気に入らぬ 風もあろうに 柳かな。
-詠み人知らず-
柳の如くさらりといきたいとは願うもののついかかづらわってしまう。
弱いところをつかれたり、執するものや好みのものを奪われると辛い。
普段温厚な私でも、酒を取り上げられると腹が立つ。
まるで子供だ。
たださらりとしているだけではない。気に入らぬときにさらりとできるところが、柳はすごい。悟っているのである。
さらりとした梅酒もいいが、柳のほうが役者は上手なのである。
秀吉候は、聚楽第の竣工の際、
「おごれるもの久しからず」という落書きをされた。
見つけると、すぐさまさらさらと、返書を書いたという。
「おごらずとても久しからず」
さすが天下人の柳ぶりである。