忘れ人の独り言

明治生まれの両親がさりげなく生きていた姿が今,私に語りかけてくる。

「タックス・ヘイブンー逃げていく税金」の本

2014-08-09 | 世の中のこと

1ケ月以上前に見たテレビの久米書店で志賀 桜さんという方を知った。「タックス・ヘイブン(租税回避地)ー逃げていく税金」という本を書かれた方だ。

旧大蔵省主税局の国際租税課長としてOECDの租税委員会のメンバーとなり、またタックス・ヘイブン対策税制の創設や改正に携わってこられたという。画面からはこの方がそのような難しい堅いイメージは見えずざっくばらんな感じにも見えたが、仕事の内容から命の危険も10回以上はあったと話されていた。

早速買って読み始めた本だが少々難解。しかも驚くことばかりだ。

本の一部からだが「 日本の所得税制は累進課税を採用しているが所得金額が1億円を超えると、所得税は逆進的になり低下していく。年間の所得金額が100億円の人が日本にも存在している。高額所得者や大企業などの全てではないにしろ海外にあるタックス・ヘイブンに逃し本来なら国に納めるべき税金を払わないで済ませている人や企業も多数存在するという。

そのツケを払わされているのが中所得・低所得の市民である。日本社会は現在、富裕層と貧困層とに二極分化しつつある。富める者はますます富み、貧する者はますます貧する。そういう構造が生まれてきている。」

「タックス・ヘイブンの問題は、タックス・ヘイブンの存在そのものであるだけでなく、タックス・ヘイブンを舞台に行われている悪事、そしてその悪事によって不必要な金融危機が世界的規模で繰り返し引き起こされていることである。」

各国の諜報機関さえ見え隠れするこの問題では国際機関といえども実態を把握するのは難しい。」

著者はタックス7・ヘイブンを魑魅魍魎の跋扈する伏魔殿だと語り、秘密のヴェールに包まれたタックス・ヘイブンの真相を解明しタックス・ヘイブンのもたらす害悪に警鐘を鳴らすことが本書のテーマであり、メッセージだと述べている。

私などの日々は小さな不平、不満、ちょっとした楽しみの中で過ぎ去っていくが世界中、全く知らないところで繰り広げられているこのような事柄がドラマの中でなく実際にあるのだということに衝撃を受けた。

この問題が解明され、解決されれば消費税・年金・保険などなどいっぺんに片付くような気がするが・・・・・?

そやけど お金は魔物っていうけれど、どうしてそんなにお金が100億円もいるの?小さい小さい私にはわからへん

やっぱり 人間のから来てんのかしら