・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

ダダ

2010年11月26日 | なんだいまあ(何だこりゃが念仏になった)

ウルトラシリーズに登場するダダという怪獣がいる。
三面怪人とも呼ばれ、その顔を使い分ける。
壁を通り抜ける、瞬間移動する、姿を消す、人間に乗り移るなど、持っている超能力の種類は多いけれども、戦う力はサッパリという近代型怪獣である。

100年前の芸術思想にダダイズムというのがあった。
秩序、常識を否定し、やりたい放題の攻撃、破壊がよいのだという感覚で作れば、自分好みの芸術活動ができるだろうと見込んでいたらしい。いや、それがよいとか見込みをたてるとかいうことを考える以前に、感情をあらわに表現するだけであったのかもしれない。

駄々っ子という手に負えない子供の形容がある。
ダダという呼び方には何か共通点があるような気がする。

同じ民族でありながら別の国にされてしまい、繁栄を見せ付けられるが自国は貧乏、いまさら先代の名声を返上もできない。やけになって隣国の島に向かって弾丸を撃ち込む行為なども、行為と名づけにくいほどの駄々っ子ぶりである。

駄々っ子を黙らせるには、驚くほどの迫力で張り倒すのがいちばんである。
眼を覚まさせるための衝撃力印加は、加療のためであって暴力には当たらない。
躊躇ではなく沈着冷静にと言っても、タダ時機を失うというマイナスの効果しか得られない。