患者の選択権奪う」  後発薬は、研究や臨床試験を経て認可された先発医薬品の特許が切れた後に同じ主成分を使って製造されるため、多額の研究開発費がかからず安い。認可時には、血液中に成分が浸透する速さや濃度が先発薬と同じかどうかを確認する試験などがあり、国は「有効性や安全性は先発薬と同等」と判断。年々増大する医療費の削減に有効として使用を促進しており、08年度は後発薬の使用により220億円の医療費削減を掲げている。  

一方、主成分以外の溶剤やコーティング剤などが先発薬と違うことなどから、「先発薬と(効能が)まったく同じではない」として、後発薬の使用に抵抗や不安を感じる医師や患者もいる。  

通知は4月1日付。医学的理由で医師から指示され先発薬を使う場合を除き、生活保護者が医療機関で薬を処方される際、都道府県や政令市などの所管する福祉事務所が後発薬を使うよう本人に周知徹底する、としている。これを受け生活保護者は、医療機関で受診する際、後発薬を処方するよう医師に求めることになる。先発薬を使い続けている生活保護者については福祉事務所が診療報酬明細書をチェックし、正当な理由がない場合は口頭や文書で指導する。それでも従わない場合は保護の一時停止や打ち切りを検討するとしている。  

厚労省保護課は「生活保護の医療扶助は最低限の医療を受けてもらうのが目的。安全性や効用が同じなので安い後発薬の使用に問題はない。窓口で3割負担する人と比べ、負担のない受給者は(自ら)後発薬を選ぶ動機が働きにくく、制度に強制力を持たせないといけない」と説明している。【柳原美砂子】  

◇強制はおかしい  

医事評論家の水野肇さんの話 後発薬は先発薬と完全に同じものではなく、服用している薬を変えられれば不安を感じる患者もいるだろう。国が安全性や有効性を十分証明した上で、患者が自由に選べることが重要。生活保護受給者だからといって後発薬を事実上強制するのはおかしい。  

◇ことば…ジェネリック(後発)医薬品  

先発医薬品(新薬)の特許(20~25年)が切れた後、同じ成分で製造される薬。ジェネリックは商品名でなく、成分の一般名(generic name)で呼ぶことに由来する。開発コストは新薬の数百億円に対し、数千万~1億円程度と低く、価格は先発薬の約7~2割。普及すれば薬剤費を大幅にカットできるとされるが、国内の普及率は17%(06年)にとどまり、6割前後の欧米諸国と比べ著しく低い。後発薬メーカーは約240社、認可された後発薬は約6000品目あり、先発薬(約3000品目)より多い。

最終更新:4月27日2時31分

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皆さんはこの記事を見てどう感じられましたでしょうか。

僕は二つ感じました。 一つは

生活保護者だから、ジェネリックにしなさい・・・というのはおかしい

という意見

もう一つは

自己負担がないから、ジェネリックを使用する動機が働きにくいというのは正しい。」

というもの。

 

 1つ目の生活保護者だからジェネリック・・・というのは、生活保護者の「自由」を制限しており、人権の問題からおかしいという事

機会の平等に反する、選択の自由に反する

 

2つ目は「動機が低い」というのは確かだと思う。一部の官僚も「バンバン」税金で(「タクシーチケット」)移動をしたり、様々な交流をしたりするという。 自分の金ではないと思うと、確かに動機が下がるだろう。自分たちもしているから良くわかるのでしょうね・・・(一部の)官僚の方々は。

けど、それは正しいと思う。

 

しかし、強制をするのはおかしいし、そもそも生活保護を打ち切るというのはおかしいジェネリックにするように働きかけるという事は必要だと思うが、保護の打ち切りなど罰則規定を設けることは、国としてはやってはいけない事だろう。

 

これは医者としてではなくて、人としてそう思う

 

このジェネリック医薬品の問題に関して、ジェネリックを奨励する事はやっても良いが、生活保護の打ち切りなどは行ってはならないと思われる方、是非応援をよろしくお願いいたします

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

さて、ジェネリック医薬品に関しては、僕も職場の看護師さんたちには

「効果が同等かどうかはわからない。ただ、正直に言えばクリティカルなものでなければジェネリックのほうが良いと思う」

と、言っています。

 

絶対に使わないのは「抗がん剤のジェネリック」。これは本当に同等だと証明されなければ、正直使いたくない。個人的には使わない。同等ではないと証明されてしまった時に、多くの患者さんが不幸になるし・・・その事を自分自身が許せなくなってしまうから

高血圧もあまり使おうとは思わなかったが、しっかり下がってきているので(数値でわかるから)最近は使用中。

 

逆にむしろ使おうと思うのは、風邪のときに処方するようなもの、高尿酸血症などの薬、ある種の胃薬。

医者も基準を設けて(ジェネリックを)処方はしていると思うのですけどね・・・?

