5月初めに新聞で読んだ記事が頭に残っている。
「壊れゆく日本という国」「企業利益は国の利益」国民に犠牲を迫る詭弁 政権与党が後押し
国民国家の末期を官僚もメディアもうれしげに見ている
神戸女学院大学名誉教授 内田 樹氏が政治を話そうという欄に寄稿されている。
表題だけ読んでもびっくりだが、本当にこの国はどうなっていくのだろうという気持ちをもっていたものとして充分考えさせられ合点がいった。
「国際競争力のあるグローバル企業は【日本経済の旗艦】である。だから1億心を合わせて企業活動を支援せねばならない。その為に国民は低賃金、サービス残業、消費税増税、TPP、原発再稼働を受け入れるべきだと反国民的な要求を国民にのませる。そのためにそうしなければ日本は勝てないのだと煽る。」と書かれ国民国家の解体を推し進めていく人達が国政の舵を取っていると。
最後に筆者は「この出来事は程度の差こそあれ同じ事が全世界で今起こりつつある。気の毒なのは日本人だけではない。そうきかされると少しは心が晴れるかも知れない。」と締めくくっている。
大きな視点を見失いその時々の事柄に右往左往し身体によくないと思いつつも怒りを感じて嘆いている自分がそこにいたがこの記事で半分ほど先が見えてきたように思えた。
さてこれから細い先をどう動きどう過ごそうか?