・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

分類

2010年06月25日 | なんだいまあ(何だこりゃが念仏になった)
私たちの身の回りにあるものはすべて生物と無生物に分類できる、○か×か。
答えは×。

生物でも無生物でもないものがある。
ウイルスがそれだという。(生物と無生物のあいだ 福岡伸一)
生物と無生物以外に、ものは存在しないと堅く信じてきた人には理解しにくいことだろう。

ウイルスは、大小個性のないまったく同じ形をしていて、生き物ではないが、細胞に寄生すると増殖できるという。
生き物とかかわりをもつことで生きているような働きをしている。

病原になるものにも、生物とそうでないものがあるらしい。
肺炎球菌も単細胞微生物でウイルスではない。

上の写真はインフルエンザ菌だが、これはインフルエンザの病原体である、○か×か。
答えは×。
インフルエンザ菌と呼ばれながらインフルエンザの病原ではない菌なのだ。
ではインフルエンザの病原になるのは何か、インフルエンザウイルスである。
ややこしい話だが、細菌とウイルスは、生物であることと生物でないという違いがあるのだ。

分類という手段は、ものごとを整理するのに有効なのだが、整理しきれないものごとがこの世にはたくさんある。
正邪、善悪という分類も、そう簡単なものではない。
それを簡単に分けたがると聖戦などというおかしな呼び名を発明しなければならなくなってくる。
分類へのこだわりが、ある場合に大きな危険を招くことさえある
コメント
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