静岡赤十字病院は
中町(なかちょう)の本通(ほんとおり)に面した
農林中央金庫静岡支店跡地、岩市蕎麦店跡地を買収し
救命救急センターとして活用すると伝えられていましたが
最近まで更地だったところ(下図の橙色の箇所)に
鉄骨がかなり組みあがって工事が進んでいます。
追手町(おうてまち)側の本館も
建物の半分を取り壊して建替えられるようです。
残った半分の建物で診療は続けられていますが
現場に掲示してある図面によると
完成後はこの部分も取り壊して
オープンスペースになるようです。
▽ 本館のある街区(市役所寄り)は追手町8番であるが
別館は追手町(住居表示未実施街区)・ 呉服町一丁目、 新別館(橙色)は中町の3町にまたがる。
地方都市では
病院を建て直す際は郊外へというのが
全国的な傾向となっていましたが
最近では中心市街地の空洞化をふせぐ目的で
様々な機能を中心部にに集中させて
都市の活力を保持する「コンパクトシティ」づくりが注目され
病院なども郊外から再び中心市街地へという動きも出てきているようです。
(県内では島田市など)
静岡赤十字病院も
20年ほど前の現本館の建替えの際
郊外へ移転するという案もあったようですが
最終的に現在地を動かないという道が選択されたようです。
金融機関の統廃合や地方の支店の撤退などが進んで
旧市街地の銀行跡は路面商店開設の格好の供給源になっていますが
農林中金の静岡からの撤退によって
地続きの土地が得られたことも
今回の増改築では幸いしたものと思われます。
なお、完成は2014年の秋ということです。