玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*野外写真展

2018年11月01日 | 捨て猫の独り言

 小平市の鷹の台駅に近い創価高校の野球部のグランドが隣接する東大和市に移転したのは8年前だ。創価学園はそこを売却した上で移転したものとばかり思っていた。その後の跡地は雑草が茂り放置されたままだった。そのうち巨大マンションでもできるのだろうと噂し合っていた。

 今年になって跡地の塀がコンクリート壁から工事現場用と思われる白壁に取り換えられた。いよいよ何かの工事が始まると考えた。しかしこの取り換えは通学路や避難路に面したブロック塀の倒壊対策の一環だということが分かった。ところが最近になって外壁を利用した刺激的な野外写真展「地球の貌」が始まっている。

 武蔵野美術大学(MAU)の教授、探検家、医師の関野吉晴氏が企画した展示だった。またMAUでは「関野吉晴ワンダーランド」が11月10日まで開催されているという。野外展の挨拶に「…外壁を創価学会のご厚意により提供していただき、商店街有志、周辺市民、MAUのご協力により…」とあった。なんだ跡地は現在も学会所有なのだ。私の住む地域内には学会の駐車場も多い。宗教法人の税制上の優遇措置に思いを馳せた。

 

 関野氏が50年近く撮りためた、パタゴニア、ギニア高地、アマゾン、アンデス、極北シベリア、ヒマラヤ・チベット、森の民ヤノマミ、海、湖などの写真が展示されている。多数の中高大学生が登下校の途中に見て通る。関野氏は1949年生まれ、一橋大法学部、横浜市立大医学部卒業後外科医となり病院勤務と探検を2,3年おきに繰り返す生活など特異な経歴を持つ。2002年にMAUの教養文化教授に就任している。 

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