新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

吉野家牛肉問題:マスコミの書き方の問題

2008-04-26 09:24:04 | 報道関係の方々への期待

おはようございます

今日は実験をして、英会話に行ったあと・・・まず、地域医療関係の懇親会、そのあと友人の結婚祝いのほうに参加したいと考えています。

さて、その前にまず昨日の分として簡単な記事を更新したいと思います

 

米国産牛肉:背骨混入 一部の店、販売停止 吉野家「全箱検査で安全確保」 /滋賀 4月25日18時2分配信 毎日新聞  

輸入された米国産牛肉に特定危険部位の背骨が混入していた問題で、県内の一部スーパーでも24日、この牛肉を出荷した米カリフォルニア州の工場の製品の販売を停止した。一方、危険部位肉が加工工場内で見つかった牛丼チェーン・吉野家は「安全性に問題はない」として、県内9店で販売を継続する。  

吉野家によると、問題のナショナルビーフ社カリフォルニア工場の肉も全箱を検査し、同社社長室は「安全性は確保している」と説明。大津膳所店(大津市におの浜3)で牛丼を食べた同市大江のアルバイト従業員、佐藤大輔さん(22)は「即BSEに感染するわけではないし、別に気にならない」と話す。  

イズミヤ堅田店(同市本堅田3)では、同工場から出荷された「焼き肉用肩ロース」「同バラ」を撤去したが、他の米国産牛肉は販売を続ける。 

県内に7店ある西友は「全箱検査をし、安全性に問題はない」(同社広報室)として入荷分は販売するが、同工場からの新たな調達は当面中止する。 西友大津店(同市長等2)で買い物をした近くの主婦(65)は「国産より安いので米国産を買うことがあったが、BSE問題の後でもこんなことがあって驚いた。当分輸入牛肉は買いません」と話した。

【鈴木健太郎】 4月25日朝刊

-----------------------------

何を言いたいかといいますと、昨日のニュースなどを見ていると「吉野家」が悪いような印象を強く受けました

よくよく考えれば、むしろ吉野家は国のチェックをすり抜けた「危険部位」を、見事にチェックして除外したのであり・・・吉野家は褒められるように書くべきではないでしょうか?

この記事で言いたいことは「マスコミ」の書き方で、どのようにでも国民は影響を受けてしまう。マスコミの方々の力の大きさ。マスコミの方々の責任の問題だと思います。

僕は吉野家が訴えてもいいのではないかと思うくらい、この件に関しては違和感があります。

 

「国のチェック体制が甘い」をメインに持って行き、むしろ「吉野家のチェック体制はより安全なもので、安心して食べてよいですよ」となるべきである。 これで不安になるべきなのは吉野家ではなく、「国は大丈夫か?」だと思うのだが・・・皆さんはどう思われますか?

 

医療とは直接関係はしませんが、マスコミの方々の「言葉の影響力」の大きさとその「責任の大きさ」に関して、「確かに大きな問題だ」と思われる方、応援をよろしくお願いいたします

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ

なかのひと 

 

 

この記事で判明したのはマスコミが黒といえば黒になります。どうか、言葉の影響力を良く考えてください 。そして、国をよりよく変えるために、国民に真実のレポートをよろしくお願いいたします

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

後輩と飲み

2008-04-26 00:05:46 | Weblog

こんばんは

今日は、職場の準看護学院の授業の調整や外来のあと、後輩と飲みに行っていました

 様々な理由から、後輩たちの何人かが辞めたがっているという事で・・・

まぁ、仕方がないとも思うところです

今日は、まともな記事が書けそうにないので、また後ほど書きますw

では、また。

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ

なかのひと 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北海道と埼玉県:埼玉県は!そして全国総柏原化へ!

2008-04-24 23:18:03 | 総柏原化

続きです。

2回目のショック。

1回目、アップしようとしてデータが消えた。2回目、間違って書いていたほうのウィンドウを閉じたw (因みに3回目も失敗しましたが、コピペできましたw)

もう本当に泣くぞw

三度目の正直で書きます。流石に疲れましたw

え~と、続きで、これで医師一人当たりの守備範囲を求めてみます

所在地     面積       域内人口    仮の医師数   守備範囲

石狩     3,539.86km²    231万0001人    4950名       0.71

空知     6,558.22km²      36万5563人    782名       8.39

後志       4,305.82km²          25万0065人    536名        8.03

渡島       3,936.32km²          44万9371人    964名        4.08

檜山       2,629.88km²            4万6999人     100名         26.29  

胆振       3,698.00km²          42万6627人        913名          4.05

日高        4,811.96km²            8万1403人     171名         28.1

上川      9,852.17km²           53万5456人       1146名         8.60

留萌      4,019.91km²             6万1488人        130名          30.9

宗谷     4,050.76km²              7万5665人        161名          25.1

網走   10,690.55km²             32万4719人        686名        15.6

十勝   10,831.24km²             35万4147人        759名        14.3

釧路    5,997.38km²              26万1883人        561名         10.7

根室    8,534.13km²                8万4035人        180名        47.4

と、なります。

医師数はこの通りには、もちろんなっておりませんが・・・この通りだったとしても多いところでは1人の医師が50km四方のエリアを担当している事になります。

もちろん、北海道は広大な森林、広原、山々があり、一概には守備範囲とは言えませんが・・・似たり寄ったりでしょう。 更に、次の資料によると更に守備範囲は広がりそうです

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/NR/rdonlyres/5D8361B2-6460-4196-8DBB-07609D9D737B/0/tokku02iinnkaisiryou6.pdf

この資料によれば札幌は6089名の医師がおり、上記の計算よりも多い。また、最も2次医療圏で医師数が多いのは上川中部(旭川)で、299名/10万人。 これを考慮すると、更に地方の医師数は少なくなる。

また、都市部に11000人、町村部に1100名の医師がいるとなっており、ここから更に集約化するのは厳しそうである。エリアがすかすかになり、対応が不可能になると思う。

 

さて、では埼玉はどうだろうか。 埼玉県は人口708万人、面積3,797.25km²、人口密度1,864.02人/km²の地域であり、医師数は人口10万当り134.2名。そうすると医師数は9500名となる

面積は北海道の支庁よりも小さいか同じくらいなので、このまま比較してみる。

所在地     面積       域内人口    医師数  守備範囲

埼玉県   3,797.25km²    708万人    9500   0.399(0.4)

となる。 人口当り医師数は最も少ない埼玉県。当然ながら医療崩壊の危機にあるが、医師一人辺りが担当しているエリアは小さい。400m四方だ。

札幌は実際は6089名だから、これを元に計算しても0.58となり、600m四方となる。 そう、実際に札幌も医師数は足りていない。僕が持っている情報では医師の募集は札幌市内はまだまだ「良い条件」を掲げて遣り合っているようだし(うわさ・・・でしかないですけど。現場の先生方が言う うわさw)。

足りるわけがない。 人口当りの医師数として十分かもしれないのは上川中部くらいだろう・・・。

こうやって見てみると・・・人口当りの医師数が少ない埼玉も、守備エリアが大きすぎる北海道も共に厳しい医療状況になりそうである。

札幌市にも余裕がない以上、派遣するというのは難しいし、かといって中小病院の集約化をこれ以上進めると大穴が開きまくって、とんでもない事になるかもしれない。

確かに奈良県のようにヘリ後送に頼ることもできるかもしれない。しかし、冬場は特に難しくなるだろう。冬道の道路後送も難しい。 吹雪のときにヘリを飛ばす事は更に難しい。 それを考えれば、やはり集約化も難しい。

しかし、今の状態では医師の過労によって地域医療を皮切りに札幌地区も壊滅してしまうかもしれない

では、どうするべきなのだろうか?

