南無煩悩大菩薩

今日是好日也

慕い慕われ。

2007-04-15 | 日日是好日。

「あれ。月様、雨が。」

「春雨じゃ。濡れてまいろう。」

月様は、武市半平太。土佐勤皇党のトップと京の芸妓の一幕。




「面白き、ことのなき世を 面白く。」

「住みなすものは、心なりけり。」

長州の風雲児。高杉晋作の心意気に答える望東尼との一幕。
何度詠んでも良き対句であります。




「君にかくあひ見ることの嬉しさもまだ覚めやらぬ夢かとぞおもう。」

「夢の世にかつまどろみて夢をまたかたるもゆめもそれがまにまに。」

貞心尼30歳、良寛和尚70の、初めての出会いの手紙の中の一幕。



「ちょいと。いって来らあ。」

「あいよ。あんた。」

船乗りと陸のご両人の一幕。



慕い慕われる風景は美しい。

艶なんていうものさえ、浮き上がる。


一人でできることは、たかが知れている。


「やっときましたぜ。」

「おお。すまないなぁ。」


なんていう間柄があって、人は力を発揮するものだろう。

男女に限らずである。
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