新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

新しい医師養成の考え方:診療科や地域の医師配置をどうするつもり?

2008-06-26 21:23:24 | 医療

さて、続いてまたCBの記事です 記事の表題を読んだときは、まったく異なる内容を期待しましたw

「新しい医師養成の考え方を」

6月25日19時0分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080625-00000003-cbn-soci  

 

政府の経済財政諮問会議の大田弘子担当相はこのほど、医療費について、「効率化できる部分は効率化すべき。既定路線で効率化できるものは『基本方針2006』にのっとって効率化していく」と会議後の記者会見で述べ、重複検査の抑制やジェネリック(後発医薬品)の使用促進で医療費の削減を図りながらも、救急の受け入れ不能や医師不足といった新たな問題に対応するなど、めりはりの利いた医療政策を進めていく考えを示した。原案では、医師不足の解消を図るとともに病院勤務医の環境を改善する方法として、「現行の仕組みにとらわれない効果的な方策を講ずる。その際、これまでの閣議決定に代わる新しい医師養成の考え方について検討する」としている。  

 

同会議は6月23日、「経済財政改革の基本方針2008」の原案について議論した。 

社会保障費を07-11年度の5年間で1.1兆円、毎年度2200億円抑制することを明記した「骨太の方針06」の見直しを求める声が強まる中、「基本方針08」の原案は「機械的に5年間均等に歳出削減を行うことを想定したものではない」と明記した。  

歳出増を要望する与党からの圧力について、大田担当相は「暴風雨のように強い。今年はさらに強い。早い段階から吹いていた、暴風が吹いていたという感じがする」としながらも、「歳出削減路線は守っていかなくてはいけない」と述べた。その上で、「国民のニーズが非常に高いもの、緊急性の高いものについて、まず財源を捻出(ねんしゅつ)して対応していくという原則をはっきりと示した。国民のニーズが高い経費について、財源を捻出して充てるということについては、歳出改革が揺らいだとみていない」とした。  

今後の社会保障の在り方については、「今の医療構造のまま医療費が伸びていいのかを考えると、効率化できる部分は効率化すべきだ。既定路線で効率化できるものは『基本方針06』にのっとって効率化していくが、新しく必要になったものは、しっかり対応する」と述べた。

■ 社会保障制度の重要課題 

「基本方針08」の原案によると、社会保障制度の重要課題は、

質の高い医療・介護サービスの確保

持続可能な年金制度の構築

総合的な少子化対策の推進

福祉施策や健康対策など

▽「健康現役社会」への挑戦

―の5項目。このうち、「質の高い医療・介護サービスの確保」では、「ドクターヘリを含む救急医療体制の整備」「産科・小児科をはじめとする医師不足の解消や病院勤務医の就労環境の改善」などを挙げた。  

医師不足と病院勤務医の対策としては、「女性医師の就労支援」「関係職種間の役割分担の見直し」「メディカルクラークの配置」などを進めるほか、「診療科間、地域間の配置の適正化について、現行の仕組みにとらわれない効果的な方策を講ずる」とした。 

さらに、「効果的な方策」を講じる際には、「これまでの閣議決定に代わる新しい医師養成の考え方について検討する」としている。  

一方、後期高齢者(長寿)医療制度については、「創設の趣旨を踏まえつつ、低所得者の負担軽減など政府・与党協議会の決定に沿って、対策を講ずる」とした。介護・福祉サービスを支える人材の確保については、「処遇の改善」を挙げ、そのための方策として、「キャリアアップの仕組みの導入」「資格・経験を踏まえた適切な評価など」を挙げた。

------------------------------

まず、全体としての印象は何も具体策はなさそうだと言う事

もう一つは、なんでもそうだが「一方からの話を聞くとそれが正しいと思ってしまう」と言う事。

 

医療崩壊は現実に起きているが、財政崩壊も恐らく起きているだろう。

 ただし、わかっている限りで「霞ヶ関埋蔵金」だとか「公共事業」などの「無駄」もあるだろうとも考える。

 

