暦に秋が来ても、暑さはまだまだこれから。
食欲と一緒に食中毒の危険もやってくる。
店に並んだ食品で気になるのがまず賞味期限、それを過ぎると消費期限、ものごとを順序だてて考える人はたいがいそう思う。
ところが、食品の期限は、賞味期限か消費期限のどちらかしか表示されない。
両方表示すればよいではないかといってもそれは無意味に近そうだ。
賞味期限と消費期限には、それぞれ表示する意味の役割分担がある。
そんな話をどこかで聞いたような気もしている。
賞味期限は、おいしく食べることができる期限で、スナック菓子、カップめん、缶詰等、
やや長持ちしそうなものの期限表示用。
消費期限は、それを過ぎたら食べない方がよい期限で、弁当、サンドイッチ、生めん等、
すぐに食べてしまうものの期限表示用となっている。
___「食品の期限表示について」:農林水産省__
人間には、元来そんな表示のお世話にならなくてもよい判定能力がそなわっていた。
カビが生える、糸を引く、変な臭いがする、ちょっとなめてみるとすっぱい。
食べないほうがよいという時期を過ぎて、食品から毒物に変わろうとする信号を受け取り、すれすれのところでうまく付き合っていた。
おお昔、消費期限の表示があったら、この世に寿司は生まれてない。
すっぱくなる、ものが腐る、それは空気中の酸素のしわざ。
人間が呼吸で取り入れている酸素は、そんなこともしてくれる。
人間の体の中でも、活性酸素が、細菌、ウィルス、有害物質などを退治する適量を超えると悪いいたずらが始まる。
配水されてくるときに酸化状態にある水道水を、水素の力で活性酸素を減らせるように変えてしまうものがあるという。
水素水、変な名前だけれど、効きそう。
飲みすぎなければ。