玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

芋餅と文旦ジャム作り

2013年03月20日 | ねったぼのつぶやき

 母の存命中は、この時期になると大玉で皮厚、ピンクの果肉をもつ「鹿児島のボンタン」が送られてきていた。 母亡き後の現在は、「土佐文旦」を職場経由で長男宅分を含め2箱発注している。10kg(中玉約20ケ入り)で送料込5000円だから「ボンタン」よりは高い。どちらも美味ではあるが、慣れて親しんできたボンタンの方が私は好きだ。息子に「文旦」が届いた旨の電話を入れ、一家と共に夕食をしようと呼んだ。折角だから、いい香りを放つ皮でジャムを作り孫達へのプレゼントにしようと考えた。

003 子供らが小さい頃は忙しい日々ながら、時にはパンを焼いたり、オヤツやジャムを作った。芋餅は年に1~2回作るから簡単だが、ジャムはダイニングに据えてあるPC画面と鍋を交互に睨みながらの作業であった。苦みを抜くために3度煮こぼし、水でもみ洗いし、砂糖を加えヘラでかき回しながらグツグツと中火で煮る。煮詰め加減を見ながら、レモン汁と蜂蜜を加えると一段とテリが増し美味しそうな色に仕上がる。甘皮付き2ケ分とレモン1ケ、砂糖150gで、半日かけてコーヒーとジャムの空ビン2ケ分が出来上り、部屋には甘い香りが漂った。

 暗くなってから一家は到着した。何度かトライアスロンに挑戦している息子は、日曜日必要があって池袋まで自転車で片道各一時間強かけて往復したという。到着を待って天ぷら鍋に火を入れる。サツマイモと庭の蕗の薹や菜の花も間にあって丁度いい。大人は蕗の苦みを喜び、子供らはいも天に競って箸を出す。賑やかな会食と団欒を終えると、いつもの様に残りの惣菜や本日作の芋餅、マーマレード、常備用に作りおいた蕗味噌、干し大根漬けなど紙袋一杯詰めて賑やかに帰って行った。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする