南無煩悩大菩薩

今日是好日也

消す。

2007-04-19 | 酔唄抄。

挑火消せ 夕日の名残り 路の花。
-内藤露沾-



路の花が、夕日の下で燃え上がっていた。

もう一度あの美しさを想いたい。

燈火の下に、あの美しさは出まい。

消してみたら、想い出せそうだ。


ともよめる。



燈火の明かりが邪魔をする。蝋燭でもだめだ。明かりがあってはいけない。

その一時いっときの夕日、そしてそこにそのことに咲く路の花。

その妙はその一時刹那のもの。作りようは無い。

点けてはなるまい。

消すことだ。

コメント
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