行政や医療従事者、そういったところだけではどうしようもなくなってしまったという事だと思う。

一言で言えば行政の失政だと思う。僕の学生時代、J大学の学生やT大の学生などと医療に関して話をしていたときに、僕らの中では危ないという話は上がっていた。それを認識していない国がおかしい。

しかし、過去をいっても仕方がない。今からどうするかである

医者を増やし、医療費を上げる方向に持っていくのは最低限の事で、これはすぐに決定されなかったら・・・医療が原因で国が滅ぶ(医療崩壊国亡論w)と思う。 医療が壊れて、経済も・・・将来的には税収も、この国に入ってくる人もいなくなり日本は滅ぶのでしょう

 

さて、ここで「柏原病院の小児科を守る会」のスローガン(Dr.I先生のBloghttp://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/blog-entry-312.html参照) 「コンビニ受診を控えよう」 「かかりつけ医を持とう」 「お医者さんに感謝の気持ちを伝えよう」 を、広めていくしかないかな・・・・と思う。

国だけではもはや無理な段階に来たのならば、国の失策とはいえそのような議員などを選んだ国民の責任もある。今の医療を守るために国民全体が一丸となって、コンビニ受診を控えるなどの行動をとらなくてはならないと思う。

 

個人的には「互助会」のようなものを地域ごとに作って、お互い医療などの分野で助け合っていき、そこにアドバイザー(かかりつけ医に近いが、あくまでアドバイザー)の医師に組んでもらう。

アドバイザーの医師の免責を確保しておき、この状況であれば「明日の朝の受診でよい」「これは救急車を呼んだほうがよさそうだ」などという話が出来ていけばよいと思う。

地域ごとに助け合いができるようになり、更にそのメンバーを複数のアドバイザー医師(これも輪番にしないと過労で倒れます)が担当しておけば、何とか地域の第一トリアージは実施可能かもしれません。

その上で医療資源を有効活用し、医師の増加を待つ

 

医師の増加に関しては急激な増加は見込めませんが、CBT関係と、国家試験のやり方、イギリスのまねを一部(ポートフォリオ)、研修の仕方の変更などで一時的に医療従事者を増やせるかもしれません。 今のままなら研修医は「お客さん」であり、学生とほぼ変わってません。ならば・・・という考えです。

すなわち大学など医育機関の建て直し(今のままでは、医者を増やす事すらできない)を行う間に、臨床実習生を割り振る(CBTは臨床実習を行うための試験。ならば、どこの病院でも実習してよいはず。一定以上の医育機関であれば)上に実地に参加させる。実地に参加させるだけでは本腰が入らないので、評価をポートフォリオにする。マルチプルチョイスなどその気になれば、3ヶ月で終わるのだからむしろ臨床実習をより効果的にするべきである。

まぁ、詳しい話は僕の心と頭の中にw

複数プランがあるのですが、まぁそれは後日かな・・・・。

流石に3回目なので疲れたのでw

 

話を戻しますが、今のままでは北海道や埼玉だけではなく、日本の医療崩壊は間違いないと思います。いや、すでに起きてますので。 それを改善するためには国民の「コンビニ受診を止める」「救急車を無駄に使わない」などの啓蒙・意識改革が必要です。

埼玉、北海道はもちろんとして日本全国総柏原化が必要なのではないかと思います。 日本の医療再生までの時間を稼ぎ、将来の医療の発展と国民の意識向上のためにも「日本全国総柏原化」が必要だと思われる皆様、応援をよろしくお願いいたします。

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ

なかのひと 

なお、この国民の啓蒙に関しては、「マスコミ」の皆さんの言葉の力が必要不可欠です。どうか、皆さんのお力もお借りして、そのような方向に持っていければと思っております。

*人気Blogランキング、何とか25位Keep中です。応援よろしくお願いいたします。

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北海道と埼玉県:北海道は!

2008-04-24 21:56:45 | 北海道

こんばんは。

今日は実験に一日行って良い日だったので、実験室に行きましたが大きく動かせるものがなく、とりあえず「傷寒論」読んでいました。傷寒論は漢方の「感染症学」の本ですが、セリエのストレス学説に良く似ていて、読み方を西洋と絡めると非常に面白いです。

 

さて、今日は一件症例報告からw

昨日、外注のフェリチンが7.0と返事が来て、「鉄欠乏性貧血」の診断が確定した子がいます。

受診時、Hb10、MCV85 (WBC、Pltは問題なし)、LDH160、T-bil,D-bilも問題なし・・・まぁ、はかった検査で異常はHbの10g/dlのみ。RDWも45くらいで・・・分布も普通みたいだし・・・・。

正直20歳の女性だから、鉄欠乏性貧血だと思っていたら・・・・正球性貧血かよ・・・と思い困っていました。その割りに、LDHが高いだとか、他の系統に異常があるとか、Pancytepeniaだとか・・・何もなくて・・・、少し困っていました。

で、質問して・・・何か特別な薬を飲んで貧血が惹起される事もあるので (結構胃薬系とか、他にも僕の外来には「高尿酸血症」の薬を飲んで、貧血になった人がいます。今、コントロールしてますけど)、それに関して質問したら

鉄のサプリ飲んでます

鉄のサプリ? 微妙に鉄が補充されて、微妙な数値のまま推移しているのかしら?

当然、フェリチンなどははかっていたので、その結果がでるまで確定診断は待つ事にして、とりあえずその予想の元に・・鉄剤で補充していました。

いや、フェリチンが低くてよかった。これで普通だったら、いろいろ調べないといけないところだったw

明日、受診されます。本当に良かった、良かった。

 

さて、今日は・・・・僕の住んでいる北海道(非常に人口密度の低い地域がある)と人口当り医師数が最も低い埼玉県に関して考えてみたいと思います。

理由は、今日

血液10床まで減らす上に、50歳の先生二人でやっていくのは不可能でしょう。先生の勉強にもならないし、将来がもったいない。うちのおいで

という話が合った事。

僕も正直そう(もったいない)思っています。

実は、死ぬ覚悟(過労死w)で戻るつもりだったので20床なら20床(いつもそれで27,8人入っていたのに)のほうが、個人的にはうれしい。 しかし、確かに上級医の先生と、患者さんにとっては良いかどうか判らないと思って

「わかりました」

とはいったものの、僕の計画ではこの血液臨床から離れた2年間を取り戻せる可能性のほうにかけていただけに「がっくり」です。

死ぬほど頑張って、この2年間を取り戻すのに命かけてたのに・・orz

ただ、まず僕が帰らないと10床もなくなる可能性があること(まぁ、10床が結局白血病を昔のようにバンバン診ないのだったら・・・他に送りましょうという感じで、僕もトラバーユかも)、一応大学に恩義を返さないと僕の気持ちが晴れないので・・・w

 

そういうことで・・・・うちの大学が駄目になったら南埼玉と西東京の血液臨床は崩れると思いますけど・・・・・とも思い、この埼玉県との比較に関して少し考えてみたいと思います。

 

