新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

政治家の質:ちょっと気になる記事

2008-04-18 21:12:29 | 国会議員・地方議員連盟

さて、この2日間の分で一気に投稿します

まずはこの記事を・・・。産経新聞からです。

後期医療制度 高まる見直し機運 自民、議連が発足

4月18日8時2分配信 産経新聞  

75歳以上が対象の後期高齢者医療制度(長寿医療制度)をめぐり混乱が続いていることを受け、自民党内に議員連盟「後期高齢者医療制度を考える会」(会長・佐藤剛男政調副会長)が発足した。同制度をめぐる議員連盟ができたのは初。初会合には91人(うち代理50人)が参加し、厚生労働省に制度を分かりやすく説明するよう注文が付いたほか、次期衆院選への影響を懸念する声が相次いだ。  後期高齢者医療制度は27日投開票の衆院山口2区補選の大きな争点で、選挙結果次第では、見直し論が一気に強まる可能性もある。  

会合では「なぜ新制度を導入するのか、地元の支持者に分かりやすく説明する資料がない」、「早めに新しい保険料を伝えていればこんなことにはなっていなかった」などと厚労省の説明不足に対する批判が噴出した。  

初会合に100人近くもが名前を連ねたのは、「高齢者層にそっぽを向かれたら、自民党の支持基盤は根こそぎなくなるに等しい」(ベテラン議員)との危機感が強いためで、「高齢者の感情を踏みにじる制度」「仕組みにも問題がある」といった制度の見直しを求める意見や、「このままでは75歳以上が次の選挙で入れてくれない」との懸念も出た。  

議連事務局長の平沢勝栄衆院議員は、負担増となる低所得者への救済措置を検討する考えを示し、「制度上の問題がゼロとは思わない。もし問題があるのならば、早い段階で改めたほうがいい」と述べた。  

これとは別に、議員連盟「社会保障制度研究会」(会長・清水鴻一郎衆院議員)も急遽(きゅうきょ)勉強会を開催した。一方、古賀誠選対委員長は17日の派閥総会で「毅然(きぜん)として責任政党の使命を果たすべきだ」と述べ、制度見直しに否定的な考えを示したが、党内には見直し機運が高まりつつある

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別にこの制度を改正しようというのは反対ではないです。もちろん賛成です

しかし、国民のためにならないから改正するのであって、選挙の基盤がなくなるから・・・というのでは、少し悲しいように思う

 

あなた方はその選挙区で選出された議員であって、国民の代表であるにもかかわらず新しい制度の内容を・・・「よく内容を知らない」といっている。

 

国民のために動くためには、どのような制度が作られているのか知らなくてはならず、それは議員としての義務であって・・・知らないでは済まされないのに・・・。

 

あなた方の議員生命ではなくて、一人一人のお年寄りの生命がかかっているのですから中途半端なことはしないでほしいと思う

 

むしろ、立場だけ見たら・・・古賀議員の「信念を持って」政治を行う姿勢のほうが評価に値するような気もするしね・・・。

ま、信念だけで行動されると「政治が硬直」するような気もしますけど・・・。

 

いずれにせよ、「議員生命」のことを考えて・・今更「後期高齢者医療制度とは何ぞや?」といっている議員に関しては、尊敬の念は抱きにくいし・・・それよりも国民の命が危険にさらされている。それを思ったら、あなた方の無責任さは・・・少なくとも政治家生命に直結しても良いのではないでしょうか?

 

すべての議員さんがそうではないでしょうけど、上で書かれているベテラン議員さんのような方は、むしろこの機会に排除してもらったほうが良いと思います。 国民生命を危険にさらしておきながら、「議員生命」を気にする一部の議員さんに関して、むしろこの機会に退陣を・・・と思われる方、応援をよろしくお願いいたします。

ちょっと過激な意見ですいません(まぁ、個人の意見なので)

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受診抑制:日常なのにTriageをする日本

2008-04-18 20:50:14 | 医療

こんばんは

漸く、体調なども完全回復です。

昨日の病院の内科の歓迎会は院長を含めて医者8名+看護師30名くらいかな・・・でやってました。 お子さん連れで来た看護師さんもいて、実は席が隣だったのですが・・・子供(1歳半)になつかれましたw

 

漫画だったら

「何故、子供がなつく!」

とか、言われそうですが・・・僕はもともと小児科でもどこでもなつかれるほうなので・・・そういうことで~。

 

2次会も大いに盛り上がりましたが・・・・ 五苓散1包だけでは駄目だったらしく、朝起きたときは・・・若干気分不快な状況。8時過ぎには回復しましたが・・・・、他の皆さんも大変そうでしたね・・・・。

外来では・・・・・ま、一般内科らしい疾患を中心に診療してました。午前の外来が終わって、午後から実験に行って「ほぼ狙った結果」を得てから、先ほど帰ってきました。

本当は今日も飲み会の誘いがあったのですが、流石に無理です。僕を休ませてくださいw

 

