・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

メール便

2010年11月05日 | なんだいまあ(何だこりゃが念仏になった)

宅配便は、小さめの物を送るときには料金がちょっと高いと思う。
郵便なみの大きさのものを扱うメール便というのがあって、電車の最短距離片道運賃ぐらいの送料だから、小物の通販購入にはありがたい。

そのメール便に、さらに付加注文する人が現れた。
メール便の配達は、新聞や普通郵便と同じように郵便受けまでということになっている。
それが届いたら、eメールで知らせてくれるサービスはないのかというご注文である。
福祉温浴に浸り続けていると、郵便受けまで行くのも億劫になるらしい。

宅配便には「e-メールお知らせするサービス」というのがある。それは「お荷物のお届けが完了したことを、ご依頼主様にeメールでお知らせいたします」というものである。
メール便が郵便受けに入っているうちは「お届けが完了」していないのだから、eメール通知は出せないという道理には気付かない。

宅配便とメール便の料金を比べてみれば、そこまでの要求は、普通ならずうずうしいと思うのだが、欲望細胞が卓抜増殖すると、こういう欲求も自然に湧いてくるらしい。

コスト感覚のしびれた人にとって、カウチ・ウエイティングを実現する方法もないわけではない。
1.ときどき郵便受けを見に行く人を雇う。
2.ときどき郵便受けを見に行くロボットを置く。
3.郵便受けにブザー釦をつけ、「入れたら押してください」と書いておく。押してもらえないリスクもある。
4.メール便でなく宅配便を指定する。ただし玄関までは行かなければならない。
3.4.は1.2.との組み合わせもある。

さすがの不精人も、ときには暇をもてあますことがあるはず。郵便受けまで歩くのが面倒と言いながら、そのときは電動ウォーカーやサイクルマシンで汗を流しているのではないだろうか。