さて、まずは北海道

北海道は 人口 約560万人、面積78000km²で人口密度67.1人/km²の道州制を敷いている地域である。

各支庁の詳細は以下の通り。

支庁一覧   

支庁     自治体 所在地   管内市町村数    面積         域内人口

石狩          札幌市                6市1町1村     3,539.86km²    231万0001人

空知         岩見沢市             10市15町0村     6,558.22km²    36万5563人

後志         倶知安町             1市13町6村       4,305.82km²       25万0065人

渡島         函館市                 2市9町0村          3,936.32km²    44万9371人

檜山         江差町                 0市7町0村          2,629.88km²      4万6999人

胆振         室蘭市                4市7町0村           3,698.00km²     42万6627人

日高         浦河町                0市7町0村            4,811.96km²     8万1403人

上川         旭川市                4市16町2村           9,852.17km²    53万5456人

留萌         留萌市                1市7町1村            4,019.91km²    6万1488人

宗谷         稚内市                1市7町1村             4,050.76km²    7万5665人

網走         網走市                3市15町1村           10,690.55km²   32万4719人

十勝         帯広市               1市16町2村           10,831.24km²    35万4147人

釧路        釧路市                 1市6町1村             5,997.38km²    26万1883人

根室        根室市                 1市4町0村             8,534.13km²      8万4035人

出展はウィキペディアです。

 

ここに北海道の人口10万人辺りの医師数(216.2人)をかけると、12107人の医師がいることになります。(参考)

http://www.wam.go.jp/wamappl/bb13GS40.nsf/0/c8ff39a7e565861f492572c8002c1c49/$FILE/20070425_5shiryou4-3_1.pdf

これが人口ごとに均等に分布していたら(してないけどw)

所在地   管内市町村数         面積       域内人口    仮の医師数

石狩   札幌市 6市1町1村       3,539.86km²    231万0001人   4950名

空知  岩見沢市 10市15町0村    6,558.22km²    36万5563人    782名

後志  倶知安町 1市13町6村     4,305.82km²         25万0065人    536名

渡島  函館市 2市9町0村          3,936.32km²         44万9371人    964名

檜山  江差町 0市7町0村          2,629.88km²          4万6999人     100名

胆振  室蘭市 4市7町0村          3,698.00km²         42万6627人        913名

日高  浦河町 0市7町0村          4,811.96km²          8万1403人     171名

上川  旭川市 4市16町2村         9,852.17km²         53万5456人      1146名

留萌  留萌市 1市7町1村          4,019.91km²           6万1488人        130名

宗谷  稚内市 1市7町1村          4,050.76km²           7万5665人        161名

網走  網走市 3市15町1村        10,690.55km²         32万4719人       686名

十勝  帯広市 1市16町2村        10,831.24km²         35万4147人        759名

釧路  釧路市 1市6町1村          5,997.38km²          26万1883人        561名

根室  根室市 1市4町0村          8,534.13km²            8万4035人        180名

 

となります。これを今度は(仮の)医師一人当たりのカバー範囲を考えて見ます

 

文章が長くなりすぎたので次の記事に移行します

 

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ

なかのひと 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サービス保障(医療・介護・福祉)分科会?:コーディネーター制度に反対!

2008-04-23 21:08:56 | 医局制度改革・医学教育改革

こんばんは

今日は午前中外来をやって、午後からは先輩ドクターの内科病棟などの看護師さんへの「糖尿病」関係(専門医)の教育講演を聞いておりました。

教育講演というと大げさですが、勉強会ですよね。

僕は個人的には大変勉強になりました。専門医が患者さんの経験を元に(僕が来ているので更に、外来での処方の仕方にまで発展。ごめんよ、看護師さんたち)話してくださったので、かなり良くわかりました。

「薬の本に書いていることがすべて正しいわけではない」とは知っていましたが(いろいろあるんです)、頭で「実際そうだろうな」と思っている事を、指摘されましたw

(例えばαGIを出すとき僕は「糖を分解させなくする薬なので、おなかで菌の食べ物になって「ガス」が増えたり。おなかがゆるくなったりします」といいますが、先生に言わせるとはじめは「1/2錠」1回くらいからはじめるべきだと。しかも、最初に使う薬ではないと。説明されればされるほど、そして質問すればするほど納得してしまうwまぁ、自分でもそう思っているからだけど)

 

まぁ、やはり専門医の話は聞いて損はない。勉強になります。診て来た数も違うしね・・・。

 

さて、今日はCBからこの記事を紹介します

 

医師派遣で調整役を  

社会保障国民会議の「サービス保障(医療・介護・福祉)分科会」(会長・大森彌東大名誉教授)で4月22日、澤芳樹、堀田聰子両委員が医師と介護分野の人材不足の解消策について意見陳述した。澤委員は、地域や診療科による医師の偏在を解消するため、地域内での人材配置を調整する「コーディネーター」を置くよう提言した。  

同分科会は、近く開かれる本会議に、この日出された意見を報告。本会議が6月にまとめる中間報告に反映させる。  

澤委員は、2000年から06年までの間に全都道府県で人口当たりの病院勤務医の数が増加する一方、二次医療圏単位では全358圏域のほぼ3分の1に当たる124圏域で、02年から06年にかけて人口当たりの勤務医数が減少している状況を指摘。こうした地域間の偏在が、医師の不足感を強めているとの見方を示した。 また、新医師臨床研修が04年にスタートして以降、研修病院の指定を受ける施設がない地域では人材確保がさらに困難になるとともに、大学病院が地域の病院に均等に医師を送ることが難しくなっていると強調した。  

澤委員はさらに、「ローリスクやハイリターンの診療科にどうしても人が流れやすくなる」と述べ、外科や産婦人科などでは今後も医師不足が深刻化する可能性を指摘した。その上で、地域や診療科による医師偏在の解消策として、まず地域単位で医師を派遣し、「コーディネーター」が医療圏や診療科ごとに再配分するなどの仕組みを提案。特区制度を活用して具体的なシステムづくりを進めるよう求めた。  一方、堀田委員は、介護従事者や利用者にとって魅力ある職場づくりが介護分野の離職率の低下につながるとの認識を示し、これを実現できるだけの人事管理の確立と普及を課題に挙げた。

更新:2008/04/22 23:30 キャリアブレイン

------------------------------

まず、最初に言わせてください。

医師の偏在といまだに言いますか?

昔と比べて、専門性の上昇知識・技術の向上により・・昔の基準では医療が行えない状況を理解しているのだろうか?

今のままだと「将来、日本に来る人・住む人」が減少して、日本崩壊しますよ?

 

先日、僕が「日本の医者の数は1000人当り2人。実際は70歳、80歳の医師もカウントしての数だから実質医師1人につき700人くらいじゃないですか?」というと、僕の英語の教師は「信じられない。外国人は誰も日本には住まないよ。私も定年したらアメリカに帰る」と、言っていました(奥さんは日本人また、日本の恥を広げてしまった)。

 

また、現時点で更に都市部から人を裂こうとすると、都市部がぎりぎりもたせている医療体制が崩壊します。現時点で、医療体制の割り振りは不可能です。

 

先日少し自分の意見を発表させていただいたとき、「この政策(こんなコーディネイトとするなんていう意見ではなく、もう少し発展させた意見。はっきり言えば、この意見は全否定します)は現時点では不可能です。今の医師数でこれを行えば、完全に日本の医療は崩壊します。」といいました。

まぁ、その先のPlanもあるのですけど、それは医者の数を増やす方向に決定し、医療費増大が示されてからの政策ですから。

 

それなのに、今そういうのに近い(はっきり言えば僕の意見よりも劣る)意見を出すか? 収拾がつかなくなるからやめてくれ。

 

あと、コーディネーターなんて人間に「診療科」まで勝手に決めさせないでくれ。そんな事をすれば「職業選択の自由」を奪われる医師は、更に成り手が少なくなる

 

第一、「好きこそ物の上手なれ」であり、僕は抗癌剤家、免疫家、感染症・・・その他が好きだから楽しんでいるわけで、いきなり「外科に行け」なんていわれたら、今すぐ医者を辞めます。

そういうことも考えないのだろうか?

