低学年では、学校の先生の言うことに疑問を持つ生徒はほとんどいません。
生まれつきと、それまでの生育環境にも恵まれた、素直なよい子であればあるほど、学校の先生の教えを疑いなく吸収します。
疑いを持たれずに頭に入りこんで固まったことは、のちに頭の大掃除の機会がなければ、いつまでもそこにこびりつきます。
もし学校の先生が世のためにならない変なことを教え、だいじなことを教えなかったら、そういう壊れた頭が出来上がります。
相対で話をすれば、どうみても悪人はでない、しかし頭の壊れた善人がいます。
こういう人が数多くなれば、その社会はだんだん壊れていきます。
学校の先生がどういうことを教えているのかを監察する仕事は行われているのでしょうか。
文部科学省のホームページで「教育監察」の検索をしたら、10年前の民間研究所による状況調査が紹介されていました。
「平成 19 年度 教育改革の推進のための総合的調査研究 教育振興に係る計画等に対する評価手法に関する状況調査」
こういうものを作っている人たちの頭も壊れているのではないかと心細くなるような標題です。
総務省には、「H4.11.18 義務教育諸学校等に関する行政監察の結果に基づく勧告について」というものがありましたが、これがなんと大学を卒業して世の中に出ている人がまだ生まれてなかったときに行われ、それ以来知らん顔のようなのです。
10年も20年も、教育が監察を受けない野放し状態、これで「この国を、守り抜く」ことができるのでしょうか。