玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*25年前の旅

2007年01月13日 | 捨て猫の独り言

 職場の机の引出しから色あせた小さなノートが出てきた。1983年8月31日出発の高校2年生女子8人男子7人と引率者2人の修学旅行についてのメモである。ノートの前半の頁が旅の下調べ、後半には現地で手に入れたパンフなどが糊付けされている。。もう25年も前のことだ。初日に永平寺の拝観があった。

 ひかり号で名古屋まで行き、北陸本線で福井に、そして京福電鉄を永平寺駅で降りそこから徒歩5分で永平寺だ。東京からの所要時間は6時間と15分である。貼られていた参禅のしおりによると、参禅期間は2泊3日以上7日まで。費用は4泊まで1泊につき1500円、5泊目より1泊につき1000円、経本2冊と日常雑費1200円、着物、ハカマの洗濯代1000円とある。日課は起床洗面3:30、暁天座禅、朝課、小食、作務、座禅、日中、中食、作務、座禅、晩課、薬石、夜座、開枕21:00、入浴や、洗濯は随時指示するとある。

 瞑想によって人間の内なる広大無辺の空間を知る。外と内はメビウスの輪やクラインの壷のごとく表裏一体なのである。悟りとはゴムマリに針先ぐらいの小さな穴をあけて、ゴムマリの内側をつまんでひょいと内側をそのまま外側にしてしまうようなものかもしれない。どの本から引いたのか今では調べようもないがこんな書き込みが残っていた。初日は金沢泊まりである。午前中は宿泊場所近くの見学、午後はバスで移動するパターンであった。

 2日目は兼六園を見て、庄川沿いを白川郷萩町に向かい、合掌造りの民宿に泊まる。3日目は萩町周辺の散策の後に高山市に移動。4日目は高山陣屋、屋台会館など高山市内見学という旅程であった。このときの旅の記憶はほとんど失せている。ブログに載せたことで心残りなくこのノートを廃棄しよう。私はこの旅行を初めとしてその後四国室戸足摺、岡山倉敷、北海道東部、沖縄(3回)、四国四万十と参加した。これらの旅行が仕事なのだからただただ感謝あるのみだ。これからはそうはいかない。今年あたり永平寺に参禅しますかと自分に問うているところ。

コメント (3)
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