 

医者の診療科の偏在というのは、自分たちで書いておきながら「魅力がない。危険すぎる」ということを是正しようとはしないのだろうか?

 

社会保障国民会議の「コーディネーター」制度に関しては緊急でつぶしてほしい。本当に立て直せなくなるし、そんな事をしたら医療崩壊ではすまなくなる

 

自分たちが良かれと思ってやっているのだろうけど、どうしてもやってほしくない政策なのでやめてほしい。

 

憲法を無視し、地域医療を破壊し、日本の医療に止めを刺そうとしている「コーディネーター」制度に反対の方は応援をよろしくお願いいたします。

 

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ

なかのひと 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Mission Statement 2008 4.22

2008-04-22 22:56:13 | Weblog

この記事は僕のMission Statementを記した記事です。

「7つの習慣」という座右の書のひとつ(あとは葉隠、言志四録、自省録など)で、大学3年生のころから作り続けているものです。

 

Mission Statementとは「個人の憲法」であり、どのように生きていくか、自分の最終目標を考えて、それをどのように達成していくかを書いていくものです。

 

憲法ですので、一生同じではなく常に変更、修正していきます。 僕は大体半年に一回なのですが、最近は少し頻回です。

今日は誕生日まで半年を切り(あぁ、20代が終わっていく)、いろいろと考える事も多いので自己内省も含め、練り直しをしておりました。

一応、作りましたので載せてみます

             Mission Statement 2008.4.22

私の人生の目標は「人としてすべての人を愛し、すべての人に誠実に、自分の行えることを全力で行い、すべての人のために尽くすことである

医者として「腫瘍の撲滅」を行いたい。

「生命」は有限であるからこそ、大事に生きていけるのである。腫瘍というものはそれを時に気がつかせてくれる。しかし、「生命の有限」をしり、一層輝き始めた人間が命を失うよりは、よりその命を活かしてほしい。

また、「腫瘍」などにならなくては「生命の有限」を知ることができないほど「人類」はおろかではない。だから、「腫瘍」に苦しむ人がいるよりは、腫瘍の撲滅を目指して行動したい

 

 臨床医として 目の前の患者に尽くして生きたい

目の前の患者さんに対して「自分の持っている知識・能力」を総動員して、最良の結果を出せるようになりたい。そのためには自分の能力を向上させること、人格を高めていくことが必要であり、それぞれにおいて最善の努力をしていきたい。

 

息子として、兄として

両親や弟が「家族であること」を誇りに思えるように、公明正大で社会全体のために生きていきたい

家族が一生を望むままに歩んでいけるように最低限の補助をしていきたい

 

 (将来の)夫として、父として

一緒にいて良かったと思えるような「やさしさ」「きびしさ」と「信頼」を持ちたい。

共に時間をすごし、共に学び、共に考え、趣味や遊びのなかからも様々なものを学んでいけるような家庭にしたい

父として、さらに越えるべき壁として、死ぬときには「越えるべき壁として常に模範でいてくれてありがとう」といわれるようにしたい。

夫として自立し(自律)「相互依存」の関係を保つこと。お互いを理解し、お互いの目的をサポートし、人生のよき理解者であり続けること

 

日本人として日本の社会を医療・教育という分野から眺め、それぞれの立地から眺めて変えられるところを変える行動をとっていきたい。死ぬまで日本人として、将来の子供たちのために何かを残せるように行動し続けていきたい

 

地球人として

南北格差を含め、様々な問題点を是正していきたいおそらく、第3世界といわれる国々の人口の増加と、先進諸国の人口の減少により・・時期に「立場」の逆転が生じるであろう

それに備えるわけではないが、むしろ第3世界の国々の教育レベルなどを上げ、その力をもって地球全体が反映していくように、宇宙へとさらに活動の幅を拡大できるように少しでも全体を良くする行動をとっていきたい

**************************

そのために次のことを行いたい

1、 医者として臨床能力を磨き続けること、 

特に血液学・腫瘍学を中心に、様々な知識を深めていきたい

2、 研究者としての物の見方で様々なものを見ていくこと  

腫瘍の撲滅という大きな目標のために、まったく異なる分野であっても「この目標」に関係がないか、自分の目標に、将来の人々に役立つ何かがないか気にかけていくこと

3、 人と接する時間を最大限に活用し、その人々から様々なものを学ぶこと。

出会いを大事にし、チャンスを活かし、自分自身を発展させ、死ぬまで貢献できるようにする事

4、 世界に視野を向け、これからの国際社会に対応するためにも「英語の勉強」を続けること

5、 人格を磨くこと

・人のことをまず考えるやさしさ

・相手をまず理解すること

・約束を守り、人の時間も自分の時間も大事にすること(Time is money)

・自立して、自分の天気を持ってすべての出来事に対応すること。行動をするときに、その行動の意味を考えてから行うこと

・「武士道の大意とは何ぞや」と聞かれてもすぐに答えられるよう、Visionを常にもち行動すること。Visionにあわせて、うまくマネージメントをすること

人の悪口をいわない、考えない。考えるのも時間の無駄。人のためになることに時間を使うこと。

自分が影響の与えられる範囲内で行動すること。時間を無駄にしないこと

・自分の良心に従い、率先的であること

自分の行動に責任を持つこと。原因を他に求めないこと

・すべての物事から何かを学ぶこと

 

6、 体と精神を鍛えること

健全な肉体に健全な魂は宿る。また、体・心が健康でなくては人のために働けず、時間を無駄にしてしまう。常に健康に留意し、人のために尽くすこと。

7、 人の潜在能力を引き出すように勤めること

個々人のレベルの向上により世界中が良くなっていくことをめざすこと

競争よりも協力を重視し、さらに互いが互いを尊重し、理解し助け合えるようにしていくこと。お互いの長所を認め、長所を活かし、すべての人に貢献しあうこと

8、 感謝の気持ちを忘れないこと

 

以上8つの点を守り、自分自身のMission Statementを達成し、死ぬまでそれを守っていくこと。

そのことが自分の死に際して、人生を後悔せず、満足のいく幸せな人生だと振り返ることができると信じる

------------------------------

実際にやり遂げていければといつも思います。いつも鋭意努力中です。

ただ、気が短いので・・・怒る事は多いですけどねw

 

さて、5月の友人の結婚式の二次会の司会を頼まれているのですが、どうせなら最高の思い出をと思い、いろいろ考えています。

しかし、よく考えると

「新郎新婦」は何を期待しているのか?

幹事は誰か?誰と話し合えばよいのか?

誰が来るのか、面子は?

