見られても困るわけではないのに、住所氏名電話番号メールアドレスが書かれたものは、そのまま捨てない習慣が、いつの間にかついてしまっています。
煙が嫌われるようになってから、書かれたものは何でも粉々にして読めなくするシュレッダーが、家庭にも置かれるようになりました。
書いたものはシュレッダーにかけられますが、言ったことをなくしてしまうシュレッダーはまだできていません。
これが発明されればXXXX賞ものでしょう。
つい国際紳士気取りで言ってしまったことも、この言語シュレッダーにかければ人びとの記憶から消え去ります。
それでもう歴史に汚点を残す心配もなくなります。
虚言用、放言用、脅迫自白用、各種用途に応じて設定を変えられますが、本当のことは消すことができません。
問題がひとつあります。
装置の検定機関をどうするか、これは現代の学術・技術ではどうにもなりません。