忘れ人の独り言

明治生まれの両親がさりげなく生きていた姿が今,私に語りかけてくる。

「親子共依存」尾木直樹さんの本を読んで

2015-07-22 | 世の中のこと

テレビ「久米書店」に尾木直樹さんが来られ書かれた本の紹介とともに話されていた内容に驚き、本を買って読んだ。

ひと昔前なら思春期に入った子供たちは親に反抗し親を戸惑わせることが多かったが、最近の子供たちは中高生になっても親と一緒にお風呂に入ったり買い物をしたりする。異性の親と20歳になっても平気で入浴するという。

大学にモーニングコールを要求する親。大学側でも少子化の中、経営上 そうした親の要求に応えていくという。

親もそのことをおかしいと思わずにいる。子供はいつまでたっても親に依存し親は親で子供に依存している状態でこれを「親子共依存」という。

密着しすぎた親子関係がどこから生まれたか、そして将来への危機感を訴えている。

大人になるということは精神的、経済的、社会的、性的な自立であると述べ、それらの自立を阻む要素をデーターに基づき具体的に書かれている内容だった。

自然災害への不安、経済的不安、学歴社会崩壊後の漠然とした未来への不安のなかにあって未来に生きる子どもたちの本質を信じ深い信頼をもって進んでいくことが望まれるというようなことが書かれていた。

その内容には驚くことが多くあったが、尾木先生の温かい言葉に希望が持てそうな気になった。

最近 介護の問題や空き家問題を考えているうちに親子の絆ということに関していろいろ思っていたが、この本から又、学ぶことができたようだ。

 

 


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