 

など様々な不明点があり(僕は司会だけなのか・・・という点も)、友人にメールを送りました

情報がなくては最高のもてなしもできませんので・・・・。

 

さて、そんなこんなでいろいろやっていましたら

「あんた人の結婚式の事ばかり考えていないで、自分の嫁さんを探しなさい

と、母親に言われたり・・・・。 ま、そのうちいい人も見つかるさw

 

ということで、こんな目標・個人の憲法:Mission Statementを立てておりますが、「頑張れ!」と思っていただける方、応援をよろしくお願いいたします

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ

なかのひと 

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

後期高齢者医療精度でどこが良くなる?:国の財源だけでは?

2008-04-22 21:08:09 | 医療

こんばんは

さて、僕は現在、週3回内科外来をやっています。大体、しゃべるのが好きな人間なのでカルテが積まれない限り(そのうち積まれるのですが)、話を聞いて説明は丁寧に・・・のスタンスで外来をしています。

今日も相変わらず「生活習慣病」を中心に、「十二指腸潰瘍」疑いの人が2人+α。この方々は出血はなさそうだったので、GW明けまで込みまくっている内視鏡はやらずに治療を開始して

「3日以内に症状の改善がなければ原因が違う可能性がある」

と具体的に言って、検査的治療で終わっている人もいます。

 

もしかしたらプラセボ効果もあるかもしれませんが、病歴や身体所見、その他では十二指腸だと思うので・・・・。

他にも胆石だとか、いろいろいたのですけど・・・

 

そんな中、外来で一人気になる患者さんが来ました。 精神科からのコンサルトだったのですけど、「発熱精査」。

本人の話を聞いていると、ちょっと大変だったのですが(Bipolarの高い時期なのかな?)、結局・・症状の中心は「発熱、倦怠感」で実は他の症状はなさそう。

こちらから聞くと「そういう症状もある」というが、診察していた30分(長かった)の間・・・咳も何もなかったし、身体所見で異常所見はとれず。

血液検査ではWBC14000、Neutro90% CRP 3.0mg/dlのほかは特記すべき所見なく、尿検査も何も引っかからず(亜硝酸塩とかにも期待したんだけど)

胸部Xpもあとで僕以外の先生にも見て貰ったが「異常所見なし」で一致。

 

実は歯科治療が切欠で起こっているので、これが原因か(歯科治療後発熱。そのあと出されている抗生剤で解熱(しかもCRP6→1まで低下)とも思ったのですが、内服終了後再び上昇したという事。

 

一応、歯科治療原因の可能性を考え、抗生剤を投与しました。内服終了後、再び発熱するようであれば「血液培養2回」と「心エコー」の指示を出しました。

 

心雑音は聞こえなかったのですが、大きすぎる穴なら聞こえにくくなるでしょうし・・・そもそも発熱のためか頻呼吸で聞こえないし・・・・。

さて、この人が「細菌性心内膜炎」であったら、精神科では手に負えないかもしれないな・・・・どっちがメインで見るのかな?

 

さて、気になる患者さん(僕って結構ヒット率高いんですよね。急性喉頭蓋炎とか、緊張性気胸なりかけとか)の事も書き終わりましたし、今日の記事に行きたいと思います。

今日はキャリアブレインから2件です

「長寿医療制度でここがよくなる!!」  

厚生労働省はこのほど、75歳以上の高齢者を対象にした後期高齢者医療制度(長寿医療制度)の“メリット”を解説した「長寿医療制度でここがよくなる!!」と題する4ページの資料を作成し、各都道府県の担当者に送付した。資料では、「ご安心ください。今までと同じ医療を受けることができます」と繰り返し強調し、医療関係者の連携によるきめ細かな訪問診療や、退院前後のサポートの充実などをアピールしている。  

資料では、在宅、入院、外来の各医療などに分けてポイントを解説。在宅医療については、「住み慣れた自宅で自分らしい生活を送りたい人には、多様できめ細かな訪問診療を提供します」と説明している。しかし、急に病状が悪化した場合には、「あなたの病状をよく分かっている病院」に入院できるとしている。  

入院医療については、「安心して退院できるように、退院前後の医療・福祉のサポートが充実する」とした。今年度の診療報酬改定では、長期入院している高齢者を自宅に戻すことを評価する「後期高齢者退院調整加算」が新設されたが、「医療が必要な高齢者を追い出す」との批判もある。資料では、こうした批判に直接答えず、「医療・福祉のサポート」という表現で理解を求めている。  

外来医療では、後期高齢者の主治医(高齢者担当医)の役割を赤い文字で強調。「希望すれば、こうした医療の流れ(在宅医療、緊急入院、退院調整)をあなたの選んだ担当医が継続して支えてくれます」とした。 

今年度の診療報酬改定で、厚労省は高齢者への重複投薬や重複検査などが医療費を圧迫しているとして、高齢者の受診を総合的に管理する主治医が受け取る「後期高齢者診療料」を創設したが、「自由な受診(フリーアクセス)を抑制する」との批判が絶えない。  

高齢者担当医制度について、資料ではQ&А方式で解説。「医療が制限されることはなく、必要な医療はこれまで通り受けられます」「病状に合わせて、いつでも好きな病院に行くことができます」「患者さんの希望で、いつでも担当医を変更できます」などと回答している。

--------------------------

この制度に関して、まず批判的な一言を

 「システム」を構築してから、○○が出来ますといってほしい

現時点で「医療関係者の連携によるきめ細かな訪問診療」や、「退院前後のサポートの充実」をどうやって実施しようとしているのだろうか?

訪問診療を決め細やかに実施するための施策はなんでしょう?

僕なら・・・・一大プロジェクトになりますが「高齢者の方々に、体調の悪化を感じたら連絡が行くようなボタン」を渡しておいて、緊急時に駆けつけられるようにする? まぁ、実施可能かどうかはわかりませんが

医療関係者の連携による決め細やかな訪問診療をどのようにして実施するのか? 現場の状況を見ていっているのだろうか? 机上の空論になって、いつも現場や受給者たちが困るのだと思うけど・・・・。

という事を感じる。

退院前後のサポートもほぼ同様の考えです。

この制度に関してはフリーアクセスは制限していますし(抑制というか制限ですよね)、医療が必要な高齢者を追い出すのもその通りだと思います

 

この制度を前向きに評価するならば「将来の年金などに関して、若干の余裕が出る」ということでしょうか

将来の財源確保の当てがないために「年金」も恐らくは少なくなるでしょう。

今払っている人は・・・例えば自分自身で100払っていますが、もらうのは110.余分な10は今の現役世代から。

今の現役世代、特に僕ら以下くらいは「120払ってもらうのは90」になるでしょう。これが「120払えば100」くらいで抑えられるかもしれない。というのが前向きな考え方です。

後ろ向きかもしれませんがw

 

僕なら最善を尽くした上で、自分たちも乗り越えられる第三案を考え出しますけどね

 

最初から無理だと思っているから、こういう制度を作ってしまったのでしょう。

さて、続いて次の記事もこの系統です

各地の医師会が批判-後期高齢者医療制度  

4月に始まった「後期高齢者(長寿)医療制度」について、各地の医師会が批判的な見解を示している。反対や撤回に加え、新たな診療報酬として設定された「後期高齢者診療料」の届け出や算定の自粛を呼び掛ける動きも出ており、同制度は施行から1か月もたたないうちに見直しを求められる事態になっている。  

茨城県医師会は「高齢者の生活は、社会が支えなければなりません!」と題した会長の声明をホームページ(HP)に掲載。同制度について「医療費抑制のため、年齢により人間の価値を差別する制限医療を目的にしていることが明白」などと厳しく批判している。 