そういいながらも・・・効率化すべきところは効率化すべき・・・と言う考え方には賛成です。

以前の医療制度では「無駄に検査をしなかったら医療費が取れなかった」と言うところにも問題がある。 しかし、この点はDPCを導入する事で「無駄」はなくなる方向に持っていっている。

そうすると・・・・もともと検査などで「収入増加」をはかっていたが、人的要素が大きくなった新しい収入制度(DPC)の中、完全に勝ち組負け組みの病院が出来てきたわけで・・・。

これはアメリカの1980年代と同じなので予想済みですが、それに対して国は病院が潰れるに任せている状況だと思います。まぁ、当初は病床数削減が目的でしたからわかりますがね・・・。

今のままでどうなっていくかは・・・アメリカと日本の違いを認識していない政治家や官僚が・・・5年後くらいに苦労をし・・・日本と言う国自体が成り立たなくなるかもしれませんね。

 

さて、ここからが本題です。

この記事の中で表題にもありますが「新しい医師養成の考え方」とあります。

診療科間、地域間の配置の適正化について、現行の仕組みにとらわれない効果的な方策を講ずると書かれていますが、すなわち僻地の産科医先生が「防衛医大の6年生(http://obgy.typepad.jp/blog/2008/06/post-1341-34.html )」と言う記事で書いていたことが全ての大学で行われるのかもしれませんね。

しかも、配置まで決められるとかw

 

ここまでくれば、誰も医師にはならなくなるかもしれませんね

 

僕は自分のやりたい診療科ではなく、むりやり外科系の診療科にさせられたら・・・医者辞めていたでしょう。

 

血液の癌を外科が切れるか?」

という意味合いもあり、血液内科を選んだところもあります。

後は自己完結(やはり、外科の先生に頼まなくても抗癌剤治療などが主体だから)できる診療科というところも魅力ですね。

 

にもかかわらず、

「アンフェタミン先生は、これから沖縄外科をやっていただきます」

などと言われたら、やる気もなくすでしょうね・・・。

何を考えているのか、非常に気になるところです

 

いずれにせよ、一方の意見だけを聞いているから「大田さん」もこういうことをいうのでしょうから、できるだけ「経済諮問会議」以外の意見も含めて幅広く情報を取り揃えて欲しいものです。

 

まとめます。

 

具体的意見には欠けているものの、無駄を省いて、必要なところに金をつぎ込むと言う意見には賛成です。 後は、まったく見えてこない具体案をもう少し具体的にしてから、批判や意見などを書いていきたいと思います。

しかし、この中で「新しい医師養成の考え方」と言うところは気になります。

診療科や地域の医師配分などを無理やり行おうとすれば、更に混乱も生じますし・・・どうしようと考えているのか、早急に情報が欲しいところです。

 

「新しい医師養成の考え方」の具体的内容が気になる方、応援をよろしくお願いいたします。

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なかのひと 

 

後期高齢者医療制度の話が最後に載っていますが、創設の趣旨をまず説明して欲しいところですね。僕はいつも言っているように・・・「口減らしをしたいのだろう」くらいにしか思っていませんが・・・・。

 

それでは、また。

少しネットサーフィンをして、明日の授業の内容を確認して、スライドチェックをして・・・・そのあと、もう一個書けたら書こうと思います。

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5分間ルール撤廃希望:需要>供給の関係では無理だと思う

2008-06-26 20:44:14 | 医療

こんばんは

先ほど、コメントの返信にも書きましたが、一時帰宅しました。

明日、診断書を書かないと昇進できない~と言っている人を含めた何人かの患者さんの診療と、病院付属の準看護学院の授業があるので・・・。

 

どういうわけか、仕事内容が3つくらいになっているため、体が複数ないと非常に忙しく動き回らないといけない状態です。

まだ、耐えられますけど・・・移動に疲れていますw

 

