ステンレスの物干し竿にひびが入って、手を怪我したと家人が言うので、その竿を見ると、縦に筋が入ってめくれ上がってきている。
買ったときは、ステンレスもずいぶん安くできるようになったものと思っていたが、これはステンレス鋼管製ではなく、ステンレスコーティングを施した軽量鋼管だったらしい。
水切りができずに中から錆びているようである。
とりあえず、透明の幅広テープを巻き、手に引っかからないよう応急手当はしたが、さて、これがいつまでもつのやら。
槍さびといううた沢がある。
♪ 槍は錆びても名は錆びぬ 昔忘れぬ 落とし差し
♪ 槍の穂先を 奉書で受けて おせきめ召さるな 我が友よ
エ~サアサー 柳生流儀の荒木又右衛門
⇒ http://sasakimikie.seesaa.net/article/69715101.html
長いところだけ似ていても槍ではなく、物干し竿が錆びたのでは色気もない。
物干し竿といえば、佐々木小次郎の備前長船長光は、今どうなっているのだろうか。
レプリカが熊本の「武蔵博物館」にあるという記事もどこかにあったが、熊本県博物館連絡協議会加盟館一覧に、その館の名はない。
ステンレスは錆びないものと思っていたが、やはり錆びるのか。
だが、この錆び具合を見ると、ステンレスが錆びたのではない。ステンレスの名が錆びてしまったのだ。