赤ちゃんが目を覚ました気配がする。いつものように襖を少しだけ開けて覗き見する。すぐにこちらに気付いて両手を突っ張って顔をもたげて笑顔を作る。こちらの真似をして笑っているのだろうが、まるですべてを理解しているかのように感じる。実際のところはどうなのだろうか。母親はいつまでも寝てるであろうから、赤ちゃんを抱き上げこちらに貰う。こんな正月になるとはついこの間まで考えなかった。私の生活などというものはたいした見通しもなく暮らしていることに思い至る。
松の内の4日に一泊の人間ドッグに出かけた。自転車で25分の公立の病院だ。3年ぶりである。さすがに人は少ない。前回のドッグの時ここで武蔵野赤十字病院を紹介されて、肝炎の治療を始めた。肝炎が完治したわけではないが症状は安定している。年に一回の人間ドッグについては費用は保険組合から出る。退職直前の滑り込みだ。目薬が手放せずにいる。文字を読むことに少し不自由の他はまずまずだろう。これまでにも増して健康については考えすぎないようにしたい。消極的にならないために。
このブログを始めて2年が経過した。背中を押してくれた先達には感謝している。毎晩のように宴席を設けて一献さしあげたいぐらいだ。これからも細々とではあるが続けていけたらと思う。私が愛読するブログに藤沢周平作品がしばしば登場する。暮れに一緒に飲んだ妹は藤沢作品を読んで泣けて泣けて仕方がない時があった。現在はメジャーになりすぎて読者として複雑な気分だと言っていた。私はこれから読んでみようと思う。
少し気負って政治的なテーマをあげるなら憲法改正問題だ。昨年の5月に新聞紙上でつぎの意見を見た。 「徴兵制は敷かない。海外派兵はしない。核武装しない。この三つを明記して拡大解釈が不可能なように9条を変える」 これは詩人で作家の辻井喬氏のものだ。これをベースにして考え、さらには行動できればと思う。ふとパソコンのスキルを広げたいと思ったが、これについては確たる覚悟も自信もない。他力本願の予感あり。
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