<駿府城 本丸堀(内堀)と二の丸堀(中堀)を結ぶ水路、さらに三の丸堀(外堀)、横内川、巴川へと続く。(本文とは直接関係ありません)>
★磯波さまから「町」の読みについて、コメントいただきましたので、こちらにちょいと書いてみます。(答えにはなっていませんが)
▽戸籍の名前については、使われる漢字そのものの扱いについて非常に厳格なのですが、その読みについてはなんら規定がなく、読み方は自由とされています。
(住民票などは、市町村によっては読みを載せてある場合もありますが、いつでも訂正の請求ができるようです。もっとも、静岡市は住民とのトラブルを恐れてか、住民票の名前の読み欄そのものをなくしてしまっていますが)
地名についてもほぼ同じような考え方を踏襲しているように思われます。
マチかチョウかも含め、読み方について明文化した規定などはないのかもしれません。
(役所のしかるべき部署に聞けば分かるのでしょうが、今の私にはそこまで元気がないので・・・(笑))
静岡市のHPの統計欄(町別の人口など)には、現存する町名・字名については、一応参考の読みとして“ふりがな”が出ていますが、これも他の読み方を排除するといった性格のものではないようです。
(ただ、最近の住居表示の街区表示板には、たしかに“ふりがな”がつけてあり、一般的にはこれが正しいものと認識されてしまいますね!)
住居表示の施行で全く新しい町名がつけられたりする例では、語感や口調が非常に悪い例が多かったりするのは、お役人が字面だけでしか考えないせいかもしれません(笑)。
したがって慣用にまかせるということなのでしょうが、失われた地名などは日常使っていた人が少数派になってしまうと、マスコミなどで間違って読まれたりしたものが、そのまま広まってしまうこともあり得ますね。
(失われた地名の例ではないのですが、「シロウマ」が「ハクバ」になってしまったなんていう例もありますね。)
ただ、実際に使っていた人(知っている人)からすると、「マチ」か「チョウ」の違いでも非常に耳障りで気になりますね。
市のHPの参考の読み方や、住居表示の街区表示板の“ふりがな”でもそれが指針となってしまうので、その扱いについては慎重さが必要だと思います。
少なくとも、学識経験者と言われる人だけに御意見拝聴してすませるということだけはしてほしくないです。
こういうことは、学識未経験者(?)の方が正しかったりしますから(笑)
関連で、放送局のアナには(特にNHKのアナには)、富士川・安倍川は「ふじかわ」「あべかわ」と読んでほしいです。
もし「ふじがわ」「あべがわ」でいいのだということなら、荒川も「あらがわ」と読むべきです。
昔からの地名が残っていて素敵です。たとえば
治長請所・惣右衛門・与惣次・鰯ヶ島・策牛(ムチウシ)など。
(由来などを調べたら楽しそうですね)
区画整理などで無くならないといいのですが・・。
区画整理でできたと思われる「西焼津」ってのは、ちょいと安易すぎるのではないでしょうか(笑)
全国ニュースなどでは、古い地名を復活させている処もあると伝えていますが、ニュースになるというぐらいですから、珍しい話で、どこでも近代化が進んでいますね。
焼津が昔からの地名を残しているのは羨ましい。清水には江尻に城下町らしい地名がたくさんありました。本丸町、鍛冶町、伝馬町、鋳物師町、魚町・・・。今は味気ない江尻東○丁目になりましたが、自治会の名前として残ってます。
「○○台」「○○の丘」など綺麗系な名前つけますが、どうなんでしょうね。
街の名前で売れ行きが変わるのでしょうね。
「○○通り」なども花や木の名で色々できますが日本中同じ名前ばかりになりそうで寂しいです。
WEST YARD’S(ニシヤーズ)より
仙台や和歌山では、武家地(番方が住む)を表す「○番町」を、「○番丁」と表記しています。(仙台市は住居表示の際、「○番町」に改めたましたが)
当然にこれらは「○バンチョウ」と読みますね。
一方、江戸でも、町人地の麹町、室町など「マチ」と読む例があり、なかなか一筋縄ではいかないようです。(京都や大阪などでは、町人地の町をマチと読む例の方が多いかもしれません。)
余談ながら、そもそも江戸や駿府では武家地には町名が付けられていませんでした。
下級武士の住む「番町」については、あまりに広いため(あ!絶対的広さではありません。)便宜上「番町」に一、二、三・・・と冠して、称するようになったようです。(したがって序数の一番、二番ということではないようです。)