地震予知は学術研究用語かと思い続けていた。
何か新しいことを実際に役立たせるには、はじめはまず1割程度の効果しかないだろうと思っているから。
新しいものごとが仕事や日常生活に役立つには、何度か経験を積まなければならない。
地震の経験は、望んで得られることではないから、それを予知すること、予知を伝達すること、そして伝達を受けて防御行動をすることとなると、効果/機会、チャンス・パフォーマンスは、べき乗的に低くなる。
それでも、大地震のときには、たくさんの犠牲者出現を防げるかもしれない。
だから、精一杯できる限りのことはされているものと思っていた。
こんなデータのあることが報じられている。いや、報じられずに知った人だけが驚くようになっている。
3月11日、あの悲劇の直前ではない、2日前にはマグニチュード7.3、前日に6.8という強い地震が連日起きていたのだ。
2日続いて起きれば、専門家なら何かを察知しなければならないだろう。
二度あることは三度と言うではないか。それとも三度目の正直を正直に待っていたのだろうか。