「同制度に反対であり、撤回を求めて運動する」として、同医師会では「こんな高齢者いじめの制度が許せますか!」と訴えるポスターを作成するとともに、署名活動を展開している。  

また、宮崎県医師会は「後期高齢者診療料の算定について」という文書をHPに掲載している。同診療料は、▽「主病」に対する一医療機関での管理▽年間診療計画の作成▽医師の4日間の研修-を要件として、月6,000円(600点)に設定されているが、同医師会では「一患者に一主病のみ、そして一人の主治医のみが治療する、という厚生労働省の考えが明瞭(めいりょう)に表れている」と指摘。 

これは、一つの医療機関が同診療料を算定すれば、他の医療機関では同診療料だけでなく、主病は一つとの理由で他の医学管理料も算定できないことを意味しており、同医師会では「医療制度を根本的に揺るがしかねない大きな問題点をはらんでいる」として、会員に同診療料の届け出や算定の自粛を要望している。  

さらに、大阪府、宮城県の両医師会も、「後期高齢者診療料」の算定についての見解を発表している。 大阪府医師会は23日の「府医ニュース」で、「75歳を区切りに医療内容が変わることはあってはならず、同診療料の算定については慎重に対処してほしい」と呼び掛けた。宮城県医師会も「制度には多くの検討すべき点が指摘されており、算定に当たっては慎重な姿勢が必要」としている。  このほか、兵庫県医師会は「『長寿』とは片腹痛し。医療の現場では、むしろ命を縮める制度であると、かなり批判が多い」との「会長所感」をHPに掲載している。

----------------------------

ここに書いている太字のところが僕の意見とほぼ一致なので、今回はあえて書きません。

将来が不明確なのは仕方がないですが、現在を犠牲にして不明確である未来に対応しようということが、僕には理解できない事です

 

さて、長くなりましたが・・・後期高齢者医療制度。主目的は医療費の抑制、もしかしたら高齢者が志望していくことでの年金受領者の削減(そこまでいうとこの国の官僚はすさまじく悪者になってしまいますが・・・)、未来の対策がないことによるもの(まずは無駄を省く、回せる金を適切な分野にまず回す)だと思います。

この制度に関してはやはり良くない、何とかしなくてはならないと思われる方、応援をよろしくお願いいたします

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ

なかのひと 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9割が医師不足実感:我々ができることは?

2008-04-21 21:54:26 | 医療

こんばんは

今日は一日実験をしていました。

概ね狙ったDataですが・・・。ここで細胞が足りなくなり、次の細胞さんたちができるのを待っています。

ネズミさんからとっているのですが・・・なかなか増えなくて・・・1ヶ月くらいかかります。 あとは別に抽出した(骨髄を比重分離すると、ある種の線維芽細胞が取れてきます)細胞は増えがよいので(もしかして、MSCか?)別にKeepしているのですが・・・こいつの性質調べたらどうなるんだろう?

と、思いながら先ほど帰ってきました。

さて、今日はCBからこの記事を紹介します

 

9割が「医師不足」実感  

医療従事者の不足による診療科の縮小や病院の閉鎖が各地で相次ぐ中、日本の医師の数が「足りない」と感じている人の割合が約9割に上ることが、NPO法人(特定非営利活動法人)日本医療政策機構の4月21日までの調査で明らかになった。ただ、医師不足対策のために負担が増えることについては約7割が反対しており、同機構では「対策に必要な医療財源を確保するには、財源と負担の在り方や税制なども含めた活発な国民的議論が求められている」と話している。  

調査は今年1月に実施され、成人男女1,082人が回答した。 日本全体の医師数については、「足りない」が24%、「一部の地方や診療科で足りない」が67%で、計91%が不足を実感。「多い」はわずか1%、「適当な数である」も6%にとどまった。 

身近な環境での医師数についても、「足りない」16%、「一部で足りない」46%で、計62%が不足と指摘。「多い」(3%)と「適当な数」(34%)を上回った。  

一方、医師不足対策のため、税金や保険料、窓口で支払う医療費などの負担が増えることについては、「反対」が22%、「どちらかといえば反対」が47%と、計69%が負担増に否定的な考えを表明。「賛成」は4%、「どちらかといえば賛成」は25%だった。 

これを世帯収入別に見ると、年間収入800万円以上で純金融資産2,000万円以上の高所得・高資産層では過半数の51%が賛成したものの、年間収入300万円未満で純金融資産300万円未満の低所得・低資産層では80%が反対。負担増に対する賛否は、所得や資産などの経済力に左右される結果となった。  

自由記入欄には、「負担増よりも税金の無駄遣いをやめるのが先」「天下りをやめずに負担を求めるのは許せない」「まずは議員や公務員を減らすべき」といった意見が相次いでおり、同機構は「負担増に反対する大きな理由は、政治や行政に対する不信感である可能性が考えられる」としている。

更新:2008/04/21 18:33 キャリアブレイン

-------------------------------

ここからは久々に、僕らしく書き上げてみたいと思います。tomatoさんにも指摘されましたし・・・、友人からも怒られそうなので・・・。

 

まず、医師が足りないのは事実。だから増やさないといけない。しかし、これ以上の負担は生活に大きな支障が出る人たちがいる。これも事実。

今までにわが職場に入ろうとした「若年者」層の子供たちの中で、健康診断のうち体重で引っかかる子がいます。思いのはともかく「軽すぎ」て入れない子達がいます。

彼らに話を聞くと

「ここに就職できれば、僕自身は食べていけるし、親にも仕送りができる弟たちも食事がもう少しできるようになる」

といっていました。これは本当に日本国内です。

このような人たちがいる状況で、一律に負担を増やせば・・・本当に暮らせなくなる人たちが出てきます。

 

しかし、このような問題を大手の新聞を含め「マスコミ」の方々が放送してくださるようになり、91%の人が認識してくださっているようです。これはありがたい事だと思います。

 

これは「今、医療業界(日本)に起きている事は何か。」という事を、国民全体が知りつつあるという事です。

 

次のステップは「将来、何が起こりうるか」という事である。このままいけば・・・というのは「国の借金」「財政」「医療福祉」「教育」すべての問題において、将来何が起きるのかを深く考えなくてはならないと思います。

すなわち予測する事

どちらかというと「マネージメント」が得意な民族のようですが、日本人はリーダーシップを取るのは苦手な民族のように思えます。

次にこのような「予測」に基づいて、「我々は今何ができるのか!」「どのような反応をするか」だと思う。

今、重要な政治的問題の一つに「医療・福祉」があるため、議員さん(地方議会含む)は非常に忙しいなか・・これらの分野の勉強もしていると思う。そして彼らが

「本当に何ができるのか。どういったことをしなくてはならないのか」

という事を理解し、行動に移すまで・・・今度は我々が

「僕(我々)は何をするべきなのか?」

と考える事。

 

「問題点」を知らなくては「将来を予測する」こともしないだろう

「将来の予測」がなければ「対策を練る」事も、まともに行えないだろう

しかし、今少しずつだけど、確実に「対策を練る」レベルへと向かっていっています。これは「今が悪い」中では「良い兆し」かもしれません。 そう僕は思います。

マスコミの皆さんを含め、議員さん、医師ブロガー(だけじゃないですけど)、多くの有識者、そして不幸な出来事に巻き込まれた多くの人(医師含む)・・。

いろいろな人たちのおかげで国民全体の認識が深まりました

 

