・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

粗忽妄信:29

2018年02月11日 | つぶやきの壺焼

経済はすべての人がひたすら発展を目指すものという巨大な妄信があります。
発展が不都合という人もいることに気づこうとはしません。

発展を不都合に思う人は、自分だけが際立って権力を握り栄誉を得たいという人と、発展の機構に組み入れられず発展を憎む人と、プラス・マイナスに両極端に分かれます。

プラス志向の発展忌避者は、自分が率いる国の外側に向かって、デフレの波を送り出します。
送り出す波には、自由経済という偽看板を装着された浮標が仕立てられます。

デフレの波の源の周りには、目の前の利益しか追わない頭の悪い企業人たちが、"友好"と名付けた奇妙なサーフボードに乗って、次々に吸い寄せられて行きます。
波乗りびとは、乗っている間が楽しければよいので、先のことは考えません。
自国に置いてきた、すぐれた頭脳を持った社員、勤勉に働く人々やその家族のこと、培った技術・技能という宝もののことは、波の上ではすっかり忘れ去っています。

発展を不都合に思う人にとって、これほど都合のよい協力者はいません。
発展忌避者のもとで得たなにがしかの目先の利得は、グローバルな経済発展に尽くしているという、空虚な満足感を生み出します。
サーフボードがたびたびひっくり返るのは、経済発展への貢献という、レジンと一緒に塗り込められた妄信が原因であることにも、なかなか気づくこうとはしません。

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