・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

由来

2010年07月03日 | なんだいまあ(何だこりゃが念仏になった)
散歩を面白くするには、知らない道を歩くのがいちばんよい。
何も特別の発見や拾い物がなくても、歩くだけで楽しい。
言葉調べも散歩のようにやってみると面白い。
調べた結果のことよりも、ああではないかこうではないかと考えることが楽しい。

電気の流れている量を測ることを電流計測というが、大量の電流を直接測るのは大仕事になる。
流れの量を測るのだから、測定装置を通過させなければ量を知ることができない。
大量の電流を直接通過させるには超大型の測定装置が必要になる。

元の電流の量に比例した電流を取り出して、小さな計測器で測り、元の電流の大きさを知ることができれば、どんな場合にも計測器の大きさを変えずに測定できる。
そこで考えられたのが変流器というものである。

電気回路の状態を検知して、故障が起きた場合に必要な処置を講ずるには継電器が使われるが、変流器から取り出した電流は、量の計測だけでなく、継電器を働かすことにも使える。

変流器には、元の電流の出入り口である一次端子と、比例した電流の取り出し口である二次端子が設けられる。
二次端子から取り出す電流の向きをどう使うかはまことに重要なことで、この向きを変えると計測器や継電器が逆の働きをしてしまう。

そこで変流器の一次端子にはKとL、二次端子にはkとl(小文字のケイとエル)を端子記号として表示し、接続に誤りのないようにしてある。

私が引っかかったのは、このKとLの記号はどのような由来があって決められたのかであった。

名だたるメーカーに問い合わせてみたが、結果は意味不明ということであった。
Lは Load と読んで負荷側端子とすれば覚えやすいということだけはうなづける。
Kにはアルファベット順でLの前という意味しか見当たらないが、電源側にK、負荷側にLという電力の向きと記号の順序を当てはめ、あとはその原則を崩さないようにすればよいだろうということである。
ここで納得としておきたいところなのだが、実はまだ問題があるのだ。
しかし、これ以上は一般向けの話とさらにかけ離れていくので、この辺でやめておこう。
コメント
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