立冬は11月7日だった。柿とハナミズキとサルスベリが競うように葉を落としている。多くの人が通る舗装道路に落ちるのはおもに柿の葉だ。朝食前に柿の落葉を拾い集めるのがこの頃の日課になっている。柿を食べない日はない。成りがよい今年は立冬になってもまだ黄色の実が残っている。
庭にはヒガンバナ科のネリネが咲いた。その出現の唐突さはヒガンバナと似る。それより先にツワブキの黄色の花が咲いた。暖かくなるとその周りを黄色の小型の蝶が舞う。鈴木さんの立冬のパンフをひらいて、キタキチョウと知る。この蝶は年4回世代交代する。飛んでいるのは羽化したばかりの最終のもので、成虫のまま越冬して春にハギが新芽を出す頃に産卵するという。
我が家の庭のあちこちに咲くツワブキはキタキチョウの蜜源だった。ツワブキは見栄えのしない花だが貴重な蜜源であると思うと輝いて見えてくる。畑には毎年タネを蒔くシュンギクが育ち始めている。今年は初めて「な花」のタネを蒔いてみた。早春のつぼみを食べるとあるが、すでにすでにシュンギクより大きな葉をつけている。
6時に起床して、6:30からのラジオ体操で身体をほぐす。ラジオ体操の歌でその日の最初の声を出す。最近の放送では「ラジオ体操90年」のコールが流れている。第一と第二体操の間にある首の運動では季節に合わせた童謡や唱歌のピアノ伴奏が心地よい。寝過ごしたら、あわてず騒がず自分のかけ声だけで適宜行う。