口当たりのよいフィズ系の飲み物にコークハイというのがある。
焼酎のお湯割り梅入りなどという工程説明のような味気のない名前で呼ばれる飲み物が多いいま、コークハイがまだあるのかどうかと、いつもお世話になっている Google 画像検索で「コークハイ」と入れたらぞろぞろ出てきた。
一時流行った「ウイスキー・ソーダ」などといういかにも即物的な呼び方に厭きられて、「ハイボール」が復活したから、その「ナガレ」から言えばごく自然なのだが。
写真を借りようと順に見ていったが、グラスの形のよいものには、みな四角の氷が浮いている。
とけはじめているが飲み物の氷らしいのをようやく見つけてお借りした。
コークハイはコーク入りのハイボール、コークの本名コカ・コーラを知ったのは、米軍と一緒にやってきたころだったが、コカ・コーラは、アトランタの薬剤師の発明から、そのときすでに60年の歴史をもっていた。
1886年の創業から3世紀にまたがりその名を維持しているコカ・コーラも、イナゴには弱い。
なくてはならない原料を採るアラビアゴムノキが、イナゴの大群にはひとたまりもないという。
おや、あれは何かと思ったらゴムだった。
飲み物になぜゴム、粘り強く戦うためのおまじないだったか。 (続く)
コカ・コーラ 1.5L×8本 | |
コカ・コーラ | |
神話のマネジメント―コカ・コーラの経営史 | |
河野 昭三,村山 貴俊 | |
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