さて、今日は久々に帰ってきてYahooの記事を開いたらヘッドラインに気になる記事がありました。 外来加算料の話です。

診療報酬改定で小児科など打撃

6月26日18時25分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080626-00000004-cbn-soci  

4月の診療報酬改定で、医師が再診時に算定できる「外来管理加算」に“5分ルール”が導入されたことで、厚生労働省は当初、1割程度の医療機関が外来管理加算を算定できなくなるとみていたが、実際には2割を超えていることが、全国保険医団体連合会(保団連)の6月26日までの調査(中間報告)で明らかになった。今回の改定は、医師不足が深刻な小児科医や病院勤務医への対策が柱とされたが、小児科や病院では約3割が算定できなくなっている。  

調査は、10日までに回答があった25都道県の2355診療所と、17都県の309病院(200床未満)について集計した。 

診療所の診療科の内訳は、内科1322施設、小児科145施設、外科136施設、整形外科169施設、産婦人科100施設などとなっている。  

診療所については、今年3月と4月の外来管理加算の算定割合を比較した。その結果、2355施設全体では、3月に再診のうち58.3%で外来管理加算を算定できていたが、4月には45.0%に減少。4月の算定割合が3月の77.2%に落ち込んでいる。 診療科別に4月の算定割合を3月と比較すると、内科80.1%、小児科72.4%、外科84.0%、整形外科75.1%、産婦人科72.6%。小児科と産婦人科では、共に3割近く減っている。 

また、病院について、昨年4月と今年4月の算定割合を比較すると、昨年4月の57.7%が、今年4月には44.4%に減少。今年の算定割合が昨年の76.9%に下がっている。  

保団連では「外来管理加算に“5分ルール”という時間要件が導入され、厚労省が今回の診療報酬改定で重視したという小児科や病院などで算定できなくなる割合が高くなっており、現場の実態と矛盾している。これでは『医療崩壊』を加速させることになりかねない」と指摘しており、“5分ルール”の医療機関への影響を分析した最終集計を近く公表することにしている。 外来管理加算 「入院中の患者以外の患者(外来患者)に対して、厚生労働大臣が定める検査ならびにリハビリテーション、処置、手術などを行わず、計画的な医学管理を行った場合は、外来管理加算を算定できる」などと定められている。今年4月の診療報酬改定で、外来管理加算を算定する場合には、おおむね5分を超える診察時間を要することになった。

-----------------------------

5分ルールに関しては、現場を見ていない人にとっては・・・

「5分間くらい時間をかけて患者を診察するのが当然だろう」

と思われるかもしれないということは理解できます。

しかし、現状では患者さんの数、すなわち需要が・・・医師の数、供給をはるかに上回っているために5分もかけて患者を見られないということもあると思います

 

先日、僕も3時間で40人超えた日がありましたが(いつもは30~40)、これだと5分より短い計算になります。

多い先生は一日に100人以上診ている先生がいますし、小児科など少ない場所に患者さんが集まってきていますので、自然と診察時間は短くなると思います

 

この「当たり前」に感じることを現実化させるには、最初に国民の啓蒙が必要だったのにもかかわらず、それを行わずにやったからこういう結果になったのだと思います。

 

外来加算料に5分が良いか悪いか・・・は考え方次第なので何もいいませんが、ここに書かれているように(内容は違いますけど)

現場の実情にあっていない。矛盾している

と思います。

 

やるのであれば、啓蒙活動を行って「柏原病院」のように国民が軽症に関しては自分たちで対処しようと言う考えが出てきて、そのあとに・・・5分ルールと言うものを導入したらよかったのかもしれません。

 

今更やってしまったことを、嘆いても仕方がありませんが、立て直すのであれば一旦さっさと止めてしまう・・・そういう決断の速さも必要だと思います

 

まとめます。

 

外来加算料の5分間ルール、これの導入には「受診の自己制御」が行われていて、受診する患者さんの数と医療従事者の数がある程度マッチしなくては話になりません。

 

