ついこの間大統領が断りなしにづかづかとやってきたと思ったら、こんどは無礼千万にも天皇が来るならもっと謝れと言ったとか。
断りなしにと書いたが、まったく予告なしにとは考えにくいから、日光の三猿をきめ込んだ輩がいないとも限らない。
そんなことをしそうな用人の顔が頭に浮かぶ。
新聞の見出しはこうなっている。
『天皇に「心から謝罪を」
韓国大統領 支持率向上狙う』
これをひと目で素直に読めば、韓国大統領が、自らの言動を悔い天皇に謝罪する意思を表明したとなる。
それでは支持率向上はおかしい。
記事の中身は「訪問したければ独立運動でなくなった方たちに、心から謝罪してほしい」と注文を付けたということ。
想像した“なぜか”だけを書いて、事実の“どうした”を書かない、肝心の動詞の省略で見出しを目立たないようにしている。
小説ならその手もよいが、こういう記事を書いていれば、物事を真っ直ぐ伝えない新聞社だと見られる。
新聞を5紙8紙と並べて見比べられるのは、ごく特殊の人だから、一般人のためには読み違えのない見出しを書いて欲しい。
竹島密約 | |
Roh Daniel | |
草思社 |
日本人が行けない「日本領土」 北方領土・竹島・尖閣諸島・南鳥島・沖ノ鳥島上陸記 | |
山本 皓一 | |
小学館 |
いまこそ日本人が知っておくべき「領土問題」の真実 国益を守る「国家の盾」 | |
水間 政憲 | |
PHP研究所 |