ツーショットという変なカタカナ語があります。
二人並んで写った写真をそう呼ぶらしいのですが、写っている二人の心を結びつける何かがなければツーショットとは言わないでしょう。
選挙用のポスターで、立候補者ともう一人別の人の顔が印刷されているものをときどき見かけます。
自分の顔に自信の持てない人が、こういうポスターを作るのかもしれません。
一緒に刷り込む了解だけは得ていると思いますが、この場合は、候補者がもう一人の顔の力に頼っているだけの一方的関係で、二人の間に心の結びつきがあるわけではありません。
もしその二人が親密な間柄であるならば、「しっかりしなさい」とひとり立ちを促し、ポスターに顔は貸さないでしょう。
ポスターに使うなら、別々に撮った写真の合成よりも、並んで撮ったほうが効果を強められそうです。
そこで1ショット3万円で2ショットまがいの写真を撮らせるという、小商売をしている人もいると聞きました。
3万円とはいかにもけち臭い、リーチ・ツモだけのようなガメリ方ですが、これは意味散漫のシャレのつもりなのでしょうか。