少なくとも今の受診状況の中でこれを行うことは・・・医師数を欧米平均並にするには12万人医師を増やさなくてはいけない、日本と言う国では不可能な制度です

まず、一度「5分間ルール」を撤廃して、国民に対する啓発活動から始めるべきだと思います。

 

5分間ルール撤廃に関して賛成の方は応援をよろしくお願いいたします

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なかのひと 

いや~。やはり移動疲れでしょうか。結構眠いのですw

せっかくなので、あといくつか記事を書きたいと思います。

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今日は楽しく過ごしてます

2008-06-25 22:55:25 | 医療
こんばんは。

今日はなかなか楽しく過ごしていました。

楽しみが増えてホクホクしています。

明日の夜、札幌に一度帰ります。

では、また
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先人への感謝

2008-06-25 07:01:59 | Weblog

おはようございます。

清々しい朝です。クラシックを聞きながら、山の風景を見ています。

 

今、いろいろ考えていますが、今の日本の繁栄は先人達のおかげであり、感謝しなくてはなりません。

一方で今の政治がどの方向に行くのかはわかりませんが、後世の人々がどう過ごすかは我々の頑張り次第です。

後世の為にも、日本の社会が失いつつある教育や社会福祉の分野を建て直さないといけませんね。

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なかのひと 

さて、今日も1日頑張ります。

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ドラゴンクエスト〓じゃないけれど:小さな力が集まって大きな力に…

2008-06-24 18:52:33 | 医療
今、非常に夕日がきれいです。

さて、先程少し思ったことがあります

菜根譚に「どんなに権力を持っている大臣でも、権力にあぐらをかいているだけならコジキも同然。むしろ、社会に貢献しようとする一般人のほうがすばらしい」
と、あります。

今の世の中、ボトムアップでいろいろなことができる世の中です。

我々、一人一人のため力は小さなものですが、集まって本当に大きな力となりうると思います。

皆でよい日本、よい世界にしていければ良いと思います。

では、また夜も頑張ります
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菜根譚より

2008-06-24 17:58:00 | Weblog

こんにちは。

昨日とは、場所を変えまして美しい山を遠望できる場所に来ました。

 

患者もたまには来ますが、のんびり読書をしている感じです。

 

今日はこの場所に持ってきた菜根譚からいくつか紹介したいと思います。

まず、前集46からです。

ここに書かれているのは富や名誉に執着しては、その欲望の虜になり、国のため、国民のために尽くせないというものである。

権力を含め、それに執着してしまうと、自分の信念や志をまげてしまう…というのだ。

 

 確かに権力などを手にしないと、自分のおもうようなことはできない

しかし、ここに書かれているものは真実だと思う。

 

このことを自分自身にも言い聞かせて、何とか自分を高めていきたい。

 

あと、前集169から他人の評価を気にするな…と言う話を。

 

ここに書かれているのは、多くの人は相手の肩書きや財産、見た目の評価が主であり、人格や本質を評価していない。

だから、人の評価をきにしすぎる必要はないというのだ。

 

様々な意見はあると思いますが、一つの考えだと思います。

 

菜根譚 なかなかよい本です。何回か読み直していますが、埼玉に持って帰る本の一つにしています

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なかのひと 

参考までに。

 

あとでもう一つ書きます

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海と山がきれいです

2008-06-23 19:57:09 | Weblog

こんばんは。

仕事で出張しています。 今は山と海を望み、非常にきれいな場所にいます。

海を見ると夜釣りを楽しむ人々がいます。

いいなぁ…と思いながら見ています。

 

また、近くに温泉があり、非常に気持ちが良かったです。

まぁ、たまにはこんなのも良いですかね。

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なかのひと 

では、また

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感謝と幸福:感謝できるのならば幸せだということでしょうね

2008-06-23 00:01:10 | Weblog

こんばんは。

夕方に書きましたように・・・今日、最後の記事です。

 

僕個人の思いを少しだけ書いていきます。 若干、傲慢かもしれません。

 

