「生きることとは、苦を回転させて和らげることです。よく覚えてください。これこそ真理、事実です。」とアルボムッレ・スマナサーラは本の中でお釈迦様の教えはこれだったと述べている。
生きていることと死んでいることとの違いは生きているものは総て動いている。動くことによってのみ死に対する時の苦痛が逃れられる。だから生き物は動いて動いて動くのだと。
そして生きることは絶え間なく「知る」ことだといいます。知る機能によって、身体が絶えず動くのです。
知ることは心の動きで、心も絶えず動いている。ということは何事も動き続けていてそこには留まっていない。
これが諸行無常というお釈迦さまの教えになるということです。
身体は物質であり無常であるから変化する。細胞も変化して変化していきます。宇宙にあるエントロピーという法則によって変化しスピードが減っていく。ここから死は法則であり、病気は自然現象なのだといっている。
そのあと 認識とデーターの捏造ということや妄想の話など 随分わかりやすく書かれている。
後はこの知った真理をいかに心に長くとどめておけるか?が問題だ。
(サンガ新書 「結局は自分のことを何もしらない」著者 アルボムッレ・スマナサーラ より)