後は「何ができるか」を考えていくだけです

将来の明るい日本の医療に向けて「何かできることはないか」考えてみようと思われる方、応援をよろしくお願いいたします

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ

なかのひと 

気がつくと24位へ下がっていましたw 応援よろしくお願いいたします

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

医療費抑制はもう限界:毎日新聞の社説

2008-04-20 19:35:56 | 医療

こんばんは

今日は朝書いたように軽くランニングをしていました。ただ、僕の悪い癖ですが・・・オーバーペースになりがちですorz

 

昔・・・全盛期の頃も・・・ハーフマラソンで初めの1km 3分14秒で突入し、「早すぎ(汗」と思いながらも、ままよ・・・と走り続け・・・10km地点で35分

・・・17km地点で力尽き

結局、何人かに抜かれたあと・・・50歳くらいの方に追いつかれ、その方とデッドヒートをした記憶があります。

 

他にも本田技研の選手と一緒に走る機会があり・・・思わずついていき、死んでました・・・w

 

けど、9.6km 31分10秒だから悪くはないのだけど・・・。

(一応専門種目は400mHです

今日は・・・この体力の衰えを感じながら・・1km当り4分のペースでのんびり走っていましたが・・・6kmくらいで力尽きw

というよりは、心肺機能はともかく筋力低下はどうしようもないです・・・・。足が動かなくなりましたw

 

さて、という事で久々に走ってストレスも解消。新しい記事を探しにネットサーフィンをしていましたら、このような記事を見つけました。

毎日新聞です

 

社説:安心の仕組み 医療費の抑制はもう限界だ  

保険証があれば、いつでも、どこでも医者にかかることができる。しかも世界で最高水準の医療が、それほど大きくない負担で受けられる。日本の医療が世界から高い評価を受けてきたゆえんだ。  

 

しかし、誇りとしてきた安心の医療制度がいま、音を立てて崩れつつある。小泉純一郎内閣の「小さな政府」政策には功罪があるが、医療費抑制策によって医療制度は根幹から揺らぎ始めた。  医療崩壊ともいえる現象が一気に噴き出したのだ。小児科や産科の医師が不足し、救急医療の現場では患者がたらい回しにされるケースが相次いでいる。病院経営の赤字が膨らみ、勤務医は過酷な仕事に疲れ果て、開業医をめざして病院から去っていく。少子化対策が声高に叫ばれるのに、現実には医療ミスの裁判を恐れて産科医が減っている。  

 

医療費の削減を狙った後期高齢者(長寿)医療制度は高齢者を落胆させ、強い怒りが広がった。高齢者の怒りは国の政策への痛烈な批判と受け止めなければならない。政府の説明不足もあるが、背景には「医療費カットは高齢者切り捨てだ」という不信感がある。政府は高齢者の不信や不安を取り除くためにも明確なメッセージを送るべきだ。  

高齢者の医療費は現役世代の5倍かかる。年間30兆円を超す医療費の3割以上は老人医療費が占める。高齢化が進めば、医療費が増えるのは自然の流れだ。一方、少子化によって現役世代が減るため世代間の仕送り方式で運営される社会保障制度の基盤が崩れるのは目に見えている。  

政府の医療費抑制策に国民は一定の理解を示したが、実行されてみると、さまざまな問題が表面化した。厚生労働省は診療報酬の見直しをテコに日本医師会の力をそごうとした。だが、診療報酬の配分を開業医から勤務医に移すための見直しは進まず、医療費抑制のしわ寄せは病院経営や勤務医にのしかかった。  

 

加速する医療崩壊の実情をみると、医療費抑制はもはや限界に達したと言わざるをえない。日本より早く同じ医療崩壊が起きた英国では医療費を増やす政策に転換し、危機を乗り越えつつある。こうした経験にも学ぶ必要がある。   

国は医療費抑制の功罪を再点検し、医師不足・偏在対策など必要な所には増やすべきだ。検査漬けなどムダを省くことも重要だが、それ以上に抑制策によって疲弊した医療の立て直しが必要だ。早急な医師の増員や、地域に計画的に配置するための施策を取ることも急いでほしい。これは日本医師会をはじめ医師や医療機関の協力がなくてはできない。医師の団体は指導力を発揮して、医師不足・偏在対策に手を打ってもらいたい。

毎日新聞 2008年4月19日 0時02分

-----------------------------

毎日新聞の社説が・・・・。

 

「たらいまわし」とは書いているけど・・・・基本的に、医療費抑制政策を批判し・・・国民へ医療費を増やす必要性を説いている。

 

そうか・・・。

 

1年半前は毎日新聞は「医師」たたきの新聞という事になっていたのに、方針転換したんだな~

 

高齢化による問題と少子化対策に関しても書いているし・・・。産科、小児科だけでなくて・・内科外科・・・ほぼすべての診療科が崩壊しつつありますけど・・・そのあたりの細かい点はともかく・・・。

毎日新聞さんも「医師不足」に対して「医療費抑制は無理」だと国民に訴えてくれるようになったんだな~。

それだけ危機的ということだけど、大手の新聞でどんどんこういう記事、社説を書いてくれたら世論は動き出すかもしれないな・・。

あとはどうやって医者を増やすかだけど・・・。

 

ここに書かれているとおり、まず医療費に関しては増やさないといけないし、医師を含めた医療従事者、医療従事者を補助するスタッフ・・様々な職種をふやさなくてはなりますまい。

新聞社の社説も方針転換しました。

国もこれに倣って方針転換してほしいと思います。経済だけではなくて、将来のために「教育」「医療・福祉」の分野をきちんと固めてほしいと思います。

経済はともかく、教育や医療福祉の分野は「利益重視」ではないのだから

 

北海道もいよいよ春です。雪解け水により、冬の水枯れがあっという間に土手まで水が押し寄せてきていました。蝶が飛んでいました。アリが歩いてました。子供が半袖で遊んでました・・・って、北海道の春にしては暑くない?

 いずれにしても、季節が変わり・・・新たな季節が始まりつつあります

日本の医療も、季節や毎日新聞の方針転換に合わせて新たな体制になってほしいと思われる方、応援をよろしくお願いいたします

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ

なかのひと 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニコチン新薬:その前にニコチンの濃度規制を

2008-04-20 08:50:24 | 医療

おはようございます。

今日は本などを読みながら、精神統一と集中力の増加をはかります。あと、10kmくらい走って筋トレかな?

 

先ほどコメント内に「アメリカはニコチン濃度などにも法規制がある」ことを書きました。1996年にアメリカでは「ニコチン」を「習慣性のある薬物」に指定し、規制しましたし・・・EUでは加盟国が禁煙に関する政策を採択しないと訴えられたりします。 だって、毒物なんだもの。

日本の政治家(もしくは高い地位にいる官僚)が規制をしない理由は、たぶんJTと繋がっているからでしょうけど(叩けば見つかりますよ。知り合いからの情報で、すでにルートはありそうだという事でしたけど・・・彼はそのまま追求するのかなw)。

 

僕だけじゃなくて、普通の感性のある人は「毒物であって、受診率を引き上げ癌の原因でもあるタバコを減らすのならば・・・タバコ税を大幅に上げて販売しなさい・・・と思われると思います。

僕なら1000円/パックにすれば、買わない人大勢いると思いますけど・・・・JTはそうするとタバコからの収入が減るし、国としては「長生き」する人が増えて年金払う人が増える(JTからの・・・が減るからなのかどうかは僕は知りません)からなのかな?

