・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

消しポン

2010年11月02日 | なんだいまあ(何だこりゃが念仏になった)

「消しポン」と名づけられた印刷機がある。
言葉と実態をピタッと合わせない。これも一つの強調方法。
「ヤバイ」と言いながら味が気に入ってパクついている、あの感覚に似ているか。

住所氏名が印刷されて来た封筒は、ゴミ袋用にリサイクルするにもそのままでは嫌なので、マジックインクで消していた。その消し方では、斜めにすかしてみると元の印刷文字がまだ読み取れる。
ダーマトグラフなら消え具合はよいが、ゴシゴシ塗りつけている自分のさまが、狂態のように思えてきて、あまり気分がよくない。

知人の人形作品の展示会に招かれて行ったら、お土産に「消しポンよ」と至極簡単な説明付きで頂戴したのがこれである。
しばらくお江戸から遠のいて、伊東屋の冷やかしにも行ってないので、新しい文具の名前を知る機会がなかった。

帰って早速開けてみる。
これは機能論理から言えば消す道具ではなく、塗る道具でもなく、超小型の印刷機である。
頭のてっぺんのボタンを押してから転がすと、黒色の小さい連続文字が帯状に印刷される。
こういうふうに印刷されますという見本までついている。

印刷後のインクの乾きが、インクジェットプリンターに慣れきった者にはちょっと遅く感じられるが、読むための文字印刷ではないから多少こすれてもどうということはない。
これはちかごろなかなかの優れものである。

贈り主がわざわざ銀座までお出かけになったのか、娘さんを派遣したのかと思ったら、横浜にも店が出ていたのを知らなかった。
横浜駅で時間調整の場所が一つ増えた。