南無煩悩大菩薩

今日是好日也

土に大根。

2006-11-04 | つれづれの風景。

土はすごい。大根もすごい。

自らがすごい。

粛々と土であり、大根である。

土を手にとって見る。

大根を育む意志が、どこかに感じられるだろうか。


青い葉っぱが真っ白な大根をむくむくと肥え太らせていく。

あのみずみずしくももち肌の艶と豊潤は、泥臭く荒々しい土に抱かれる。

土に大根。


日々柔らかくなる陽光を精一杯集め、秋の風に揺れる大根の芽だし葉。

来るべき大成の冬に、秘めたる、土中の格闘を軽く美しくしている。

すごいものどおしが、すごいことをしている。

人は耕し、植え付ける。すごいものがそれに答える。

人と土と大根。


人も自然の一部。

美しい風景とは、本来すごいことをすごいと素直に思える風景。

人工的な営みも、自然には無い共生の痕跡を風景に高める。


美しくない風景は、やはりどこかが間違っているのだろう。

その行為が美しいかどうかは、風景として見出される。


人は、考えるゆえに、度々間違いをおかす。

それも自然と言えば自然なんだろう。


広く大きな心か・・・。
やっぱり。土と大根はすごい。
コメント (2)
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