僕は以前も書いたかもしれませんが、結構人の評価を気にする人間でした。今がまったく気にならないかと言えば、それは嘘になるでしょうけど、昔の1割程度になったでしょうか。

 

僕は母校の大学に入ったときに、「医学部」と言うだけでなく、正直レベルが高い大学だし、僕も「置いていかれるのではないか?」という気持ちがありました。

そのため、1年目のときは周りの人間に自分をよく見せようとしたように思います。それがだんだん、周りに認められるようになるにしたがい・・・自分らしさが表面に出てきたように思えるのです

 

僕自身、一昨年くらいまではまだまだ自分自身に対する自信のようなものはありませんでした。周りの評価、結構気にしていたと思います。

 

今、医療に関して自信があるかと言えば、まだまだです。「経験」をつんで更に大きくなりたいとは思いますが、別にそれが人に「認められたい」からではなくて、「患者さんのためになるから」であり、知識が増えることで「更にわからないことや気付けることが増えて面白い」から、それだけです。

もし、名声が伴うようになったとすれば、それはそれでうれしいですけど。

 

僕は今、いろいろな事に感謝しています。 一つはこのようなBlogを書き始めて、様々な人に出会って、様々な活動に参加して、いろいろな話を聞いて、経験して・・・。

それだけでもすばらしい事だと思うのに、こうやって「人のために」と思える自分がいることに気がついて、自分の安定感が非常に増してきたように思えるのです。

その事にも本当に深く感謝しています。

いろいろな人に会った事にも感謝。経験にも感謝。そう思ったら十分幸せではないかと思うのです。

 

自分のできることを「人のため」にする事で、自分自身に対する自信が出てきたということなのかもしれません。 その自己評価の高まりが、自分を安定化してくれていると思えます。

 

また、「人のため、人類のため」とか大きなことを言って、周りの人に対して何もしないのであればダメだとも思うのですが、「大きく人類」、「小さく顔を知っている人」と言う感じで、きちんと重要な人たちのランク付け(言い方悪いですね)も出来ているのが自分でも良いと思っています。

 

僕は自分を含めて「人類」が好きです。ただ、人類全体のためになればよいかというと、目の前にいる友人や後輩、職場の人、患者さん・・・顔の見える人はもっと重要なのです。

 

ただ、自分自身よりも人類全体が上にあって、その上にさらに家族だとか、友人だとか、そういった人たちがいる。そんな感じです。

 

そう思える自分が今は好きですね。

 

後輩や同期、友人・・・皆が今を幸せに生きられれば本当に良いと思いますし、そう思えるようにすることが重要なのかもしれません。

 

社会福祉とか、教育とか・・・皆が安心して、感謝して生きていくことができるような社会を作るのに必要だと思いますし、感謝できると言う事はすなわち幸せなことだと思います。

 

だから、皆がお互いに感謝しながら生きていけるような社会にするのが一番よいのではないかと思ったりします。

社会主義国になろうと言っているのではないです。基本的に日本は社会主義にかなり近い国(格差はあるのにw)ですが。

 

ただ、日本国民が死ぬまで 「死というのは恐ろしいものだが、最後まで面倒を見てもらえただけでも幸せだと思うし、家族に見守られながら死ねると言うのはよいものだ」 と言うように、孤独死とか孤立死とかがないような制度に出来ればよいと思います。

 

今日、偶々ニュースを見たときに「娘の迷惑になるから」と言って、一緒に住まない高齢者の話がありました。

親が来ると娘の迷惑になると(親に)思われる社会が正常かどうかと言えば・・・何が正しいと言うのかによるので難しいのですが、個人的には「親が子供と一緒に住むのに、介護などの心配が要らない社会」の方がもっとよい社会ではないかと思うのです。

 

一人一人が「感謝の念」を胸に抱きながら生きていける社会、それがたぶん幸せな社会ではないかと思います。

 

