富士市との合併で「富士川町」の名は消滅していますが
ほとんどの静岡県民は今でも「富士川町」と言えば
現在は富士市の一部となっている
旧庵原郡富士川町を思い浮かべると思います。
ところが来年3月になると
ちょいと状況が変わってくるかもしれません。
というのは、山梨県の南アルプス市の南側にある
増穂町(ますほちょう)と鰍沢町(かじかざわちょう)が
来年3月合併し「富士川町」を名乗るというからです。
もちろん富士川町は
町の名称としては今は存在しませんし
たとえ存在していたとしても
市の名称のように
原則として同一の名称を避けるといった考え方はありませんから
問題となるようなケースではないのでしょう。
現実に全国で同一の町村名の例はかなりありますし
また、市のように県名を省略されて使われる例も
少ないので混乱もないのでしょう。
とは言え
もし旧富士川町が今でも存在したら
きっと避けられた名称であろうし
県をまたぎ、距離的にやや離れているとは言え
同じ富士川沿いの町で
富士川町を名乗られるのは
なにかすっきりしないものを感じます。
これが富士川という固有名詞由来でない
抽象的な名詞などに基づくものであったなら
抵抗感がなかったかもしれませんが・・・
個人的には
静岡県として抗議すべきだとさえ思います。(笑)
(まあ、無理でしょうけれど・・・・)
街かどのアジサイ(本文とは全く関係ありませんが・・・)
参 考
1889年 岩淵村、木島村、中之郷村が合併し富士川村
1889年 南松野村、北松野村が合併し松野村
1901年 富士川村→富士川町に
1957年 富士川町と松野村が合併し富士川町
2008年 富士市と合併
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文句を言う筋合いはないのですが、なんか嫌な感じですね。
それはともかく
自治体の名前は商標登録するようなものではないので仕方がないのかもしれません。
土佐清水市が清水市に改名するのではなんて言う人がいましたが、それはいまのところないようです。
でも、もし清水市を名乗る市が登場したら、富士川町以上に複雑な思いがするでしょうね。