今年の積雪は「平成18年豪雪」に迫る勢いだという。除雪作業による死者が50人を超えたというから負傷者の数はいか程だろう。少子化・過疎化とただでさえ厳しい豪雪地一帯だ。温暖の地に生まれ、関東以西にしか住んだことのない身にとって、日常生活上の困難さは予測を超えるものだろう。
地震で傷んだ家に降り続く雪。豪雪地帯に取り残された年寄り達の不安を思う。ある人は屋根の積雪を少しでも和らげようと、人気のない2階の踊り場でも石油ストーブを焚いていらした。石油も要るし、ストーブへの給油すらも大変そうな年齢に見えた。室内で頬被りしていた老婦人は、玄関にも出れず、窓も開かなかったと述回された。空家は空家で、積雪が家を潰す心配だけでなく落雪により近隣へ被害を及ぼす点で心配されている。かってさる首相が、故郷の豪雪対策として、道路の雪を溶かす装置をつけたとかは本当にあった話だろうか。
最近、「都市直下型地震がそう遠くない」と報道され衆目を浴びた。そこへ東日本大震災後、鎮静化にむかっていた余震が何度か起こり、その不安をますます増幅させた。我家を建てた(阪神大震災の前年)建築業者は、大災害や法規の規定が変わる度に連絡を寄こし、今迄も暖房機の固定等した。今回も家具は当然として家電・ピアノ固定の相談に応ずと通知があった。そうやって具体的な対応策を迫られ、初めて我が事として受け止める。子供が使い今は孫すらも手をつけない大物のピアノ。調律もせず置き去りで荷物化している。有用な活用法を考える時到来!か。