「ね~むれ ねむれ 母の胸に
ね~むれ ねむれ 母の手に・・・・・」
この歌詞はもちろん、シューベルトの子守歌の冒頭だ。
まだ物心が付くか付かないくらいの大昔、
ボクが通っていたカトリック系の幼稚園では
部屋から、よくこのメロデイーが流れていた。
先生がリードオルガンでこの曲を弾きはじめると
不思議なことに騒がしかった部屋が
たちまち静かになって
みな小さな椅子(そのときは、もちろん小さいとは思わなかったが)に
きちんとすわってオルガンの音に耳を傾けて聞いていた。
当時は、子守歌ということさえ知らず
なんとなく心地よく聞いていただけだったが
大人になってからふと思い出し
そうだったのかと気づいたことであるが
これは先生が、声高に「静かにしなさい」と言う代わりに
シューベルトの子守歌を弾いていたのに違いないのだ。
音楽によって何の恣意的な思いもなく
感性を揺り動かされたということだろう。
今でも時々思い出すと感動すら覚える情景である。
▽最近の七間町(本旨とは関係ないですが)
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