南無煩悩大菩薩

今日是好日也

幻虫華草。

2006-11-20 | つれづれの風景。

咲き乱れる花が幻であらば、その中でこの世を謳歌する虫もまた幻。

まほろばのおもいいたしきその儚さよ。


時のぬるみは時の滝の前のおもわぬ弛緩。

見渡せる安堵は儚きものへのひとときの傲慢。

散漫やるかたなしの誘惑。


しかしだ。

幻に遊ぶことで、人は今生のもやもやを忘れる。

心を縛り付ける現実と言う名の呪縛を解かれる。

酒の力を借りないで幻影に遊ぶことも大事だ。

毛布に包まれやさしく眠ることで来る脅威に備えるべきだ。

それが幻を見ることの効用。


虫の気持ちで理想の花園に遊ぶ。

眠りつつ覚醒する。

リポビタンDやリゲインやウコンの力よりもよく効く心の薬。

幻虫華草。

飲むものではない。浸るものなのだ。
コメント (2)
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