僕は心の底から「医師」になれたことに対する「感謝」、「血液内科医」「腫瘍内科医」の道を志すことになったことへの「感謝」、この親と弟と生活してきた感謝、今まで生きてきた全ての事に感謝、友人に、出会った先輩医師たちに、ともに活動している人に、このBlogで出会った人たちへの感謝・・・

そういった感謝の念で一杯になっています。

 

それゆえ、いつでも死ぬ覚悟は出来ていますし、そうやって生きていくことに対して喜びもあります。

 

全てに満足できる人はいないと思います。僕も全てに満足はしていません。正直、この職場からは早めに足を洗い、自分自身の道を歩んでいくのでしょう。

 

しかし、感謝できる何かがあるのであれば、それは悪い事ではないと思います

どういう道を歩んできたか・・・よりは自分自身が今の状態にあることに感謝し、それを何とか身近な人々や、この日本、この地球にすむ人に何とか還元できればと思います。

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なかのひと 

そんな事をぬけぬけといえる自分自身の性格にも感謝しないといけないのかな?

 

全ての人が感謝して生きていけるような社会が出来れば、本当に良いと思います。

まぁ、人は上を見て生きていくのかもしれませんが・・・・。

 

ま、かといって恋愛関係だけはうまくいかないのですけどねw

 

 

さて、明日から仕事で札幌を離れます。PCを持ち運べないので、更新は携帯でしますが・・・コメントの返信は帰ってからまとめてするかもしれません。

一応、木曜日の夜には一回帰ります。

その後、金曜日に授業をして、土曜日の朝また出発します。

 

と言う事で、皆様、また木曜日に。では~

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すごくどうでもいい話:僕とじんましん

2008-06-22 20:00:03 | ど~でもいい話

続いて書きます。

明日から、PCに触れなくなるのでちょっと頑張って書いております。

 

4日でも情報難民化しそうw

さて、これは本当に今朝あった話です。

蕁麻疹って体が温まると出てくることがあります。お風呂に入ったあととか、布団の中とか・・・。

体が痒かったので思わず自分の体を見ると蕁麻疹が出ていました。

「何か悪いもの食べたかしら?原因は何だろう?」

と思いながら、家の薬箱へ行き、抗アレルギー剤を内服しました。

・・・・・ここで目が覚めました。

夢でした・・・・・。

 

本当にどうでもいい話ですが、本当にあった話です。

結構アレルギー体質なんですけど、昔走っているときに雨に当たると蕁麻疹が出ることがありました。4ヶ月ほど抗アレルギー剤の内服を続け、何とかでなくなりましたが慢性蕁麻疹は結構長引くので嫌いです。

 

話は変わりますが・・・先日の僻地の産科医先生のBlog記事「防衛医大の6年生(http://obgy.typepad.jp/blog/2008/06/post-1341-34.html)」を読んだ後、いろいろ考えましたが・・・・本当に信用のない組織だと思わざるをえませんね。

契約を上が一方的に破棄している事を考えると・・・・いきなり契約内容を変更して無理難題をいう可能性がある組織・・・と言う評価になりますね。これは・・・・。

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なかのひと 

24時ころに、一つ記事を更新します。もしくは明日の0時すぎに・・・・

では、また。

 

P.S:カテゴリーをきちんと分けたことと、各月の記事をまとめたことで少し見安くなったかと思うのですが、他に何かご意見がありましたらいただけますとうれしく存じます。

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公立病院財政支援検討会:ポイントは国民の理解!

