先日、兄が「世界6月号」という雑誌を送ってきてくれた。前日に電話で沖縄のことや安保のことを話していたこともあってだと思う。
その中でバンドン会議という会議が1955年に開かれたということを知った。インドのネルー首相や中国の周恩来、エジプトのナセル首相、インドネシアのスカルノ大統領という戦後世界の新興国を率いた歴史的指導者達と29ケ国のアジア・アフリカ諸国の指導者が一同に会した会議だった。
戦後という時代を方向付けた重大な会議であったということで,この会議への日本招請は複雑な事情・思惑があったが、日本は参加の是非をアメリカに伺い出席したとある。すでに日米同盟を基本とした外交路線によってのことであった。
この時代のことは学校でも習っていなかったように思うが、はっきり覚えていない。日本がどんな立場でアジアを見、接してきたかも詳しく知らないままでいた。
今、鳩山首相が辞任し、菅首相に代わったことについてマスメディアは関心をそのことにのみ持っていき、辞任になった大きな問題の沖縄についてはもう忘れ去ったかのように報道されなくなった。
沖縄の基地問題こそ今、日本が真剣に考える時だと思うのだが・・・
日本の貿易総額の50%はアジアとの貿易になり、米国との貿易比重は13%まで落ちているという中、米国にいつまでも追従するという姿勢を考え直し、アジアとも米国とも対等にという外交姿勢が必要ではないかと思う。
この雑誌には、いろいろ興味あることが書いてあって勉強できそうです。