年金者組合女性部の近畿ブロックの集会が京都で行われ久し振りに参加することができた。
午前は記念講演「女性の年金と2000万円問題」という話を女性の弁護士さんから聞いた。
午後からの分科会では「国は私たちの医療・介護をどうしようと考えているのか」というのに参加した。
医療・介護はどちらも「社会保障制度」です。とレジュメに書かれ、日本の社会保障制度は、日本の国に暮らす人々の「生存権」を国家の責任で守るためにあります。
国自身が1950年、厚生省の社会保障制度審議会の勧告で,はっきり謳い「国による人々の生命と健康の保障のための制度」であるという原則をあきらかにした。(社制審50年勧告)
ところが今日 、国は権利としての社会保障制度を次々に壊していっているという具体的な話に思わずひこまれた。
1995年の社会保障制度審議では「社会保障制度は、みんなのためにみんなでつくり、みんなで支えていくものとして、21世紀の社会連帯のあかしとしなければならない。これこそが今日における、そして21世紀における社会保障制度の基本理念である。」といって大きく変えられた。(95年勧告)
「社会連帯のあかし」という言葉を出発点として社会保障制度の解体が始まったと考えられると話された。
そういえばここ数年前から「地域共生社会」とか「地域包括ケアー」とかやたら地域と言う言葉を聞くなぁと思っていたが、地域での助け合いは良いことには違いないがその裏の国の考えは弱者への支援は住民が担うべきだといっている。
えっ! そんなことをして国が国としての責任を手放して自己責任、地域に丸投げの策を進めてきたのか!と驚くばかりだったが、
分科会で話された京都府保険医協会事務局次長の中村 暁さんは最後に「社会保障のために、どうやって財源を生み出すかそれを考えるのが国家の仕事だと考える政権を誕生させねばならない。それを実現させる為に皆さんと運動を進めていきましょう」と締めくくられた。
丸一日の参加で疲れたが、よい話を聞くことができた。ぼーと生きててはあきまへんえ~と言われたようだった。
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