3月11日を迎え震災以後の報道を多く眼にした。復興は遅々として進まず、多くの被災者の方々の疲労は色濃かった。ただでさえ人口減に向かいつつある地方が、「原状回復ではなく新しい・未来を見据えた町作り」を要求されている。色んな利害が絡み合って時間を経るごとに事態は混迷を深め、関係者ならずともその困難さが偲ばれ嘆息がでる。遂には他市から応援に入った役人さんが自死の道を選んだ。町に残るも出るも多くの困難が待っている。幾多のジレンマの唯中で、一旦は廃止を謳った筈の国はまたしゃぁしゃぁと原発再開発と言いだした。
三寒四温の時候となり、春嵐が吹き荒れてイッキに春~初夏到来と陽気も定まらない。蕾の長かった梅の花は一気に咲き数日で散り果てた。芽吹いていた蕗の薹も、日々せわしく開花して私は摘果に勤しみ、PC片目に格闘した。天ぷら、蕗味噌、おやきは例年通りだが、アク抜きのため重曹を加えた熱湯でさっと湯がき、3~4個づつラップでくるみ冷凍保存を試みた。小出しにして使えるが風味の方は大丈夫だろうか。当分創作料理?に精をだしてみるか。
春は人や物が入れ換わり引っ越しのシーズンでもある。転勤族でもない私ですら成人後8回引っ越したが、最後の引っ越しから18年が過ぎた。 今後(老後)のことを思えばあと1~2回はその必要が生じるのだろうか。娘は次女が小学校入学で近々再度引っ越すという。人も物も仕事も移動の多い地ではあるが、渡米5年で6回目の引っ越しとは!。「料理の手伝い大好き」の孫娘と台所に立つのは2ケ月後。彼女の舌も少しは肥してやらずんばなるまい。