 

さて、そんな中、朝日新聞にこの記事が出ました

 http://www.asahi.com/life/update/0420/TKY200804190228.html

「ニコチン依存症」治療に飲み薬 効果の反面、副作用も

2008年04月20日03時30分  

たばこがやめられない「ニコチン依存症」の治療に、飲み薬タイプの新薬「チャンピックス」(一般名バレニクリン)が、保険適用になり、まもなく販売が始まる。禁煙の成功率を高める新たな選択肢に期待がかかるが、カウンセリングや再喫煙を防ぐ環境整備の重要性に変わりはない。  

東京都内の男性(60)は05年、知人に誘われたバレニクリンの臨床試験への参加を機に禁煙を決断した。1日20~30本を35年間吸い続け、起床直後の1本や仕事の合間の一服が欠かせなかった。禁煙前は、イライラをどう抑えればいいのかと不安だったが、参加してみて拍子抜けした。  「苦しさもなく、すんなりと禁煙できた。薬の効果が大きかったのだろう」と振り返る。最初の1週間で徐々に薬の量を増やし、その後11週間は朝、夜の食後に1錠ずつ服用。診察やカウンセリングも受けながら、禁煙を続けた。  

男性の臨床試験を担当した小張総合病院(千葉県野田市)の小西明美・健診センター部長は「イライラや気分の落ち込みといった離脱症状を抑えられ、もし喫煙しても満足感が得られにくいなど、作用の仕組みがこれまでと違う」と新薬を評価する。  

すでに、禁煙治療で保険適用されているニコチンパッチは、はり薬で皮膚から吸収されるニコチン量を次第に減らして禁煙につなげる。しかし、皮膚のかぶれを気にする人もいた。ニコチンガムは保険がきかない市販薬だ。  

バレニクリンが作用する仕組みは、パッチやガムとは異なる。喫煙による快感は、ニコチンが中脳にある受容体と結びつき、神経伝達物質ドーパミンを放出することでもたらされる。バレニクリンは、ニコチンより受容体に結びつきやすいため、ニコチンが受容体に結合できなくなる。一方、バレニクリンと受容体が結合すると、ニコチンの半分程度のドーパミンは放出されるため、離脱症状が抑えられるという。  

国内19施設、計515人が参加した臨床試験では12週間、1ミリグラムの錠剤を1日2回服薬した患者の禁煙率は65.4%と偽薬を26ポイントほど上回った。量が多いと成功率も上がった。実際の治療では、パッチによる禁煙治療と同じく12週間が保険の適用。当面は2週間ごとに医師の診察やカウンセリングを受ける。  

日本循環器学会などによる試算では、自己負担3割の場合、12週間の治療費はニコチンパッチで約1万2千円だが、新薬は約1万8千円と割高だ。だが、パッチで必要な開始日の完全禁煙は不要という利点がある。バレニクリンでは、1週間かけて薬の量を徐々に増やしながら、その間に徐々に喫煙本数を減らす。  

「喫煙者は離脱症状に不安を抱き、徐々に本数を減らしたいという気持ちが強い。新薬は、禁煙への自信を深める助走期間があり、心理的ハードルを下げる」と大阪府立健康科学センター健康生活推進部長の中村正和医師は話す。  

ただ、副作用には注意が必要だ。臨床試験では1ミリグラム群の患者の24%に吐き気、10%に軽い頭痛がみられた。因果関係は不明だが、米国では少数にうつ状態や自殺願望などが報告され、米食品医薬品局(FDA)が注意を促した。  海外の研究によると、禁煙補助薬を使わない場合に比べて、バレニクリンで約3倍、ニコチンパッチで約2倍、禁煙率を高める効果があった。だが「魔法の禁煙薬」は存在しないことを肝に銘じて欲しいと専門家は指摘する。  

禁煙治療では(1)禁煙の意志を維持する明確な動機(2)指導者からの適切なアドバイス(3)離脱症状を和らげる禁煙補助薬――の三つが達成率を高める。今回の臨床試験でも、開始から52週後も禁煙が継続していたのは、1ミリグラム群の患者で34.6%。偽薬との差は11ポイント余まで縮まった。ただし、服薬終了後もカウンセリングは続けた。  

苦しい離脱症状を起こすニコチン依存や、喫煙の記憶がいつまでも残る心理的な依存を自力の挑戦で乗り越えるためには、自らの喫煙パターンを知り、つらいときはアメをなめたり水を飲んだり、再喫煙の誘惑がある環境を避けるなどの工夫を積み重ねる必要がある。自力で禁煙を達成するには失敗を繰り返しながら10年かかると一般に言われるという。  

「禁煙補助薬は離脱症状をやわらげる。カウンセリングでは、つらさが続く期間を示し、次の目標をはっきりさせて不安を取り除く。並行して本人の禁煙意欲を支えている」と中村医師は話す。  新薬やパッチの処方を含む禁煙治療を保険適用で受けられるのは、禁煙外来などがある約5200施設。日本禁煙学会のウェブサイト(http://www.nosmoke55.jp/)で調べられる。保険適用には喫煙期間やニコチン依存度が一定以上などの条件がある。(林義則)

-----------------------------

さて、このような禁煙補助薬に関してはないよりはあったほうがよりよいであろう。

しかし、その前にいろいろやらなくてはならない事があるのではないだろうか?

 

2003年の厚労省の研究班の報告では

「血圧やコレステロール値、血糖値、肥満度、喫煙習慣、飲酒習慣など、病気につながるさまざまな要因について、それぞれ死亡率にどれだけ関係しているかを調べた。その結果、最高血圧、血糖値は平均から「1」上がるごとに、死亡率もそれぞれ0.5-0.8%、0.3%上昇。

高コレステロールや肥満度は、動脈硬化などの死亡率を押し上げる原因にはなっていたが、全体の死亡率にはほとんど影響しない

男性がたばこを1日1箱吸うと、吸わない人に比べ死亡率は34.6%上昇。毎日続けて飲酒すると、男性の死亡率は1.7%、女性は4.1%上昇」

という結果でタバコの有害性が目を引いたのだが、こういう結果を受けても何故か「メタボ健診」をするのに「たばこ対策」をしない。

 

肺がんへの影響はタールなどが原因であっても、ニコチン濃度を規制しないと(もしくはニコチンフリー)依存性は消えない

ニコチンの規制をしないと、タバコをやめられなくなる人は増え、JTは儲かる・・・一部の政治家・官僚は「早期死亡」に繋がるため(年金の払いが少なくてすむため)喜び、日本国民全体は不利益をこうむる

 

本当に健康だけを考えているのならば、これほど規制しないといけないものはないだろう・・。

 

規制すれば「闇」が増えるかもしれない。裏取引が「麻薬」など同様増えるのかもしれない。そこまでして吸いたいのならば、無理に止めないが、国民の健康を本当に考えるのならば「ニコチンの規制」「タバコ税増税+医療費へ」という政策は必要だと思う。

 

まぁ、タバコを吸うのは「本人の自由だ」といわれればそれまでなのですけど・・・国民全体の健康を思うとやらなくてはいけないと思います。

 

ニコチン新薬も良いけど、「ニコチン濃度規制」をまず行いましょう(タバコ増税はまだ言いませんw)!という意見に賛成の方、応援をよろしくお願いいたします

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ

なかのひと 

最近、Blogランキング15位前後でKeepしています。皆様ありがとうございます

もう一声、応援をよろしくお願いいたします! 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする