さて、続いてまたCBの記事です 記事の表題を読んだときは、まったく異なる内容を期待しましたw
「新しい医師養成の考え方を」
6月25日19時0分配信 医療介護CBニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080625-00000003-cbn-soci
政府の経済財政諮問会議の大田弘子担当相はこのほど、医療費について、「効率化できる部分は効率化すべき。既定路線で効率化できるものは『基本方針2006』にのっとって効率化していく」と会議後の記者会見で述べ、重複検査の抑制やジェネリック(後発医薬品)の使用促進で医療費の削減を図りながらも、救急の受け入れ不能や医師不足といった新たな問題に対応するなど、めりはりの利いた医療政策を進めていく考えを示した。原案では、医師不足の解消を図るとともに病院勤務医の環境を改善する方法として、「現行の仕組みにとらわれない効果的な方策を講ずる。その際、これまでの閣議決定に代わる新しい医師養成の考え方について検討する」としている。
同会議は6月23日、「経済財政改革の基本方針2008」の原案について議論した。
社会保障費を07-11年度の5年間で1.1兆円、毎年度2200億円抑制することを明記した「骨太の方針06」の見直しを求める声が強まる中、「基本方針08」の原案は「機械的に5年間均等に歳出削減を行うことを想定したものではない」と明記した。
歳出増を要望する与党からの圧力について、大田担当相は「暴風雨のように強い。今年はさらに強い。早い段階から吹いていた、暴風が吹いていたという感じがする」としながらも、「歳出削減路線は守っていかなくてはいけない」と述べた。その上で、「国民のニーズが非常に高いもの、緊急性の高いものについて、まず財源を捻出(ねんしゅつ)して対応していくという原則をはっきりと示した。国民のニーズが高い経費について、財源を捻出して充てるということについては、歳出改革が揺らいだとみていない」とした。
今後の社会保障の在り方については、「今の医療構造のまま医療費が伸びていいのかを考えると、効率化できる部分は効率化すべきだ。既定路線で効率化できるものは『基本方針06』にのっとって効率化していくが、新しく必要になったものは、しっかり対応する」と述べた。
■ 社会保障制度の重要課題
「基本方針08」の原案によると、社会保障制度の重要課題は、
▽質の高い医療・介護サービスの確保
▽持続可能な年金制度の構築
▽総合的な少子化対策の推進
▽福祉施策や健康対策など
▽「健康現役社会」への挑戦
―の5項目。このうち、「質の高い医療・介護サービスの確保」では、「ドクターヘリを含む救急医療体制の整備」「産科・小児科をはじめとする医師不足の解消や病院勤務医の就労環境の改善」などを挙げた。
医師不足と病院勤務医の対策としては、「女性医師の就労支援」「関係職種間の役割分担の見直し」「メディカルクラークの配置」などを進めるほか、「診療科間、地域間の配置の適正化について、現行の仕組みにとらわれない効果的な方策を講ずる」とした。
さらに、「効果的な方策」を講じる際には、「これまでの閣議決定に代わる新しい医師養成の考え方について検討する」としている。
一方、後期高齢者(長寿)医療制度については、「創設の趣旨を踏まえつつ、低所得者の負担軽減など政府・与党協議会の決定に沿って、対策を講ずる」とした。介護・福祉サービスを支える人材の確保については、「処遇の改善」を挙げ、そのための方策として、「キャリアアップの仕組みの導入」「資格・経験を踏まえた適切な評価など」を挙げた。
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まず、全体としての印象は何も具体策はなさそうだと言う事。
もう一つは、なんでもそうだが「一方からの話を聞くとそれが正しいと思ってしまう」と言う事。
医療崩壊は現実に起きているが、財政崩壊も恐らく起きているだろう。
ただし、わかっている限りで「霞ヶ関埋蔵金」だとか「公共事業」などの「無駄」もあるだろうとも考える。
そういいながらも・・・効率化すべきところは効率化すべき・・・と言う考え方には賛成です。
以前の医療制度では「無駄に検査をしなかったら医療費が取れなかった」と言うところにも問題がある。 しかし、この点はDPCを導入する事で「無駄」はなくなる方向に持っていっている。
そうすると・・・・もともと検査などで「収入増加」をはかっていたが、人的要素が大きくなった新しい収入制度(DPC)の中、完全に勝ち組負け組みの病院が出来てきたわけで・・・。
これはアメリカの1980年代と同じなので予想済みですが、それに対して国は病院が潰れるに任せている状況だと思います。まぁ、当初は病床数削減が目的でしたからわかりますがね・・・。
今のままでどうなっていくかは・・・アメリカと日本の違いを認識していない政治家や官僚が・・・5年後くらいに苦労をし・・・日本と言う国自体が成り立たなくなるかもしれませんね。
さて、ここからが本題です。
この記事の中で表題にもありますが「新しい医師養成の考え方」とあります。
診療科間、地域間の配置の適正化について、現行の仕組みにとらわれない効果的な方策を講ずると書かれていますが、すなわち僻地の産科医先生が「防衛医大の6年生(http://obgy.typepad.jp/blog/2008/06/post-1341-34.html )」と言う記事で書いていたことが全ての大学で行われるのかもしれませんね。
しかも、配置まで決められるとかw
ここまでくれば、誰も医師にはならなくなるかもしれませんね。
僕は自分のやりたい診療科ではなく、むりやり外科系の診療科にさせられたら・・・医者辞めていたでしょう。
「血液の癌を外科が切れるか?」
という意味合いもあり、血液内科を選んだところもあります。
後は自己完結(やはり、外科の先生に頼まなくても抗癌剤治療などが主体だから)できる診療科というところも魅力ですね。
にもかかわらず、
「アンフェタミン先生は、これから沖縄で外科をやっていただきます」
などと言われたら、やる気もなくすでしょうね・・・。
何を考えているのか、非常に気になるところです。
いずれにせよ、一方の意見だけを聞いているから「大田さん」もこういうことをいうのでしょうから、できるだけ「経済諮問会議」以外の意見も含めて幅広く情報を取り揃えて欲しいものです。
まとめます。
具体的意見には欠けているものの、無駄を省いて、必要なところに金をつぎ込むと言う意見には賛成です。 後は、まったく見えてこない具体案をもう少し具体的にしてから、批判や意見などを書いていきたいと思います。
しかし、この中で「新しい医師養成の考え方」と言うところは気になります。
診療科や地域の医師配分などを無理やり行おうとすれば、更に混乱も生じますし・・・どうしようと考えているのか、早急に情報が欲しいところです。
「新しい医師養成の考え方」の具体的内容が気になる方、応援をよろしくお願いいたします。
http://blog.with2.net/link.php?602868
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後期高齢者医療制度の話が最後に載っていますが、創設の趣旨をまず説明して欲しいところですね。僕はいつも言っているように・・・「口減らしをしたいのだろう」くらいにしか思っていませんが・・・・。
それでは、また。
少しネットサーフィンをして、明日の授業の内容を確認して、スライドチェックをして・・・・そのあと、もう一個書けたら書こうと思います。