二つの政党が交互に政権を握って、互いに切磋琢磨しながら行使していく二大政党制が、議会政治の最上の方法であるという妄信が根を張っているようです。
実際に政権を交代させてみれば、国の存立さえ怪しくなっていく状態に追い込まれた経験を、日本は持っています。
何年か前のあの状況を振り返れば、二大政党制はこの日本に合うものではないということが、すでにはっきりしています。
議会と呼ばれる場の最高位は、言うまでもなく国会です。
国会と呼ぶからには、そこでは"国"のことを論じなければなりません。
ところが、"国"のことはそっちのけで、自分が目立つことに目的があるような、"論"と言えないような無駄な言葉のやり取りがときどき聞こえます。
それがときどきのうちは、まあ息抜きには仕方がないかとも思いますが、そればっかりということになれば、何が切磋琢磨かと、心ある人ほどそちらを見向きもしなくなります。
二大政党制には、与野党という言葉がよく使われます。
政権を握っている党に対峙できるような野党と呼ぶにふさわしい政党が存在しない日本では、与野党という言葉さえ空虚に聞こえます。
日本の国を、お隣に売り渡してしまおうというような不埒な言動を、えらそうな顔をして振り回す人がいるのに、それを許しているN町の空気は、妄想と一緒に吹き飛ばして入れ替えなければなりません。
CO2より、今の空気のほうがはるかに有害なのです。