駿 府 は 96 か 町

駿府はちぃっと覇気がないけぇが,御所(ごせ)っぽくていいじゃん【ごせっぽい≒平穏でせいせいしている様】

迎賓館参観 (II)

2011年11月12日 13時14分15秒 | ちょいとお出かけ
▽ 正門から(建物が真北を向いているため逆光での撮影)



▽ 建物外観北側(玄関側)



紀州藩の中屋敷跡の一部に建つ迎賓館は
1909年に東宮御所(後の赤坂離宮)として建設された
日本で唯一のネオ・バロック様式の宮殿建築。

戦後は国会図書館などに使用されたのち
1968年から5年余の歳月をかけて改修され
1974年に現在の迎賓館となった。

2006年から再び大規模な改修工事が施され
2009年4月から運用を再開。

2009年12月、創建当時からの建造物である
本館、正門、主庭噴水池が国宝に指定。
(以上、配布されたパンフからの抜粋)




主賓を迎える正面玄関の扉もなかなか格調が高いです。
もちろん参観者はここからではなく西側の端にある階段から2階へ上がります。
(1階部分は参観の対象外)





建物上部の装飾は和洋折衷。“五七の桐(ごしちのきり)”の紋も確認できます。


▽ 彩鸞の間(左)と花鳥の間(ビデオの音楽はモーツァルトのpf協奏曲23番など)

▽ 朝日の間(左)と羽衣の間


肝心の建物内部ですが、
「彩鸞(さいらん)の間」「花鳥の間」「朝日の間」「羽衣の間」の順に参観しますが
残念ながら内部は一切撮影禁止なので別棟休憩室で流されていたビデオのものですが雰囲気だけでも・・・
各部屋とも200~300平米(一般の民家の1~2軒分の土地)ほどの広い空間です。

「彩鸞の間」に入るとその豪華さに驚かされます。
白い石膏の浮き彫りには金箔が施されて華燭に満ち満ちています。
黄金の部屋といった趣きです。

「花鳥の間」は一転して茶褐色の板張りで落ち着いた雰囲気です。
壁には七宝焼きによる装飾が施されています。
公式晩餐会に使われる部屋なのでの、報道などで比較的目にすることが多そうです。

「朝日の間」は天井に「朝日を背にして女神が香車を走られている姿」の大きな絵が描かれています。
周囲にはノルウェー産の大理石の柱が配置されて豪華さを抑制しています。

「羽衣の間」にも天井に大きな絵が描かれています。
この絵は謠曲「羽衣」に由来するものですが、具体的な事象というよりそのイマージュが描かれているようです。
壁には楽器をあしらった石膏の浮き彫りで飾られています。
各部屋には豪華なシャンデリア(いずれも1トンちかい)が設置されているのですが
この部屋のものはひときわ豪華です。

ひととおり見終わると長い通路をあちこち動いたため、すっかり方角が分からなくなっていました。




建物南側の庭です。

庭園の一画にはゴルバチョフ大統領とフォード大統領の記念植樹が
なかよく並んで植えられていたりします。