鈴が笑っている。
幾人の祈りに答えてきたのか。
あるがままの真っ白で恥ずかしくないかい。
緑萌えるが如く心豊かで過ごせてるかい。
真っ青になるようなことをしでかしてないかい。
赤い情熱を失ってはいないかい。
注意の黄信号を見逃してはいないかい。
・・・。
祈りは問いかけに変わる。
つかんで振れば、警告の鈴。
のようにもみえる。
私は果たしてよい鈴の音を響かせられるだろうか。
・・・。
やがては。人は自分の為に祈ることをやめるだろう。
ただただ手を合わせて無心になるだろう。
自分ではどうしようもない人や物事のために。
それが、祈りと言うものかもしれない。
鈴は。笑っている。