ということで、早速記事を書いていきます。 CBからです http://www.cabrain.net/news/article/newsId/15640.html

低所得層の4割が受診抑制、「格差」鮮明に  

具合の悪いところがあっても、低所得層の約4割は医療機関の受診を控えていることが、NPO法人(特定非営利活動法人)日本医療政策機構の4月18日までの調査で明らかになった。受診抑制は高所得層で約2割、低所得層と高所得層のどちらにも属さない中間層で約3割となっており、同機構では「医療へのアクセスにも『格差』が生じている」と話している。  

調査は今年1月に実施され、成人男女926人が回答。過去1年以内に、「費用が掛かる」という理由で、「具合が悪くても医療機関に行かなかったことがある」と答えた人は283人(31%)に上った。  こうした受診抑制を世帯収入別に見ると、年間収入300万円未満で純金融資産300万円未満の低所得・低資産層では39%で、年間収入800万円以上で純金融資産2,000万円以上の高所得・高資産層の18%と比べると、2倍以上もあった。中間層では29%。  

また、低所得層の16%が「薬を処方してもらわなかったことがある」と回答し、高所得層の2%を大きく上回っていた。中間層では11%だった。  

低所得の人ほど受診を控えるという傾向は、昨年の調査でも示されており、同機構では「経済力の違いによる受診抑制の実態が2年続けて明らかになった」と指摘。「調査結果は、医療制度の根幹をなしてきた平等性の理念と実態との間にずれが生じている可能性があることを示唆しており、医療費負担と給付の在り方などについて国民的な議論を進めることが求められる」と話している。

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日本という国はついに「命における平等性」を失ってしまいました。

本来であれば人の命は平等であるべきです。命において平等性を失うのは・・・災害時や戦時などのとき・・・つまり「Triage」が行われるようなときだけです。

いや、現在Triageが行われているといってよいと思います。

 

Triageは「医療資源」<「患者」のときに行われます。今は医療費抑制の名の下に医療資源を削減し、「日常」であるにもかかわらず「Triage」が行われています。

 

Triageとは「選別」を意味するフランス語ですが、もともとは「前線にできるだけ早く兵士を補充する」ためにTriageを行っていました。

 

今回の後期高齢者医療制度(僕はこっちで通させていただきますw)は、前線である「日本の社会」に戻っていける人間を「国」が優先し「選別」をする制度です。

 

何度も書きますが、今は日常であるにもかかわらず、医療費抑制の名の下にTriageを行っている

 

このままだと「低所得」の人間は「医療も教育も受けられず」、低所得のまま・・・という風にもなりかねません。時代に逆行していますね。

 

ある程度の受診抑制、それは今を乗り切るためには必要な事ですが「必要な人が必要な医療を受けられない」という事はあってはいけないと思います。

 先日も書きましたが、仕事についておらず「保険料」が払えないという理由のために、精密検査を断った人がいました。このようなひとが大勢でてきてはいけないと思うのです。

もし、本当に医療にも教育にもお金が回せないほど「貧困」にあえいでいる国であるのなら、Triageをする事もあるかもしれません。 しかし、日本は世界の長寿国であり、少なくともある程度の経済力を持った国です。その国が日本の将来を支える「教育」や、安心できる生活を保障する「医療、社会福祉」の分野にお金をかけられないという事はないと思います

本当にそう思っているのならば、政治家の怠慢。官僚の腐敗でしょう。

 

本来・・・お金を必要な分野に振り分けるのは「政治家」の役目であり、財務省ではないはずなのだが・・?何故財務省の権限がこうも強いのかな

 

今いる日本の政治家、特に若手の方々が「政治」の改革によって・・・・国民の代表である議員が、官僚(財務省など)の目を気にすることなく・・・国民のために政治を行えるような国にしてくれればと思う。

 

もう一度はなしを戻しますと、今の日本は「有事」でないにもかかわらず、平時の日本で「Triage」を行うような制度を作っている。

それが国民のためになるのか・・・といえば、そんなはずはない。

一部の国民のために政治を行っているわけでない以上、機会の平等・・・少なくとも生きる機会の平等を保障しなくてはならない。

 

平等の保障は本来「機会の保障」であって、教育を受ける機会・・・病院を受診する機会が平等であり、そこに「教育を受ける自由」「受診する自由」「生きる自由」など、自由が加わるのだ・・・と思う。

 

格差が鮮明になってきました。これはもしかすると機会の自由をうまく利用できなかったからかもしれません。しかし、そのために生きる機会まで不平等になってはならないと思います。

「生きる機会の平等」が必要不可欠だと思われる皆様、応援をよろしくお願いいたします

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飲みすぎです:すいません、また明日以降・・・

2008-04-18 00:29:08 | Weblog

こんばんは

結局、今日も2次会に突入しました。カラータイマーがなっている状況ですw

明日以降、本格的に記事を更新しますので・・・今日はお休みさせてくださいw

御愛嬌という事で

皆様、今後とも応援いただけますとうれしく存じます。では、失礼いたします

 

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