2008-06-22 19:37:36 | 医療

こんばんは

漸く、今週の金曜日の授業スライド2つが完成しました。僕のようによくしゃべる人間の講義を4時間も聞くのは・・・学生も大変だろうな~と思ってみたり。

 

さて、今日はまず北海道新聞の記事からです

 

公立病院の経営改善に関して国の財政支援をどうするか・・・と言う話ですが、どこまでの無駄を省き、どこまでを許容するのか。何かあったときにどこまで対応できるようにするか・・・・ことは総務省や経営関係の有識者だけでなく、病院関係者や各住民たちの意見を集めて・・・折衷を図るべきところだと思います。

 

公立病院の支援策見直しへ 経営改善に検討会設置(06/22 16:30) http://www.hokkaido-np.co.jp/news/life/100352.html  

総務省は22日までに、7割以上が赤字に陥っている公立病院の経営改善に向け、国の財政支援策を見直すための有識者らによる検討会を今月中にも設置することを決めた。  

不採算病院を抱える過疎地などの自治体には地方交付税を増やす一方、病床利用率が低い場合は交付税を削減する仕組みなどを協議し、年内に報告書をまとめる。  

現行では、不採算病院向けの支援策として、病床数が100床未満か、外来患者数が1日平均200人未満の公立病院で、同じ市町村内に民間も含め病院が1つしかない場合に、1床当たり68万円の交付税を自治体に配分するなどしている。  

しかし、こうした病院を抱える自治体の多くが財政難に苦しみ、交付税の増額を要望。また市町村合併で複数の公立病院を持つことになった自治体からは「1市町村に1病院の場合という支援要件は緩和すべきだ」との声が上がっている。

------------------------

どちらの意見も聞くべきところがあると思います。

 

少なくとも全ての市町村の公立病院で全ての治療が完遂できる必要はないし、そんな事をしようと思っても医師はまったく足りません。

一人の専門医がいても、手術などは出来ませんし、僕らのような血液内科が1人いたところで白血病は治療できません。

 

正直、リンパ腫でも・・・看護師さんがなれていないうちの病院だったら血液病棟を持つ病院へ送るしかない。それが患者さんのためだと思う(まぁ、今回検査すべきものは全て検査してから、送りましたけど)。

 

もし、地元の住民が納得してくれたのであれば、病床数削減の上、救急治療や総合臨床的なものなど・・・を中心に数人の専門家たちが初期治療を行って、近隣の二次救急病院に送るようなシステムもできると思う。

 

ただ、それでもある程度の病床数は必要だし、何かあったときに入院・入所できるような施設が他にないのであれば・・・場所によっては不採算でも病床数をある程度大目に確保しなくてはならないと思う

 

そうしておかなくては、患者さんの治療のために搬送した先の病院が満床になってしまう

ある程度の急性期を乗り切った後、リハビリを含めた各治療を行うためにある程度の病床は必要だと思う。

 

社会保障費の増額、社会保障の充実はまだまだはかる必要があります。しかし、ある程度の無駄を省く必要もあると思います。ただ、まったく無駄をなくしてしまっては何かあったときの対応はできなくなるのです。

 

それを考えた上で、経営を中心とした有識者、病院でこのような医師が必要だとか、この程度の病床がこの地域には必要だと判断する医師の代表、そして実際に病院へ患者としてかかるであろう国民の代表の3者がみな満足できる、もしくは折衷できるような案を作らなくてはならないと思います。

 

一方だけが満足しては駄目です。一つの事を全員が同じ認識になるまで話し合う必要はあると思います。それが行えないのであれば、政治は無意味でしょう。

 

まとめます。

公立病院の財政支援に関する有識者による検討会が行われる予定ですが、そこで話し合われるべきものは経営だけではありません。

そこで行われるべき医療、患者となる地域住民の理解も必要不可欠となります。これはしかも地域によって異なるので、全てを同じ条件では話し合えないと思います。

そういったことを念頭に入れて、総務省はいろいろな事を話し合って欲しいと思います・・・。

肝となるのは国民の納得、地域住民の理解です。

公立病院への財政支援に関して、有識者だけでなく・・・地域の住民の理解を得るためにも有識者検討会をオープンにして、逐一住民の意見を集めていく必要があると思われる方は応援をお願いいたします

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なかのひと 

難しい事を言っています。しかし、そのくらいやらないと残るのが不満だけになってしまうと思います。

不満しか残らないのでは、政治は失敗ではないでしょうか?

 

では、次の記事へ行きます

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