退職後の手すさびに格好な機器と思い一台目のXPを躊躇なく購入した。ルーチンの作業は曲がりなりにもこなせる様になった頃には不調が頻発し、二台目Vistaの登場となった。今やその便利さは手放せないけれど、もう少し寄り添おうとする程に敵は遠ざかる。数ある仕様書は読みこなすには忍耐だけでは足りない素養を要求する。
その利便性に感謝し、更なる機能へトライすれば必ずや呻吟を伴う。特別な操作をした筈がなくとも、画面上に入力を妨害する画面が突然現れエッ!となる。修正すべくタッチを繰り返しても戻らないばかりか、ウッカリすると次なるトラブルを更に引き起こす。あ~ぁの繰り返し。初心者の域を一歩抜け出した筈の私には、今は足踏みから脱却できる確かな窓口とそこを使い慣れる訓練が欠かせない。
今日もPCの向こうから幼な子の疲れを知らぬ動きが映る。手を伸ばしコチラの映像を触ってるらしい。投げキスをし、バイバイと手を振る。手紙や電話より手早く安くスピデーに動画が届く。近じか今朝にも会ったような気分で対面も出来る筈だ。時に投げ出したくても踏ん張っているのは、長じて自分で操るようになった彼等と交信できる力を保っておきたいからに他ならない。