 

そんな事を考えています。

明日は実験をして・・・・何か出来れば(可能だったらFACSで・・・培養している細胞の性質を確認したいところ)やろうと思っています。

それまでに体調を戻しておかないと・・・・。

コメント (3)
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どうでも良い話:健康診断にて

2008-04-27 09:47:27 | ど~でもいい話

さて、この記事はどうでも良い話ですW

ぜひ、まじめな話を期待される方は「北海道の医療を守る地方議員連盟設立:活動する議員さんたちhttp://blog.goo.ne.jp/amphetamin/e/13b0e73a9e58616c74d15b2be6bbffb1

へどうぞ

さて、金曜日に定期健康診断がありまして、外来の前に健康診断を受けておりました。

そこで、びっくりです。身長が1cm伸びていましたw 176㎝ 、60㎏・・・

朝一だったからかもしれませんが・・・これで僕のBMIは19.4です。やせです。

後ろから救命士さんの声がかかり

「先生、去年より一回り小さくなったでしょう」

「また、人が気にしていることを~」

そう、高校の同級生にも「肩幅が小さくなった」といわれます。初対面の人は痩せ型のわりに「肩幅ががっちりしている」というのですが、僕の実感も「やせたな~」ですよ。

 

胸囲86cm、腹囲70㎝・・・・・胸囲が4㎝小さくなった~

 

ぷ、プロテイン買ってきて筋トレしてやる~

そんな僕の筋トレ活動・・・応援よろしくお願いします

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

肺活量4600㏄・・・・これも減った~。

「く、認めたくないものだな・・・・若さゆえの過ちというものを・・・・」

若さというか、運動不足なんでしょうけど・・・

運動したくても出来なかったし・・・・

よし、筋トレとランニングを積極的にやるぞ・・

体が資本ですから・・・

 

コメント (5)
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北海道の医療を守る地方議員連盟設立:活動する議員さんたち

2008-04-27 09:12:28 | 国会議員・地方議員連盟

おはようございます

昨日は、実験、英会話のあと、議員連の懇親会から参加していたのですが、非常に良い内容の設立総会だったそうです。

今考えるとはじめから参加していても良かったのではないかと思ってしまうところですけどw

一応、Gooニュース(毎日)からです。

<地域医療守る議員連盟>あす札幌で設立総会 /北海道

2008年4月25日(金)18:00  

医師不足など地方が直面している医療問題を考える「地域医療を守る地方議員連盟」が26日、札幌市で設立総会を開く。道内の市町村議30人が名を連ね、超党派の広域議員ネットワークとして情報交換や勉強会を進めていく方針。  

連盟は、上川管内上富良野町の金子益三町議(39)が知り合いの議員たちを通じて参加を呼びかけたところ、道北や道東を中心に道内のほぼ全域の23市町村、30人が参加を表明。ほかにも50人が趣旨に賛同した。  

参加議員の地元の多くは医師不足や自治体病院の閉鎖など深刻な問題を抱えている。道のまとめでは、道内に約1万2000人いる医師のうち半数が札幌圏に集中するなど地域間格差が激しく、道内の市町村立病院の7割が医療法で定める医師標準数に満たない状況にある。  

呼びかけ人の金子町議は「北海道の地域医療を何とかしなくてはならないという思いで声を上げた。地域医療のために議員がやるべきことは何かを考えたい」と話している。設立総会では夕張市の医療法人財団「夕張希望の杜」の村上智彦理事長が講演する予定。

【鈴木勝一】

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 3人の方が、3者3様に「同じこと」を伝えていたそうです。

懇親会での様々な議員さんたちの話し合いを聞いていると、非常に高い危機意識があり、問題解決の手段を求めて「行動している」という事が良くわかりました

 このような活動する議員さんたちに是非とも頑張ってほしいです そしてこの議員さんたちから、多くの議員さん、そして道民の皆さんに北海道の医療」を守り、「日本総柏原化」のさきがけになっていただければと思います

1次会の閉めの乾杯の際に、千葉からいらっしゃった有名な先生(Dr.)が

「4月26日、今日が地域医療再生の日であったといわれる事になるでしょう」

とおっしゃっておりました。

そのとおりだと思います。

この北海道の動きが、全国規模で展開され・・・日本の医療が改善の方向へ行くことを期待したいと思われるかた、応援よろしくお願いいたします

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なかのひと 

 

そのあと、入籍した友人が北海道に来たので、札幌周辺に住む「同期」5名が集まり、飲んでおりました。2人は職場から離れてますけどw

幸せを感じてきましたw

 いや~幸せっていいですよねw 

さて、僕も頑張ろう(何を?)

コメント (7)
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