交通事故の死者は、統計をみると減少傾向にありますが、高齢者の交通事故死は減っていません。
これには、高齢者が起こした事故も遭遇した事故も入っていると思いますが、交通事情と高齢者の行動がうまく適合していないことは間違いないでしょう。
運転免許更新のとき、あるいは違反者には、安全運転講習が行われています。
はたして、この安全運転講習で高齢者の交通事故は減るのでしょうか。
高齢者には頑固者が多く、この頑固さが、困ったことに一定の交通事故率維持に貢献しているのでしょう。
頑固さは、ふたとおりの型の意識になって、効果を発揮します。
1.ハンドルを握れば、運転技術への自信を持ち続ける
2.歩きはじめれば、歩行者優先の確信を決して捨てない
まっすぐ速足で歩けなくなったから車で行こう、まだまだ運転は巧いのだから、冗談ではありませんが、こういう方が案外多いのではないでしょうか。
講習会で何を聞いても見ても、自分の弱点や衰えは感じとれません。
事故は減らないのです。
平和の説教で戦争がなくならないのと、どこか似ています。
頑固に効く薬はないものでしょうか。